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2004年1月17日 長〜い一日<br /><br />前泊したのでホテルのシャトルバスで空港へ。関東、というより湘南地域に大雪警報が出ている。papasanには雪が降ると心配なので、そのままホテルから帰ってもらう。若い人なら、ここから薄着で出かけられるのだが、寒がりのオバサンはそうはいかない。<br />ダウンのジャケットは車において、代わりに裏つきのコートにはしたけど、後は防寒着のまま。外は寒い。空港で娘はコートを預けたが、私はマフラーだけポケットに入れてもらい、コートは持っていくことにする。<br /><br />チェックインの前に、布袋に機内で必要なスリッパ、コート、ガイドブックなどを入れた。荷物は小さくて軽いが、今回は預けた。チェックでフィルムをいちいち開けられるのが面倒なのと、パペーテに着いてから十分時間があるので、時間延ばしもかねて。娘もショルダーとザックだけなのだが、ザックは預けた。布袋は娘が持ってくれたので、私はカメラバッグだけ。とはいえ、いつもより2本レンズが余分だ。こうなると、もう一回り大き目のカメラバッグがほしい。大きくするのはいいが、その分重くなるので躊躇している。<br /><br />後の方だが、ウィンドサイドはとれた。<br /><br />16番ゲートはと目をやると、ガラスの向こうに止まっている翼の端に白い花の絵が描いてある機体に気がついた。<br />「あれじゃないかな。なんかそんな感じ」<br />果たして、それがタヒチ・ヌイだった。<br /><br />ヌイは「大きい」という意味だ。タヒチは二つの島がつながっていてパペーテのある大きな島がタヒチ・ヌイ、小さな方がタヒチ・イティという。<br /><br />タヒチはたくさんある島のひとつの名前で、フランス領ポリネシアに入る。フレンチ・ポリネシアは海洋の面積も含めてヨーロッパ全域に相当する広さがあり、118もの島からなる。タヒチ島のパペーテはフランス領ポリネシアの首都である。フランス領ということは、フランスの海外領土ということである。したがって元首はジャック・シラク大統領。パリの上院、下院に代表議席を持っている。大幅な自治権が認められているとはいえ、独立運動も無いわけではないそうだ。<br />ポリネシア人が75%、ヨーロッパ系白人が15%、アジア系が10%。人口は約13万人(1999年)うち26,000人がパペーテに住む。<br /><br />11時30分発。時間通り。私が窓際だ。といっても窓際の効力は全くなし。太平洋上は厚い雲で覆われている。機内は窓際の席は埋まっているが中央は空席が目立つ。機内食はやっぱりフランス系、美味しい。<br /><br />ワインを何杯も飲んでいるが、日本時間でいえば昼間だから、ちっとも眠くない。映画も見ないし、音楽も聴かない。ひたすらモニターとにらめっこをしながらにゲームをやっている。いささかゲームに疲れてマップを見るが、ただ海の上を飛んでいるだけ。<br /><br />ブラインドを開けると、きれいな夕日。思わず「わぁ〜きれい」と声をあげる。この声で娘も目を覚ます。<br /><br />タヒチ近く、光の島が見える。電気の形からボラボラ島のようだ。さぁ、もうじきだ。<br /><br />現地時間3時40分着のはずが定刻より1時間も早く着いてしまった。外気温は27度。タラップを降りて、空港事務所へ歩いて向かう。<br /><br />入り口では民族音楽の生演奏が迎えてくれ、女性が客にティアレ・タヒチのつぼみを配る。甘い、いい香り。南国ムードそのもの。ティアレをガイドブックにはさむ。<br />イミグレで「Bon jour.」そうだ、ここはフランス語圏だ。思わずにこっりと「Merci!」<br /><br />ここの通貨はフレンチ パシフィック フランFPC)。円で両替できる。とりあえず3万円を両替した。ここで披露するため明細書を取っておいたのだが、見つからない。1FPC=約1.2円。この時は気がつかなかったが、後になってよくよく見ると手数料が高い。<br />これはATMを利用した方がいいみたいだ。<br /><br />夜明け前だというのに暑い。トイレに行って、着替えをする。と言っても、バッグから、着替えを出すのも面倒なので単に下着を脱いだだけ。<br /><br />モーレア島までの船は7:15分発。それまで空港で時間つぶしをしなければならない。こんな時間に着くので、ほとんどの客は移動のため、ここで朝まで時間を過ごすみたいだ。椅子はすくない。外人さんたちは直に床に寝ている。有料でいいから休憩スペースを作るべきだ。観光地なんだからとむくれている。<br />仕方がないのでカフェテリアに行って、ジュースを買って席は確保。店はほとんどしまっているが、ふらふら歩いている。<br /><br />みやげ物屋の前にバニラの写真と説明がある。そうだ、ここはバニラの産地だ。勘で読むフランス語、それによるとバニラはオーキッド(蘭)の仲間ということだ。花は白、ティアレに似ているが葉が違う。モルジブ産のバニラビーンズを使っているのだが、もう底をついてきた。スリランカでも買ってきたのだが、どうしちゃったかな。買って帰ろうと思ったが、日本並みに高い。マルシェで探してみよう。<br /><br />空港が明るいからか、ムクドリやハトがやってくる。こうなると悪いくせが出てきて、そっとパンをちぎってやっている。ムクドリはちゃんともらっていく。<br /><br />椅子に座っていると寝ぼけた隣の新婦さんに叩かれた。「痛い!」と声をあげると、相手もびっくり。謝ることしきり。「ママが叩かれるなんて・・」と言って娘が笑っている。そう、叩くことはあっても、叩かれることは先ずない。<br /><br />夜が明け始めた。タヒチはこの時期雨期だが、空に雲はあるものの晴れそうだ。<br /><br />

