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アフ・アキビに到着。ここもひろい草原にモアイが7体立っている。モアイはほとんどみんな内陸の村を向いているのだが、このモアイだけは海の彼方を見つめている。それにはこんな話が伝えられている。話は本によっても、少しずつ変化をしているが、そのひとつを紹介しよう。<br /><br />あるとき、ヒバの国にハウマカという賢者が夢を見た。彼の魂は、彼の元を去り、日出る方向にあたらな大地を求めて旅に出た。やがて、彼の魂はマタキテランギ(イースター島の古名・目が星を見る島)という名の緑豊かな島にたどりついた。島中を調べまわった後、美しいアナケケ海岸にやってきた。<br />「この地こそがわが王が民を率いて上陸するにふさわしい場所だ」と叫んで、魂は再びハウマカの体に戻った。<br /><br />ハウマカの話を聞いたホツ・マツア王は、本当にそんな地があるのか、確かめるために7人の使者を送った。伝説ではホツ・マツア王が送った7名は、ハウマカの息子2人とハウマカの弟の息子5人ということになっている。やがて4人が帰り、島の存在を王に伝え、王は民を率い、長い航海の末、この島にたどりついた。<br />その7人の使者を記念してこのモアイを立てたのだという。モアイの目は海の彼方、ふるさとのヒバを見つめているのだそうだ。彼らの見つめる彼方、マルケサス諸島にはヒバの名前がつく島が現在4つある。また、春分、秋分の日には太陽が彼らの見つめる彼方に沈むとも。<br /><br />「このモアイの高さはどのくらい?」<br />「4mちょっとですね。重さは10トン以上でしょうか。このモアイたちは初期の作品なのでプカオをかぶっていません。」<br />「4mかぁ。もっと高いと思っていたな」<br />「モアイを大きいものだと思ってくるお客さんはすくないですよ」<br />「え〜、どうして。私たちは『イースター島の謎』って本読んできたけどね。」<br />「あれはかなり詳しく書いてありますね。」<br /><br />ヴィクトールが古くから伝わる歌を歌ってくれるいう。彼はアフ・アキブを背にして、ラパヌイ語で歌い始めた。海の彼方のヒバをしのぶ歌だそうだ。ちょっと哀愁を帯びている。ガイドの中でもこういう伝承の歌を歌える人は数人しかいないそうだ。ヴィクトールはとってもソフトないい声だ。「ブラヴォー・ヴィクトール」と拍手をする。「とってもいい声よ」<br /><br />プナ・パウはプカオを切り出した赤色凝灰岩の石切り場。草原に切り出されたプカオがごろんごろんしている。<br /><br />ふりむくと、山にはかなり木々が緑をつくっている。<br />「イースター島って、もっと荒涼とした大地だと思ってた。木がないって意味だけどね。予想に反して緑があるんのね」<br />「ええ、今あるのは植林の成果です。ユウカリが植えられています」<br />「えっ、ここもユウカリ?成長が早いからどこもユウカリを植えるんだけど、ここの自然植生にあっているのかなぁ。」<br />「パルプにするためにユウカリを植えたようです。実際にはパルプにはしていませんが」<br />「それもどこも同じなんだね。ユウカリは15年で一人前になるからね。ユウカリ油もとれるし、悪い木じゃないんだけどねぇ・・」<br /><br />そんな目で見ると、この島の植生は問題がありそうだ。草原にはルピナスやアザミが繁茂している。ルピナスの実は毒があり、家畜が被害を受ける。ルピナスは園芸種として私も育てたことはあるが、実に毒があるとは知らなかった。スズランも私たちには好きな花だが、これも実には毒があり、家畜が食べて、被害を受けている。<br /><br />見ているまにもアザミの綿毛が、あたり一面にまるで雪のように飛んでいく。この調子じゃぁ、アザミが島を席巻するのは時間の問題だろう。家畜も食べないのだろう、イネ科の雑草も繁茂している。植物は最盛期の次は絶滅だけどね。そのスパンは?<br /><br />そうそう、ヘイエルダールが持ち帰って再移植した木は「トロミロ」の木。瓜生君が調べてきてくれた。そしてそれに似た木が今晩食事に行くお宅の庭にあるからと教えられ、楽しみにしていたのだが、結局は忘れて見損なってしまった。<br /><br />まだまだあっちこっち見て歩いたけど、断片的にしか覚えていない。倒されたたくさんのモアイを見た。浜辺にも行ったし、洞窟にも下りたし・・。そうそう、どっかでTシャツを買った。どっかというのは、青空お土産物屋さん、観光のルートを知っているから、先回りしてついてくるのだ。娘は鳥人の模様をしろくぬいた赤いTシャツ、私はまっ黄色に黒でロンゴロンゴがかいてあるもの。2枚で30ドル。<br /><br />

モアイに会いに11

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2004/01/17 - 2004/01/23

397位(同エリア409件中)

