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午後は3時からツアーだ。<br />さぁ、いつものように元気になった。<br />「強行軍で疲れたんじゃない?」と娘は言うが、そんなことないと頑張っている。<br /><br />観光に入る前に、この島のインフラを聞いている。<br />電力は島の反対側で、火力で発電している。<br />「これだけ風が強いんだから、風力発電をしたらいい。」<br />「風は強いけど、風向が一定じゃないんですよね。ドイツでどの方向にも対応する風力発電が開発されたので、村の人たちも関心を持ったみたいです。」<br />「うん、世界遺産なんだから環境にも配慮しなければいけないね」<br />「日本からそういう声をあげてください。」<br />「じゃぁ、チリ政府に手紙を書くか」とそのときは言ったが、まだ書いてない。<br /><br />「排水はどうなってるの?」<br />このホテルの排水は浄化槽で処理しているが、他のところは地中に滲みこませているだけだという。<br />「人数が少ないうちは土壌浄化もいいけれど、どうなんだろう」<br />このホテルを作ったのが、アメリカ人だったので、建設当時から廃水処理まで考慮にいれていたという。<br />たぶんここは合併浄化槽になっているのだろう。<br />チリの環境顧問はドイツ人だというから、環境問題には力を注いでくれると思うけど。<br /><br />そのアメリカで思い出した。<br />「イースター島の空港の滑走路は3.3kmと長いのです。島の両端まであるんです。それはスペースシャトルのためです。下りるとき長いと思いませんでした?」<br />「うん、なかなか止まらなかった」<br />「それに殺虫剤をかけられたでしょう?」<br />「それがね、かけられなかったの。手抜きしたみたいよ。私たちにはラッキーだったけど、大丈夫なのかね」<br />「いや〜。それはまずいですね」<br /><br />「ところでなんでこんなところにスペースシャトルのための滑走路があるの?」<br />「一時、イースター島の3分の2はアメリカが占領していたんです。軍事政権のときです」<br />「ピノチェトの時ね。アジェンデ政権崩壊はテレビで見てたよ。アジェンデは自殺したね。リベラルな人たちにはその後はつらい時代だったんだね」<br />「でも軍事面は強化したので、チリ海軍は優れているようです。この島にもチリ海軍から派遣されています」<br />「もしかしてホテルの向こうの宿舎は海軍のもの?出てくる人のシャツに腕章がついてる」<br />「そうです。海軍の宿舎です。アメリカに占領されていたとき、住民はすべてハンガロア村に移住させられたのです。だから今でもほとんどの人がハンガロアに住んでいます」<br />「アメリカはなんのためにここを借りたんだろうね」<br />「基地でしょう。表向きはヒツジの放牧でしたが。<br />軍政がおわって、民政になったとき、ラパヌイの住民はアメリカを追い出して、自分たちの島を取りもどしたのです。」<br /><br />「註:→現在空港がある地点より南側が、アメリカの管轄する地域だったようです。 更にアメリカには貸し付けられていたというよりアメリカ軍が占拠していた、と言ったほうが正しいようです。チリ政府、イースター島はアメリカには貸し付けていません。 <br /> 島面積の3分の2(約62%)が、現在国立公園であり、また世界遺産でもあります。」 <br />→20世紀初頭の約50年間、確かにイースター島はスコットランドの1つの牧羊会社 <br /> (Williamson &amp; Balfour)にレンタルされています。しかしこの会社とアメリカは 全く関係ありません。アメリカはむしろ堂々と占拠していたようです。 <br /> 更に、ラパヌイ人がアメリカ軍を追い出したわけではなく、チリ政府が追い出した、或いは米軍自ら撤退したというのが真実のようです。 :(註は瓜生君がつけてくれた)<br /><br />「おっ、偉いもんだ。日本よりまともだね。日本はまだアメリカを追い出せないし、それよりももっと腰ぎんちゃくだになっている。ラパヌイの住民意識はたいしたもんだ」<br />「ラパヌイの最後の王がチリに帰化するとき、誓約書に、イースター島は未来永劫ラパヌイ人のものである、と書いたんです。だから未だにラパヌイ人以外がこの島の土地を買うことは出来ません。」<br /><br />「註:→どうも書いてはいないようです。言い伝えによると、最後の王アタム・テケナは、自分の足元の土を掌で掬い、「私たち人間はチリ人に帰化する。しかしこの土地は永遠に私たちのものである」と、宣言をしたそうです。 」<br /><br /><br />「なるほど、なるほど、その王の精神が生きているわけだ」<br />「でも皮肉なことにアメリカが占領していたときの方が島は豊かだったのです」<br />「それはどこも基地が抱える問題だね。肥ったブタか、やせたソクラテスかってね。<br />島民の生業は?」<br />「94%の人がなんらかの形で観光に携わっています。」<br />「観光かぁ。チリは南米の中では識字率は高いし、経済は安定してようだし、ここは世界遺産だし・・いまのところはいいよね」<br /><br />ちょっと大きいワンボックス・カーだ。乗るとき、入り口にゴツンと頭をぶつけた。「いた〜い!」と声をあげると、そばに座っていた体の大きなオジサンが頭を撫でてくれた。まるで子どもをあやすように。やんぬるかな。<br /><br />

