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今年も昨年に続き猛暑といわれている。だから猫の手も借りたいという大忙しのぶどう収穫ははやめの8月終わり、あるいは9月はじめ、といわれている。<br />そんな日を前に、夏のバカンスのシーズンを迎えたこの地方では、多様なフェステイバルが開催されている。<br />特に、いくつかのシャトーおよび市町村がスポンサーになって開催されるコンサートは、外国からの音楽家を招聘したり、バラエテイーに富んで、面白い。そして何より演奏会の後、シャトーのワインを試飲させてくれる。気取りは全くなく、みんな結構ジーンズなどラフな格好で、気軽にやってくる。<br /><br />2006年、7月終わり、私はグラーヴの音楽フェステイバルに3回ほど、通った。<br /><br />もし、ボルドー方面に来夏来るなら、おすすめです。<br /> <br />www.musiqueengraves.com

ボルドー「ぶどう畑のコンサート」その壱(改良版)

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2006/07/26 - 2006/07/29

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yukibx

yukibxさん

今年も昨年に続き猛暑といわれている。だから猫の手も借りたいという大忙しのぶどう収穫ははやめの8月終わり、あるいは9月はじめ、といわれている。
そんな日を前に、夏のバカンスのシーズンを迎えたこの地方では、多様なフェステイバルが開催されている。
特に、いくつかのシャトーおよび市町村がスポンサーになって開催されるコンサートは、外国からの音楽家を招聘したり、バラエテイーに富んで、面白い。そして何より演奏会の後、シャトーのワインを試飲させてくれる。気取りは全くなく、みんな結構ジーンズなどラフな格好で、気軽にやってくる。

2006年、7月終わり、私はグラーヴの音楽フェステイバルに3回ほど、通った。

もし、ボルドー方面に来夏来るなら、おすすめです。

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  • 7月26日夜8時半からコンサートが始まるという。<br />チケットは電話で予約、ひとり20ユーロ、約2900円。<br /><br />8時といっても外はまだまだ明るい。なにしろ、この時期、<br />日の入りは夜10時近いから。<br />レオニャンのシャトー・ロッシュマランのワインの樽貯蔵所<br />(シェという)でのコンサート。<br />初めてだったので、道に迷うかもしれないから、ずいぶんと早めに<br />家をでる。<br />レオニャン近くにくるとあたりは一面、ぶどう畑ばかり。みどりの<br />海洋!といっても大げさではない。

    7月26日夜8時半からコンサートが始まるという。
    チケットは電話で予約、ひとり20ユーロ、約2900円。

    8時といっても外はまだまだ明るい。なにしろ、この時期、
    日の入りは夜10時近いから。
    レオニャンのシャトー・ロッシュマランのワインの樽貯蔵所
    (シェという)でのコンサート。
    初めてだったので、道に迷うかもしれないから、ずいぶんと早めに
    家をでる。
    レオニャン近くにくるとあたりは一面、ぶどう畑ばかり。みどりの
    海洋!といっても大げさではない。

  • みどり豊かな7月のぶどう畑。

    みどり豊かな7月のぶどう畑。

  • サイトで調べると、シャトーそのものは、17世紀にもので、<br />すでにワインの生産をしていた古書が残っているらしい。<br />今の建物は、現代風建築。しかし、環境にとけ込むようなデザイン<br />だ。<br />何度か道に迷い、やっと、到着。

    サイトで調べると、シャトーそのものは、17世紀にもので、
    すでにワインの生産をしていた古書が残っているらしい。
    今の建物は、現代風建築。しかし、環境にとけ込むようなデザイン
    だ。
    何度か道に迷い、やっと、到着。

  • 近づくと、樽貯蔵所風建物にロッシュマランとグラフィックで<br />書いてあった。ここだここだ!

    近づくと、樽貯蔵所風建物にロッシュマランとグラフィックで
    書いてあった。ここだここだ!

  • 開演より1時間も前に着いてしまったけれど、係の人達は<br />親切で、どうぞどうぞと、ホールに通してくれた。<br />この写真が演奏会場。ここは多目的な空間で、下を見下ろすと地下の<br />樽貯蔵所、シェが眺め渡せる。<br />木と漆喰とでできた、内装の美しさに、感動で胸がいっぱいに<br />なった。建設物で感動するのは、久しぶり。<br />それに、ややすっぱいワインの香りと木の香りとがからまって<br />うっとりする。

    開演より1時間も前に着いてしまったけれど、係の人達は
    親切で、どうぞどうぞと、ホールに通してくれた。
    この写真が演奏会場。ここは多目的な空間で、下を見下ろすと地下の
    樽貯蔵所、シェが眺め渡せる。
    木と漆喰とでできた、内装の美しさに、感動で胸がいっぱいに
    なった。建設物で感動するのは、久しぶり。
    それに、ややすっぱいワインの香りと木の香りとがからまって
    うっとりする。

  • 窓が大きくとってあって、外のぶどう畑が見渡せる。<br /><br />なにもかもいい!と、高揚した気分。すごい!<br /><br />木の息づかいのようなものがある。それに木って和ませて<br />くれるのでいい。特に日本人はそう感じるのかも知れない。

    窓が大きくとってあって、外のぶどう畑が見渡せる。

    なにもかもいい!と、高揚した気分。すごい!