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buchijoyce

buchijoyceさん

アフ・アキビに到着。ここもひろい草原にモアイが7体立っている。モアイはほとんどみんな内陸の村を向いているのだが、このモアイだけは海の彼方を見つめている。それにはこんな話が伝えられている。話は本によっても、少しずつ変化をしているが、そのひとつを紹介しよう。

あるとき、ヒバの国にハウマカという賢者が夢を見た。彼の魂は、彼の元を去り、日出る方向にあたらな大地を求めて旅に出た。やがて、彼の魂はマタキテランギ(イースター島の古名・目が星を見る島)という名の緑豊かな島にたどりついた。島中を調べまわった後、美しいアナケケ海岸にやってきた。
「この地こそがわが王が民を率いて上陸するにふさわしい場所だ」と叫んで、魂は再びハウマカの体に戻った。

ハウマカの話を聞いたホツ・マツア王は、本当にそんな地があるのか、確かめるために7人の使者を送った。伝説ではホツ・マツア王が送った7名は、ハウマカの息子2人とハウマカの弟の息子5人ということになっている。やがて4人が帰り、島の存在を王に伝え、王は民を率い、長い航海の末、この島にたどりついた。
その7人の使者を記念してこのモアイを立てたのだという。モアイの目は海の彼方、ふるさとのヒバを見つめているのだそうだ。彼らの見つめる彼方、マルケサス諸島にはヒバの名前がつく島が現在4つある。また、春分、秋分の日には太陽が彼らの見つめる彼方に沈むとも。

「このモアイの高さはどのくらい?」
「4mちょっとですね。重さは10トン以上でしょうか。このモアイたちは初期の作品なのでプカオをかぶっていません。」
「4mかぁ。もっと高いと思っていたな」
「モアイを大きいものだと思ってくるお客さんはすくないですよ」
「え〜、どうして。私たちは『イースター島の謎』って本読んできたけどね。」
「あれはかなり詳しく書いてありますね。」

ヴィクトールが古くから伝わる歌を歌ってくれるいう。彼はアフ・アキブを背にして、ラパヌイ語で歌い始めた。海の彼方のヒバをしのぶ歌だそうだ。ちょっと哀愁を帯びている。ガイドの中でもこういう伝承の歌を歌える人は数人しかいないそうだ。ヴィクトールはとってもソフトないい声だ。「ブラヴォー・ヴィクトール」と拍手をする。「とってもいい声よ」

プナ・パウはプカオを切り出した赤色凝灰岩の石切り場。草原に切り出されたプカオがごろんごろんしている。

ふりむくと、山にはかなり木々が緑をつくっている。
「イースター島って、もっと荒涼とした大地だと思ってた。木がないって意味だけどね。予想に反して緑があるんのね」
「ええ、今あるのは植林の成果です。ユウカリが植えられています」
「えっ、ここもユウカリ?成長が早いからどこもユウカリを植えるんだけど、ここの自然植生にあっているのかなぁ。」
「パルプにするためにユウカリを植えたようです。実際にはパルプにはしていませんが」
「それもどこも同じなんだね。ユウカリは15年で一人前になるからね。ユウカリ油もとれるし、悪い木じゃないんだけどねぇ・・」

そんな目で見ると、この島の植生は問題がありそうだ。草原にはルピナスやアザミが繁茂している。ルピナスの実は毒があり、家畜が被害を受ける。ルピナスは園芸種として私も育てたことはあるが、実に毒があるとは知らなかった。スズランも私たちには好きな花だが、これも実には毒があり、家畜が食べて、被害を受けている。

見ているまにもアザミの綿毛が、あたり一面にまるで雪のように飛んでいく。この調子じゃぁ、アザミが島を席巻するのは時間の問題だろう。家畜も食べないのだろう、イネ科の雑草も繁茂している。植物は最盛期の次は絶滅だけどね。そのスパンは?

そうそう、ヘイエルダールが持ち帰って再移植した木は「トロミロ」の木。瓜生君が調べてきてくれた。そしてそれに似た木が今晩食事に行くお宅の庭にあるからと教えられ、楽しみにしていたのだが、結局は忘れて見損なってしまった。

まだまだあっちこっち見て歩いたけど、断片的にしか覚えていない。倒されたたくさんのモアイを見た。浜辺にも行ったし、洞窟にも下りたし・・。そうそう、どっかでTシャツを買った。どっかというのは、青空お土産物屋さん、観光のルートを知っているから、先回りしてついてくるのだ。娘は鳥人の模様をしろくぬいた赤いTシャツ、私はまっ黄色に黒でロンゴロンゴがかいてあるもの。2枚で30ドル。

  • ガイドの瓜生君

    ガイドの瓜生君

  • フリ モアイ<br />倒されたたくさんのモアイ

    フリ モアイ
    倒されたたくさんのモアイ

  • アフアキビ

    アフアキビ

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