2006GW　シリア・ヨルダン・レバノン旅行記4(ダマスカス）

2006/04/27 - 2006/05/06

2006年ゴールデンウィークにシリア･ヨルダン・レバノン古代遺跡の旅へ行ってきました。まさか、3ヵ月後にレバノンとイスラエルが戦争状態になるなんて、この時は夢にも思わなかったんですけど･･･。世の中、何があるか分からないですね。見てきたばかりの所だけに、戦闘のニュースもかなり衝撃的でした。

https://blogs.yahoo.co.jp/alice_in_fireland/64678333.html

その４はシリアの首都ダマスカス編です。ダマスカスはとっても見所が多かったです。これはアラブの英雄サラディンの像です。



1～2日目　4/27（土）～28（日）
　　関空　→　ドバイ→　ベイルート　→　ベイルート観光
3日目　4/29（月）
　　バールベック遺跡　→　アンジャール遺跡　→　ダマスカス
4日目　4/30（火）　　ダマスカス観光　→　パルミラ　
5日目　5/1（水）　　パルミラ観光　→　マルーラ村　→　ダマスカス
6日目　5/2（木）　　ボスラ遺跡　→　ジェラシュ遺跡　→　アンマン
7日目　5/3（金）　　アンマン観光　→　死海遊泳　→　ペトラ
8日目　5/4（土）　　ペトラ遺跡観光
9～10日目　5/5（日）～6（月）　　
マダバ観光　→　ネボ山　→　アンマン　→　ドバイ　→　関空

エリア ダマスカス(シリア)

• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

4日目
AM6:00、起床。外を見るといい天気♪部屋の窓からカシオン山が良く見えま～す。

今日の朝食ビュッフェは卵料理もあって、なかなかのものです。美味しかったですよ。

朝のダマスカスの街です。朝食の後に一人でプラプラと散歩して来ました。
女一人で歩いてても、特に危険な感じはなかったですね。

キオスクみたいな売店前には雑誌や新聞の見本が飾ってありました。

AM8:30、ホテルを出発。まずは聖パウロ門へ。

今は教会になってますが、その昔、ユダヤ人に殺されそうになったパウロが門の上の窓からカゴで下ろしてもらって、逃げたそうです。カゴの模型が置いてありました(笑)。（8:45～8:55）

次は国立博物館です。
ここの博物館はとっても広くって、色んなものが展示してあったんですよ。
特に印象に残ったのは、まず博物館入り口のファサード。ウマイヤ朝の宮殿アルヘイルの門。装飾が細やかで、とっても綺麗！

それからイラクとの国境の方にある、マリ遺跡の神様。
目がでっかくて、羽根があって、手を組んでます。「何となく可愛いいよね」って、NMさんと語っちゃいました。

しかし何と言っても一番凄かったのはドゥラ・エウロポス遺跡のユダヤ教のシナゴークの壁画！これは、マジに凄かったです！鮮やかな色合いといい、旧約聖書を書いた絵といい、圧倒されます！！
思わず「うわ～～っ」って声が出ました。
これは他ではちょっと見られない代物ですよ！一見の価値あり、超オススメです！！
ただ、なぜか直射日光が当たってたのよね・・・。色褪せちゃうじゃないのよ。あんな貴重なものを・・・。何考えてるんだかなぁ。

見終わって外に出ると、お庭にもたくさんの発掘品が飾ってありました。
緑が多くて、爽やかな感じのお庭でしたよ～。（9:10～10:15)

次は旧市街方面の観光へ向いました。
バスを降りると、スークの入り口前にサラディン像がド～ンと建ってます！アラブの英雄だもんね。十字軍を追い払って、エルサレムを取り戻した人だから。紳士的な方だったらしいね。

さてさて、旧市街最初の観光は715年に建てられた世界最古のモスクウマイヤドモスクです！
ここに入るには女性は皆、ローブを着なくちゃいけません。そこで、借りたローブを着るんですが、色がね～。まるでネズミ女よ(笑)。

最初にサラディン廟の見学です。あのアラブの英雄、サラディンのお墓ですね。
元々あった木製のお棺とドイツから送られた大理石のお棺がありました。
アラブは土葬なので、お棺の下にご遺体が埋められてるそうです。

そしてモスクで～す！大理石の中庭には靴を脱いで入るんですが、素晴らしい～！
正面の金のモザイクの素晴らしさったらもう！！！期待通りの美しさです～♪

そして、中庭は大理石の床に、イスラム独特のアーチ。やっぱり、イスラム建築って綺麗よね～。

中に入ると、洗礼者ヨハネの墓やメッカの方向を表すミイラーブ。

ステンドグラスや幾何学模様の装飾もあったけど、宮殿じゃなくてモスクだからか意外とシンプルです。信者さんたちを真似て、絨毯引きの床に座って、しばしボーっと過ごしました。（10:40～11:40)