モアイに会いに2

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2004/01/17 - 2004/01/27

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buchijoyce

buchijoyceさん

2004年1月17日 長〜い一日

前泊したのでホテルのシャトルバスで空港へ。関東、というより湘南地域に大雪警報が出ている。papasanには雪が降ると心配なので、そのままホテルから帰ってもらう。若い人なら、ここから薄着で出かけられるのだが、寒がりのオバサンはそうはいかない。
ダウンのジャケットは車において、代わりに裏つきのコートにはしたけど、後は防寒着のまま。外は寒い。空港で娘はコートを預けたが、私はマフラーだけポケットに入れてもらい、コートは持っていくことにする。

チェックインの前に、布袋に機内で必要なスリッパ、コート、ガイドブックなどを入れた。荷物は小さくて軽いが、今回は預けた。チェックでフィルムをいちいち開けられるのが面倒なのと、パペーテに着いてから十分時間があるので、時間延ばしもかねて。娘もショルダーとザックだけなのだが、ザックは預けた。布袋は娘が持ってくれたので、私はカメラバッグだけ。とはいえ、いつもより2本レンズが余分だ。こうなると、もう一回り大き目のカメラバッグがほしい。大きくするのはいいが、その分重くなるので躊躇している。

後の方だが、ウィンドサイドはとれた。

16番ゲートはと目をやると、ガラスの向こうに止まっている翼の端に白い花の絵が描いてある機体に気がついた。
「あれじゃないかな。なんかそんな感じ」
果たして、それがタヒチ・ヌイだった。

ヌイは「大きい」という意味だ。タヒチは二つの島がつながっていてパペーテのある大きな島がタヒチ・ヌイ、小さな方がタヒチ・イティという。

タヒチはたくさんある島のひとつの名前で、フランス領ポリネシアに入る。フレンチ・ポリネシアは海洋の面積も含めてヨーロッパ全域に相当する広さがあり、118もの島からなる。タヒチ島のパペーテはフランス領ポリネシアの首都である。フランス領ということは、フランスの海外領土ということである。したがって元首はジャック・シラク大統領。パリの上院、下院に代表議席を持っている。大幅な自治権が認められているとはいえ、独立運動も無いわけではないそうだ。
ポリネシア人が75%、ヨーロッパ系白人が15%、アジア系が10%。人口は約13万人(1999年)うち26,000人がパペーテに住む。

11時30分発。時間通り。私が窓際だ。といっても窓際の効力は全くなし。太平洋上は厚い雲で覆われている。機内は窓際の席は埋まっているが中央は空席が目立つ。機内食はやっぱりフランス系、美味しい。

ワインを何杯も飲んでいるが、日本時間でいえば昼間だから、ちっとも眠くない。映画も見ないし、音楽も聴かない。ひたすらモニターとにらめっこをしながらにゲームをやっている。いささかゲームに疲れてマップを見るが、ただ海の上を飛んでいるだけ。

ブラインドを開けると、きれいな夕日。思わず「わぁ〜きれい」と声をあげる。この声で娘も目を覚ます。

タヒチ近く、光の島が見える。電気の形からボラボラ島のようだ。さぁ、もうじきだ。

現地時間3時40分着のはずが定刻より1時間も早く着いてしまった。外気温は27度。タラップを降りて、空港事務所へ歩いて向かう。

入り口では民族音楽の生演奏が迎えてくれ、女性が客にティアレ・タヒチのつぼみを配る。甘い、いい香り。南国ムードそのもの。ティアレをガイドブックにはさむ。
イミグレで「Bon jour.」そうだ、ここはフランス語圏だ。思わずにこっりと「Merci!」

ここの通貨はフレンチ パシフィック フランFPC)。円で両替できる。とりあえず3万円を両替した。ここで披露するため明細書を取っておいたのだが、見つからない。1FPC=約1.2円。この時は気がつかなかったが、後になってよくよく見ると手数料が高い。
これはATMを利用した方がいいみたいだ。

夜明け前だというのに暑い。トイレに行って、着替えをする。と言っても、バッグから、着替えを出すのも面倒なので単に下着を脱いだだけ。

モーレア島までの船は7:15分発。それまで空港で時間つぶしをしなければならない。こんな時間に着くので、ほとんどの客は移動のため、ここで朝まで時間を過ごすみたいだ。椅子はすくない。外人さんたちは直に床に寝ている。有料でいいから休憩スペースを作るべきだ。観光地なんだからとむくれている。
仕方がないのでカフェテリアに行って、ジュースを買って席は確保。店はほとんどしまっているが、ふらふら歩いている。

みやげ物屋の前にバニラの写真と説明がある。そうだ、ここはバニラの産地だ。勘で読むフランス語、それによるとバニラはオーキッド(蘭)の仲間ということだ。花は白、ティアレに似ているが葉が違う。モルジブ産のバニラビーンズを使っているのだが、もう底をついてきた。スリランカでも買ってきたのだが、どうしちゃったかな。買って帰ろうと思ったが、日本並みに高い。マルシェで探してみよう。

空港が明るいからか、ムクドリやハトがやってくる。こうなると悪いくせが出てきて、そっとパンをちぎってやっている。ムクドリはちゃんともらっていく。

椅子に座っていると寝ぼけた隣の新婦さんに叩かれた。「痛い!」と声をあげると、相手もびっくり。謝ることしきり。「ママが叩かれるなんて・・」と言って娘が笑っている。そう、叩くことはあっても、叩かれることは先ずない。

夜が明け始めた。タヒチはこの時期雨期だが、空に雲はあるものの晴れそうだ。

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