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さぁ、今回のツアー最後の訪問地、アナケナ・ビーチだ。<br />伝説の王がはるか彼方のヒバの国から民を率いて、上陸したといわれている白砂のビーチ。ココヤシが植えられ、南国情緒いっぱいのビーチだ。海水浴を楽しむ人々もいる。数少ない海水浴場なのだ。このビーチのすぐ後ろ側にアフ・ナウナウの7体のモアイがある。これはプカオを被っているものもある。砂に埋もれていたので、保存状態はいい。「モアイの目」はここで発見された。後ろから見ると、背中にも模様があり、なんかお地蔵さんを思わせる。<br /><br />近くの丘にぽつんと立つモアイはヘイエルダールが島ではじめて、どうしたらモアイ像が立てられるか、島にある木と石だけ使って、実際に試すためにたてたものだ。12人で18日間かかったそうだ。伝説の王、ホトゥ・マトゥアの像といわれている。<br />なるほど、こうやって見て回ると、ヘイエルダールが島に残した功績は大きい。<br /><br />予定ではここで海水浴を楽しむ時間が入っている。でも、バスの同乗者を見る限り、水に入ったり、泳ぎだりしそうな人はいない。そこで早めに出発することにする。イースター島はぐるり切り立った崖で、港がない。よって大きな船は接岸できない。<br />いま大きな船でやってくる計画があるが、はしけの移動になるだろう、という。風が強いし、はしけの移動は怖いだろう。たしかポスターで見たピースボートのコースにイースター島が入っていたように思うけど、間違っているかも。<br /><br />「註:ご明察どおり、今週末の土曜日、3月6日にピースボートが来ます。   私と渡辺さんもガイドとして働きます。今回は島内に1泊するとのことで、6日から出発する翌7日まではハンガロアは勿論、島内のホテルは殆ど日本人で貸しきり状態になります。 <br />  実は金曜日に日本人のイースター島挙式があり、木曜〜日曜に個人客も来るので、かなり大変になりそうです。 」<br /><br />島の中央をバスは走る。やはりイースター島は遠い。もうとても来れないだろう。<br /><br />ホテルに戻り、おみやげをやろうとわんこを探すが、どこにもいない。ホテルの周りを探して歩いたが、影も見えない。どこへ行っちゃったんだろう。シャワーを浴び、着替えをし、荷造りをして、7時に食事に行く。<br /><br />戻ってきてもわんこはいない。仕方がないので、テラスの陽があたらない陰にパンと肉を置く。しばらくしてみると、パンにアリがたかっている。わんこがアリを食べたら、かわいそうだ。アリを払って、アリがいなさそうな台の上におく。私たちが発つまでに帰って来ればいいのに。<br /><br />チェックアウトをし、ロビーにすわって、迎えのバスを待っている。フロントの横に木造の正座する大きなモアイがおいてある。<br />「ってことはポリネシアには正座の文化があったんだ。大きな体格の今のポリネシアの人には想像できないけど。日本の正座はどこから来たんだろう。大陸は胡坐の文化だし・・」<br />「沖縄はどうです?」<br />「沖縄ね、気がつかなかったな。案外そこらを通って海洋文化がつたわったのかもね。調べてみよう。課題がひとつ出来たよ」<br />「売店が開いていればいいのに」と娘が言っているところへ売店のお兄さんがデートから戻って来た。急げ急げと店を開けさせ、娘がほしいものを買っている。私は絵葉書を瓜生君に頼んだ。この絵葉書、日本へはモーレア島のより早く着いた。<br /><br />3日間なんてあっという間だった。<br />たのしい旅が出来て、瓜生君には感謝だ。<br />心残りといえば、モアイの光が悪かったことと、南十字星やマゼラン星雲に会えなかったことだ。<br />娘が、「瓜生君って若いのによく勉強している。ママがすぐ話を折って、やたらと質問しても政治から環境問題まで、ちゃんと対応してたもの。えらいね。私には無理だな」<br />「そうだね、まだ20代だけど、南米を放浪したくらいだから、自分を持っているんだろうね。」<br />「それに、現地の人とオーバーなくらいにスキンシップしていたし」<br />「たぶん、よそ者が現地に受け入れてもらうための努力なんだろう。違った文化の中で暮らすってのはそういう努力も必要なんだよ。ましてガイドは言葉が出来ればいいってものでもないしね。」<br /><br />チェックインをすると、もう窓際はないという。まぁどこでもいいけど。来るときは空いていたのに。サンチャゴ発だからしょうがない。<br />瓜生君に見送られて、中に入る。飛行機は着いている。<br />イースター島22時20分発。パペーテ  23時20分着。時差は4時間。<br /><br />イオラナ、マウルル。Adios Isla de Pascua!<br /><br />