    木の息づかいのようなものがある。それに木って和ませて
    くれるのでいい。特に日本人はそう感じるのかも知れない。

  • 窓からみえる風景。遠くのぶどう畑をみおろす。<br />建物周囲の庭は、じゃりを敷き詰めていて、そこに<br />若木を植えている。これは今のトレンドで、日本式<br />庭園からヒントを得ている。

    窓からみえる風景。遠くのぶどう畑をみおろす。
    建物周囲の庭は、じゃりを敷き詰めていて、そこに
    若木を植えている。これは今のトレンドで、日本式
    庭園からヒントを得ている。

  • ピアノも準備完了。後ろに見えるのが地下のシェ。

    ピアノも準備完了。後ろに見えるのが地下のシェ。

  • ホールの片隅には、コンサート後の試飲用のワイングラスが<br />整然と輝いていた。

    ホールの片隅には、コンサート後の試飲用のワイングラスが
    整然と輝いていた。

  • すべてが完璧に準備されている、っていう感じ。

    すべてが完璧に準備されている、っていう感じ。

  • さあ、続々と人が到着する。<br />年をとったカップルも、ビジネスマンも若い学生も<br />子供も。世代が混じっているのってすごくいい。<br /><br />ホールは小規模で、せいぜい、200人位だろうか。<br />こじんまりとしたホールはいい。私たちと演奏家との<br />距離は5メートルもないかもしれなかった。<br />席は自由席。早めにきた甲斐はあった。

    さあ、続々と人が到着する。
    年をとったカップルも、ビジネスマンも若い学生も
    子供も。世代が混じっているのってすごくいい。

    ホールは小規模で、せいぜい、200人位だろうか。
    こじんまりとしたホールはいい。私たちと演奏家との
    距離は5メートルもないかもしれなかった。
    席は自由席。早めにきた甲斐はあった。

  • 演奏家が入場。今夜は米国の4重奏団。Fine Arts Quartet。<br />曲はまずモーツアルト、そしてショスタコビッチ。<br />この四重奏団は、結成以来、今年60 周年を迎える。<br />開演直前にすべてのドア、窓がしめられ、演奏者が汗を<br />ぬぐう。暑い!

    演奏家が入場。今夜は米国の4重奏団。Fine Arts Quartet。
    曲はまずモーツアルト、そしてショスタコビッチ。
    この四重奏団は、結成以来、今年60 周年を迎える。
    開演直前にすべてのドア、窓がしめられ、演奏者が汗を
    ぬぐう。暑い!

  • 2曲が終わると20分の休憩。<br />外はまだ明るい。<br />みんな庭に出る。ときどき、雷光がみえるが、<br />風があって、涼しい。

    2曲が終わると20分の休憩。
    外はまだ明るい。
    みんな庭に出る。ときどき、雷光がみえるが、
    風があって、涼しい。

  • 丁度、夕日が沈むところだった。<br />建物は、やや高台にあるので、みどりの地平線がくっきりと<br />みえる。

    丁度、夕日が沈むところだった。
    建物は、やや高台にあるので、みどりの地平線がくっきりと
    みえる。

  • ちょっとぶどう畑に近づいた。<br /><br />建物の手前の畑は、今、ぶどうの苗木を植えているところ<br />のようだった。高さ30センチくらいの苗木がトラクターの上に<br />無造作に置かれていた。<br />ボルドーのぶどう畑は絶対水を撒いてはいけないらしいが、<br />さすが、苗木は根っこがまだ深くないから、水をまくんだろうな。

    ちょっとぶどう畑に近づいた。

    建物の手前の畑は、今、ぶどうの苗木を植えているところ
    のようだった。高さ30センチくらいの苗木がトラクターの上に
    無造作に置かれていた。
    ボルドーのぶどう畑は絶対水を撒いてはいけないらしいが、
    さすが、苗木は根っこがまだ深くないから、水をまくんだろうな。

  • そして、再びホールに戻る。玄関の前に一対のライオンのブロンズ像が<br />置かれていた。<br />それにしても、もう夜の10時近くなのに、この明るさだ。

    そして、再びホールに戻る。玄関の前に一対のライオンのブロンズ像が
    置かれていた。
    それにしても、もう夜の10時近くなのに、この明るさだ。

  • 最後はシューマン。若い精悍なピアニストが加わって5重奏となる。<br /><br />個人的には、この曲が一番面白かった。<br /><br />このピアニストは日本でも何回かコンサートをしている。<br />名前は、ヴァンサン・サンガレ・バルスという複雑な名前。