次はアゼム宮殿へ。
オスマントルコ時代のお金持ち、アゼムさんの邸宅です。しましま模様とアーチがやっぱりイスラムなんだよね～。

中は民族博物館になってて、当時の生活の様子とかを蝋人形で再現してありました。「アラビアのロレンス」に出てくるファイサル王子が使ってた寄木細工の家具もあったんですよ～。すっごく高いそうです。

この後は、スークで40分ほどのフリータイム！

私はNMさんと２人で散策して、オリーブ石鹸とお菓子を買いました。お菓子やさんでは「How much？」すら通じなくて困ったけどね～（＾＾；）。何とか買えました。

あんな重そうなのを乗せてて、重くないのかな？？？

それから、このスークには結構女性の下着を売ってるお店があったんだけど、これがかなりハデハデでセクシーなの！「イスラムの国で、こんなの堂々と売っていいの？」って感じ。で、真っ黒いローブを被った女の人が結構それを手にとって見てるのよ～！あの黒ローブ、脱いだら凄いに違いないと思っちゃいました(笑)。
スーク自体は呼び込みも全然なくて、とっても安全。怪しげな感じもなくて、ディープな感じが好きな人には物足りないかも(笑)。じ～っと見てたら、パンやお菓子をくれる人もいて、とっても親切でしたよ♪

スークで買い物を楽しんだ後はまっすぐな道を本当にまーっすぐまーっすぐ１５分位歩いて、お昼のレストランへ。今日のメニューはアラブ前菜、チキンのトマト煮、フルーツ（びわ、プルーン）でした。

昼食後は聖アナニナ教会へ向いました。
この子たちは途中にいた双子ちゃん。可愛いでしょ～！思わず、写真に収めちゃいました。

そして、聖アナニナ教会です。
新約聖書ゆかりの場所です。当時、キリスト教徒を迫害しまくってたパウロが光に打たれて失明するんですが、神のお告げでダマスカスに向います。ダマスカスではキリストのお告げを受けたアナニナがパウロを助けて、目を治します。その後、パウロはキリスト教徒になったそうです。

で、ここはそのアナニナの家があった場所です。小さいながら、しっとりした雰囲気の所でした。当時はこの教会の床の高さが地面の高さだったそうです。2000年の間に大分うまっちゃったのね。（14:20～14:30）

これで、ダマスカスの観光は終了！よく歩いた～。ここからは一路、パルミラへ出発！ダマスカスを抜けると、すぐに砂漠地帯に突入です。見事なまでに砂と岩だけ。砂礫の大地が続く不毛の土地。これはこれで、荒涼とした美しさがあるけどね。

途中、バグダッドカフェでトイレ休憩。
このバグダッドカフェ。これ１軒じゃなくて、街道沿いに幾つもあるんですって。ここはそのうちの一つ。周囲は見事に砂漠で、な～んにもないです。砂と岩とどこまでも真直ぐな道だけ。でも、風車でくみ上げてる井戸には水がいっぱい溜まってました。意外と地下水は豊富なのかな？？

17:50、パルミラ・シャームパレスホテルに到着です！
なかなか素敵なホテルで～す！

18:15、部屋に荷物だけ置いて、アラブ城へ出発！
パルミラへ向う途中、添乗員さんが「おちゃらけバス」って言ってて、何のことかと思ったんだけど、なるほどおちゃらけバスでした(笑)。目立つこと、目立つこと。まあ、間違えようがなくていいけどね。

そして、アラブ城からのパルミラ遺跡で～す！
お～っ！　凄い、凄い！！見事に一望！明日はあそこを歩くんです♪

ガイドのムハンマドさんと

そして、遺跡の反対側は、夕陽です。
残念ながら、この日は煙っていて途中で太陽が消えちゃったんだけどね。天気は良かったんだけどなぁ。砂かしら？（18:25～19:00）

帰り道、ライトアップされたアラブ城とその上の三日月が素敵だったので、途中下車。皆で写真撮影したんだけど、後日この話になった時、Mさんが「月なんてあった？」っていう大ボケ発言をかまして、笑いをとってました(笑)。

ホテルに戻って、夕食はレストランでビュッフェ。
レストランは混んでましたが、日本人は私たちだけであとは欧米人ばっかり。
Aさんによるとイタリア人やフランス人だったようです。バールベックではベルギー人に会ったし、やっぱり欧米人が多いのね。