モアイに会いに15

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2004/01/17 - 2004/01/23

380位(同エリア392件中)

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6

buchijoyce

buchijoyceさん

さぁ、今回のツアー最後の訪問地、アナケナ・ビーチだ。
伝説の王がはるか彼方のヒバの国から民を率いて、上陸したといわれている白砂のビーチ。ココヤシが植えられ、南国情緒いっぱいのビーチだ。海水浴を楽しむ人々もいる。数少ない海水浴場なのだ。このビーチのすぐ後ろ側にアフ・ナウナウの7体のモアイがある。これはプカオを被っているものもある。砂に埋もれていたので、保存状態はいい。「モアイの目」はここで発見された。後ろから見ると、背中にも模様があり、なんかお地蔵さんを思わせる。

近くの丘にぽつんと立つモアイはヘイエルダールが島ではじめて、どうしたらモアイ像が立てられるか、島にある木と石だけ使って、実際に試すためにたてたものだ。12人で18日間かかったそうだ。伝説の王、ホトゥ・マトゥアの像といわれている。
なるほど、こうやって見て回ると、ヘイエルダールが島に残した功績は大きい。

予定ではここで海水浴を楽しむ時間が入っている。でも、バスの同乗者を見る限り、水に入ったり、泳ぎだりしそうな人はいない。そこで早めに出発することにする。イースター島はぐるり切り立った崖で、港がない。よって大きな船は接岸できない。
いま大きな船でやってくる計画があるが、はしけの移動になるだろう、という。風が強いし、はしけの移動は怖いだろう。たしかポスターで見たピースボートのコースにイースター島が入っていたように思うけど、間違っているかも。

「註:ご明察どおり、今週末の土曜日、3月6日にピースボートが来ます。   私と渡辺さんもガイドとして働きます。今回は島内に1泊するとのことで、6日から出発する翌7日まではハンガロアは勿論、島内のホテルは殆ど日本人で貸しきり状態になります。
  実は金曜日に日本人のイースター島挙式があり、木曜〜日曜に個人客も来るので、かなり大変になりそうです。 」

島の中央をバスは走る。やはりイースター島は遠い。もうとても来れないだろう。

ホテルに戻り、おみやげをやろうとわんこを探すが、どこにもいない。ホテルの周りを探して歩いたが、影も見えない。どこへ行っちゃったんだろう。シャワーを浴び、着替えをし、荷造りをして、7時に食事に行く。

戻ってきてもわんこはいない。仕方がないので、テラスの陽があたらない陰にパンと肉を置く。しばらくしてみると、パンにアリがたかっている。わんこがアリを食べたら、かわいそうだ。アリを払って、アリがいなさそうな台の上におく。私たちが発つまでに帰って来ればいいのに。

チェックアウトをし、ロビーにすわって、迎えのバスを待っている。フロントの横に木造の正座する大きなモアイがおいてある。
「ってことはポリネシアには正座の文化があったんだ。大きな体格の今のポリネシアの人には想像できないけど。日本の正座はどこから来たんだろう。大陸は胡坐の文化だし・・」
「沖縄はどうです?」
「沖縄ね、気がつかなかったな。案外そこらを通って海洋文化がつたわったのかもね。調べてみよう。課題がひとつ出来たよ」
「売店が開いていればいいのに」と娘が言っているところへ売店のお兄さんがデートから戻って来た。急げ急げと店を開けさせ、娘がほしいものを買っている。私は絵葉書を瓜生君に頼んだ。この絵葉書、日本へはモーレア島のより早く着いた。

3日間なんてあっという間だった。
たのしい旅が出来て、瓜生君には感謝だ。
心残りといえば、モアイの光が悪かったことと、南十字星やマゼラン星雲に会えなかったことだ。
娘が、「瓜生君って若いのによく勉強している。ママがすぐ話を折って、やたらと質問しても政治から環境問題まで、ちゃんと対応してたもの。えらいね。私には無理だな」
「そうだね、まだ20代だけど、南米を放浪したくらいだから、自分を持っているんだろうね。」
「それに、現地の人とオーバーなくらいにスキンシップしていたし」
「たぶん、よそ者が現地に受け入れてもらうための努力なんだろう。違った文化の中で暮らすってのはそういう努力も必要なんだよ。ましてガイドは言葉が出来ればいいってものでもないしね。」

チェックインをすると、もう窓際はないという。まぁどこでもいいけど。来るときは空いていたのに。サンチャゴ発だからしょうがない。
瓜生君に見送られて、中に入る。飛行機は着いている。
イースター島22時20分発。パペーテ  23時20分着。時差は4時間。

イオラナ、マウルル。Adios Isla de Pascua!

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