    最後はシューマン。若い精悍なピアニストが加わって5重奏となる。

    個人的には、この曲が一番面白かった。

    このピアニストは日本でも何回かコンサートをしている。
    名前は、ヴァンサン・サンガレ・バルスという複雑な名前。

  • 演奏会の最後に、シャトーのオーナー、アンドレ・リュルトン氏が<br />挨拶をし、試飲へと私たちを促す。<br />かれは、相当な年齢で、すでに現役を退いているよう。こうこう爺<br />っていう印象。リュルトン家は、ボルドー周辺に10以上のシャトーを持っている。

    演奏会の最後に、シャトーのオーナー、アンドレ・リュルトン氏が
    挨拶をし、試飲へと私たちを促す。
    かれは、相当な年齢で、すでに現役を退いているよう。こうこう爺
    っていう印象。リュルトン家は、ボルドー周辺に10以上のシャトーを持っている。

  • ご馳走になったのは、2004年、ロッシュモランの白。<br />香りも良く、冷えていて、最高に美味しかった。<br />そして、その後は赤をいただいた。<br />ただ。。空きっ腹だったので、ややきつかったので<br />あります。

    ご馳走になったのは、2004年、ロッシュモランの白。
    香りも良く、冷えていて、最高に美味しかった。
    そして、その後は赤をいただいた。
    ただ。。空きっ腹だったので、ややきつかったので
    あります。

  • デギュスタシオン、試飲の光景。もう夜中近かったけれど、<br />誰も家に帰ろうとはしない。<br />そとは、ざあざあ雨。雷がはげしい。夏の烈しい夕立。

    デギュスタシオン、試飲の光景。もう夜中近かったけれど、
    誰も家に帰ろうとはしない。
    そとは、ざあざあ雨。雷がはげしい。夏の烈しい夕立。

  • ピアノには、まだ、楽譜が置かれたままだった。<br /><br />すてきな宵をありがとう!<br /><br />烈しい雷雨の中を、私たちはなんとか、帰ったのでした。

    ピアノには、まだ、楽譜が置かれたままだった。

    すてきな宵をありがとう!

    烈しい雷雨の中を、私たちはなんとか、帰ったのでした。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • おでぶねこさん 2006/08/10 20:59:10
    yukibxさんの暮らす街。
    yukibxさん。こんにちは。
    素敵な音楽と美味しいワイン。
    満ち足りた時間が流れていますね。

    おでぶねこは3週間余りのフランスの旅を終えて
    昨晩戻ってきました。
    パリからボルドーへ入り、旅が始まりました。
    今回ボルドーは空港から駅までの、バスの車窓のみでしたが、
    味わいある旧市街をちょっとだけ楽しみました。
    次回はボルドーに滞在しようって思ってます。
    ここがyukibxさんの暮らしておられる街なんだな。
    そんな事を思いながら通り過ぎました。

    フランスとワインは切っても切れない関係。
    今回の旅で、お酒飲めるようにならなくては!!!
    と、実感してます。
    コンサートとワインなんて、飲めなくては
    楽しみが半減ですものね。

    素敵な夜をありがとうございました。
  • planetgingaさん 2006/08/08 23:30:06
    ワインにクラシック音楽優雅」ですね
    yukibxさん今晩は、久し振りに訪問します。
    ワインの試飲会とコンサートいいですね、やはりフランスならではの
    粋な感がします。
    組み合わせがクリエイティブですね。

    私の住んでいる岡山ではワイン用の葡萄ではありませんが、
    これからマスカット、種無し葡萄の王様ピオーネの収穫が最盛期を
    迎えます。
    また甘酸っぱい香りの「清水白桃」も今が旬でとても美味しいです。

    フランスの今年の葡萄の作柄はどのようでしょうか?
    11月頃日本に入荷される、今年のヴォージョレー・ヌーボーが今から
    楽しみです。

    一つ素朴な質問ですが、試飲後の車の運転は、フランスでは多少
    寛容なのでしょうか?
    日本ではかなり厳しいのですが、その辺のところが少し気になる
    ところです。

    8月11日から10日間、中国のチベットのラサに行ってきます。
    また旅行記見て下さいね。
    暑さ厳しい折、お身体大切にしてください。

    yukibx

    yukibxさん からの返信 2006/08/09 15:38:11
    RE: ワインにクラシック音楽優雅」ですね
    planetgingaさん

    チベットのラサですか!
    すばらしいところですね。きっと。これまで、何度もドキュメンタリーで
    見ましたが、歴史的にも、宗教的にも、興味深いですが、自然、風景が
    特に雄大だと想像してます。それに標高だって、かなり高いのでは
    ないでしょうか。
    ぜひ、いい旅行をなさって、旅行記、読ませてください。

    こちらも飲酒運転は厳しいです。なにしろ、これで、レストランでのワイン
    消費量がグッと減ったと聞いています。それで、ボトルを注文して、飲みきれない
    場合、それを持って帰るということができるようになったらしいです。

    コンサートとワインの組み合わせ、フランス文化だなあ、とつくづく感じました。
    来年も楽しみです。

    では、いざ、ラサへ!お気をつけて!
    yukibx

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