2006/09/17 - 2006/09/25
907位(同エリア1894件中)
カエル姫さん
チュニジア旅行も、3日目になりました。
今日は、午前中にメディナと中央市場を散策したあと、空路にて南部の玄関口トズールまで飛びました。
トズール到着後、メディナを散策。北部とはまったく趣を異にする街並みを堪能しました。
首都チュニスでは、近代的な建物やお洒落な街並みをこころゆくまで散策。
メディナや中央市場での、色鮮やかな品々に目も心も奪われました。
そして驚いたのは、街行く人々が、“ここは本当にイスラム圏!?”というくらい開放的なこと。
イスラム国というと、どうしても、女性は目だけ残して残りをすっぽり黒いベールで隠しているというイメージがありましたが、チュニスではまったくといってよいほど見かけませんでした。
代わりに、皆さん白地の服に柄物のベールや、鞄や靴と色をコーディネートしているのです。
それどころか若い女性は、チビTにサングラスで街を闊歩していました。
そのせいか、トズールに着いた時、砂埃と日干しレンガを積み上げた建物ががどこまでも続く街並みに、一瞬「色が無い・・・!」と感じてしまいました。
かつて“ローマン・アフリカの果て”と呼ばれたこの町は、うって変わって保守的で、黒いベールの女性が多かったです。
南部観光の玄関口とはいえ、チュニスと比べれば観光客は少ないのでしょう、好奇な目にさらされる反面、素朴で親切な人が多いようにも感じました。
メディナのはずれでは、独学で日本語を勉強しているという一人の老人に出会いました。
「日本人か」と喜び、この通りペンパルもいると、拙い日本語や文字を披露してくれるおじいさんは、本当にしわだらけで高齢です。
おそらく一生日本の行くこともないだろうけれど、こうして世界の端っこで平仮名や漢字を勉強しているなんて、すごいことだなとしみじみ思いました。
チュニスとトズール、どっちが良い?
・・・両方です!!!
それでは、是非中編もごらんくださいませm(__)m
-
おはようございます!
これから、メディナ散策に行ってきます。
メディナは、ハビブ・ブルギバ通りを西にまっすぐ行ったところにあります。
これは、大聖堂。
ここから先は、ハビブ・ブルギバ通りから、フランスト通りに名前が変わります。 -
フランス門に到着しました。
門は、夜になるとライトアップされて綺麗だそうです。 -
フランス門を通り抜けると・・・
メディナの入り口です。
朝早くなのに、すでに観光客で賑わっています。 -
狭い路地に足を踏み入れた途端、視界いっぱいの色の氾濫に目を奪われ、思わず足がすくみます。
所狭しと並ぶきらびやかな民芸品、どこからともなく聴こえてくるアラブ音楽と商人のかけ声、あたりに漂う雑踏と香水の匂い・・・
この混沌とした雰囲気に、いやがおうにも胸が高鳴ります。
もしかしたら、チュニジアに来て初めてかもしれません、
“イスラム圏に来たんだ・・・”としみじみ実感しました。 -
人の流れに半分身を任せるようにして、メインストリートを進みます。
-
これはゆりかごだけを扱うスーク(市場)。
-
これは香水だけを扱うスーク。
頼んでも無いのに、おもむろに香水ビンのふたを開け、腕にすりすり擦り付けてくる商人。
そして一気にアラブ臭くなる私たち。
「ヘイ、ジャポーン!見ルダケ〜!」
・・・だったら、塗らないでちょうだいよ。 -
ここで、チュニジア商人の呼び声ランキーング☆
1位:「ギリノハハニ、サソ〜リ♪」(義理の母にさそり・笑。他の方の旅行記によると、「おしん」がチュニジアでも放映され、“ジャポンは義理堅い”というイメージがあるのだとか。わたしはギョッとしたけどどな)
2位:「ナカ〜タ!」(言わずと知れた、サッカーの中田選手。そういえば、W杯で日本と対戦してますもんね。“ナカ〜タは、辞めたよ”そう教えてあげたかった・・・)
3位:「ジャッキー・ションッ☆」ほんと、うるさいほどジャッキージャッキー言ってました。“そんな日本人いないよ”そう教えたいのですがやはり語学の壁は高い・・・しかも“ション”ってなんだ。
番外編:「イスーズ!カワサーキ!!ホンダー!!!」(チュニジアはプジョーといすゞが多かったです。) -
3日目にして、トランクいっぱいの荷物はツライので、ここは「見ルダ〜ケ」。
しばらく行くと、一見ひとの良さそうなおっさんが「パノラマ!パノラマ!」と声を掛けてきます。
ここメディナの中には、1階・2階がお店になっていて、屋上にメディナを一望できるテラスを用意しているお店があるのだそうです。
当然ながら、チップは要求されますが。
私たちがどうしたかというと・・・ -
・・・のぼっちゃいました。
お店によってはタイル張りの非常に美しいテラスもあるそうですが、私たちの登ったところは「並」でした。
それでも、世界遺産にも登録されている旧市街の街並みを一望できて気分爽快。
むしろ災難だったのは、このお店が「絨毯屋さん」だったこと。
チップ1ディナールを渡して細い階段を降りようとすると・・・
あらっ、出口が吊り下げられた大きな絨毯によって、巧妙に隠されてる〜(;O;)
すかさず始まる「絨毯買わなきゃ返さない〜」攻撃。
・・・そんなことだろうと思っていたので、あらかじめチェックしておいた柄の絨毯をめくってスタコラ退散してまいりました。 -
さて、メインストリートを500mほど真っ直ぐ進んだ突き当りが、「グランド・モスク」です。
別名、「オリーブの木のモスク」。
ケロアンのグランドモスクについて2番目に古い歴史ある聖地なんだそうです。
さっそく中に入れてもらいます。 -
非イスラム教徒が入れるのは中庭まで。
それでも充分楽しめます。 -
このモスクが完成したのは9世紀半ばだそうです。
決して派手ではないけれど、青空によく映えますね。
中庭では、絨毯をパンパン叩き干ししている方がいました。 -
4隅を囲む回廊。
私達が訪れたときは、観光客しかいませんでした。 -
グランド・モスクを右に曲がり、突き当りの通りを道なりに進むと、シディ・ユセフ・モスクがあります。
八角形のミナレットが鮮やかで、とても素敵。
すぐ近くには病院があります。 -
これでメディナはおしまいです。
元来た道とは別の道を引き返します。
途中、昔奴隷取引に使われたという広場を通りました。
今では、貴金属を扱うスークになっています。 -
今度は、メディナから南東に数百メートルのところにある、マルシェ(中央市場)に行ってみます。
-
マルシェ(中央市場)の入り口です。
※純日本人の私にとっては“中央市場”と呼んだ方がはるかにしっくりくるのですが、「チュニスに行ったらチュニスに従え」的精神で、以下“マルシェ”と書きます☆ -
魚売り場です。
あまり良く写っていませんね(-o-) -
乳製品売り場に・・・
-
オリーブ売り場に・・・
-
鳥売り場!?
身ぐるみ剥がされたような(?)肉売り場のはずれに、こんな小鳥を売ってるところがありました。
食べるの?やっぱ食べちゃうの!?
店番のおじいさんはやる気なさそげです。 -
野菜売り場は、屋外にありました。
「卸売りセンター」みたいのを想像していましたが、緑と白のテントが案外とお洒落です。 -
思わず手にとってかぶりつきたくなるくらい色鮮やかな野菜に・・・
-
メロンに・・・
-
なぜか、パンに・・・(笑)
-
マルシェの周りを囲むようにして、植物売り場が並んでいました。
-
ビルギバ通り沿いの「カフェ・ド・パリ」でひと休みしたあとは、タクシーを飛ばしてチュニス・カルタゴ空港へ。
これから、空路にてトズールに向かいます。
国内線の搭乗口が空港のかなり隅の方にあり、相当迷ってしまいました。
やっとたどり着いた私達を待っていたのは、 -
じゃーん。プロペラ機でございます!
日本の5分の2しかない国土を飛行機で移動するのだから、ちっちゃな飛行機だろうとは思っていたのですが、まさかプロペラ機とは(笑)!!
覚悟を決めて(?)乗り込むと、席は自由ときたもんだ。
昔私が某航空会社で働いていたときは、エンピツのようなMD機にもよく乗りましたが、あれを超えました(苦笑)
機内は意外と広々清潔。チュニスエアの子会社チュニインター、なかなか良い感じです。
さてトズールに向けて出発ー! -
・・・もう着いちゃいました(笑)
チュニス−トズール間(途中ガフサにも降機・聞いてないぞ)約1時間のフライトは、本当にあっという間でした。
飛行高度も低いので、徐々に緑が広がって、その緑が砂漠にとって代わられいく様子が手に取るように眺められ、大満足です。
ジュースも出たし♪ 2名のCAさんはエレガントかつチャーミングなマダムだし♪
降りるとき、ダイソーで購入した和風折り紙で「折鶴」を作ってプレゼントしました☆
とっても喜んでいただけて、その笑顔がまた美しいのです(笑) -
トズール・ネフタ空港はとてもこじんまりとしていました。
この建物で、全部です。
早速タクシーで町の中心地へ向かいます。
が、ここで初めてボラれました(ToT)/~~~
約4キロの道のりで10ディナールとかなんとか。
愛想のいいおっさんだったので、つい油断してしまいました。 -
「カレーシュ(馬車)乗らない?」の勧誘を振りきり、やっとこハビブ・ブルギバ通りにやってきました。
すでに夕暮れ時ですが、日差しの照り返しはチュニスの比べ物になりません。
チリチリと差し込むような痛さです。 -
暑さを避けるようにして、メディナ(ウルド・エル・ハバブ地区)へと続く道を進みます。
-
日曜ではないので、「曜日市」は開かれていません。
その代わり、夕暮れ時の人気のないメディナを心ゆくまで散策できました。
ここは民芸博物館の入り口です。 -
曜日市のときは、キリム(織り布)が日干しレンガの砂色の街並みを鮮やかに彩るそうです。
幾何学模様の壁が入り組みながらどこまでも続きます。 -
砂色の薄暗い路地裏は、そこだけひんやりとしていて、迷宮に迷い込んだよう。
北部では見かけなかった黒いベールを身にまとった女性が、静かに通り過ぎていきます。
なんだか、時が止まって、見知らぬ街に自分だけがひとり取り残されたような錯覚がして、思わず息をひそめてしまいました。
ふと、子どものころ読んだ「モモ」という本を思い出しました。 -
錯覚かしら・・・静寂の中、急にパタパタと足音がしたかと思ったら、
男の子が勢いよく追い越していきました。 -
と、思ったら、急にきびすを返してこの通り!
後ろで上のお兄ちゃんが側転してみせています。 -
つられて末の女の子も出てきました。
それまでの静かな空気が、一気に子どもたちも笑い声でいっぱいになります。
カメラを見せるとお兄ちゃんたちは照れて逃げていってしまうけれど、さすが女の子ですね、もっと撮って!と何度もねだります。
これは彼女的ベストショット。
こっそり様子をうかがうお兄ちゃんがまたかわいいです。 -
素朴で人懐っこい子どもたちと時間を忘れて遊んでいると、いつの間にか日が暮れていました。
ハビブ・ブルギバ通りに戻ってくると、店を連ねているお土産やさんも灯りをともして、今日最後のひと仕事とばかりに、声を張り上げて道行く観光客を誘います。
「ジャポーン!!」・・・ほら来た。
すっかりノスタルジックな気分に浸っていた私ですが、一気に現実に戻されました(笑)
お腹・・・空いたかも。 -
夕食は、ホテル近くのキャピトルという食堂で。
定番チュニジアンサラダに、ベルベルピザを頼みましたが、なかなか安くておいしく気に入りました。
途中、地元の父娘がやってきて、またしても食事そっちのけで遊んでしまいました。
父親に新しい帽子を買ってもらいご機嫌のおチビちゃんです。
ここでも「折り紙」が大活躍。
日本からの親善大使よろしく、手際よく折り鶴を折ってプレゼントしました。
小学校の教諭だという父親の方が食い入るように見ていたのが印象的(笑)。おチビちゃんは「恐竜みたい」と辛口でした。
注;後ろの怪しげな日本人は凝視なさらぬよう・・・ -
4歳になるおチビちゃんは、どうも見慣れぬ日本人を気に入ってしまったようです。
サヨナラを言うと、ダダをこねて大騒ぎです。
結局、チビちゃんがよく来るという、ホテル近くの公園に連れて行かれました。
夜は10時を廻っているのに、公園では大人たちが大勢集まって、飲めや歌えやの大騒ぎ。
毎日こんなことしてるんだろうか?家族はいいのかね?と「?」マークで頭がいっぱいです。
父親に例によって甘ーいミントティーをごちそうになりました。
チビちゃんの滑り台の相手を何十回もさせられる私。
それを尻目に、ちゃっかり私の相方の隣りに座り、「日本人キレイ。奥さんになってくれない」と求婚してきたという父親。
あとから聞いて、ビックリしたよ。
・・・あなどってはなりません、一夫多妻制!! -
本日の宿泊先は、「レジデンス・エル・アリシュ」。
エアコン付で、1部屋33ディナールと安っ!
前ページがホテルの廊下、これが階段で踊り場にキリム(織り布)がかかっています。
お部屋はこじんまりと清潔で、雰囲気も○。
スタッフも英語が話せ安心して泊まれました。
トズールの街には丸1日と居られなかったけれど、素敵な人々と出会えて本当に楽しかった。
写真を見るたび、おチビちゃんたちの笑顔を思い出します。
3日目これにて終了です。
おやすみなさい。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
カエル姫さんの関連旅行記
チュニジア の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
チュニジア の人気ホテル
チュニジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
チュニジア最安
709円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
43