モアイに会いに10

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2004/01/17 - 2004/01/23

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buchijoyce

buchijoyceさん

午後は3時からツアーだ。
さぁ、いつものように元気になった。
「強行軍で疲れたんじゃない?」と娘は言うが、そんなことないと頑張っている。

観光に入る前に、この島のインフラを聞いている。
電力は島の反対側で、火力で発電している。
「これだけ風が強いんだから、風力発電をしたらいい。」
「風は強いけど、風向が一定じゃないんですよね。ドイツでどの方向にも対応する風力発電が開発されたので、村の人たちも関心を持ったみたいです。」
「うん、世界遺産なんだから環境にも配慮しなければいけないね」
「日本からそういう声をあげてください。」
「じゃぁ、チリ政府に手紙を書くか」とそのときは言ったが、まだ書いてない。

「排水はどうなってるの?」
このホテルの排水は浄化槽で処理しているが、他のところは地中に滲みこませているだけだという。
「人数が少ないうちは土壌浄化もいいけれど、どうなんだろう」
このホテルを作ったのが、アメリカ人だったので、建設当時から廃水処理まで考慮にいれていたという。
たぶんここは合併浄化槽になっているのだろう。
チリの環境顧問はドイツ人だというから、環境問題には力を注いでくれると思うけど。

そのアメリカで思い出した。
「イースター島の空港の滑走路は3.3kmと長いのです。島の両端まであるんです。それはスペースシャトルのためです。下りるとき長いと思いませんでした?」
「うん、なかなか止まらなかった」
「それに殺虫剤をかけられたでしょう?」
「それがね、かけられなかったの。手抜きしたみたいよ。私たちにはラッキーだったけど、大丈夫なのかね」
「いや〜。それはまずいですね」

「ところでなんでこんなところにスペースシャトルのための滑走路があるの?」
「一時、イースター島の3分の2はアメリカが占領していたんです。軍事政権のときです」
「ピノチェトの時ね。アジェンデ政権崩壊はテレビで見てたよ。アジェンデは自殺したね。リベラルな人たちにはその後はつらい時代だったんだね」
「でも軍事面は強化したので、チリ海軍は優れているようです。この島にもチリ海軍から派遣されています」
「もしかしてホテルの向こうの宿舎は海軍のもの?出てくる人のシャツに腕章がついてる」
「そうです。海軍の宿舎です。アメリカに占領されていたとき、住民はすべてハンガロア村に移住させられたのです。だから今でもほとんどの人がハンガロアに住んでいます」
「アメリカはなんのためにここを借りたんだろうね」
「基地でしょう。表向きはヒツジの放牧でしたが。
軍政がおわって、民政になったとき、ラパヌイの住民はアメリカを追い出して、自分たちの島を取りもどしたのです。」

「註:→現在空港がある地点より南側が、アメリカの管轄する地域だったようです。 更にアメリカには貸し付けられていたというよりアメリカ軍が占拠していた、と言ったほうが正しいようです。チリ政府、イースター島はアメリカには貸し付けていません。
 島面積の3分の2(約62%)が、現在国立公園であり、また世界遺産でもあります。」
→20世紀初頭の約50年間、確かにイースター島はスコットランドの1つの牧羊会社
 (Williamson & Balfour)にレンタルされています。しかしこの会社とアメリカは 全く関係ありません。アメリカはむしろ堂々と占拠していたようです。
 更に、ラパヌイ人がアメリカ軍を追い出したわけではなく、チリ政府が追い出した、或いは米軍自ら撤退したというのが真実のようです。 :(註は瓜生君がつけてくれた)

「おっ、偉いもんだ。日本よりまともだね。日本はまだアメリカを追い出せないし、それよりももっと腰ぎんちゃくだになっている。ラパヌイの住民意識はたいしたもんだ」
「ラパヌイの最後の王がチリに帰化するとき、誓約書に、イースター島は未来永劫ラパヌイ人のものである、と書いたんです。だから未だにラパヌイ人以外がこの島の土地を買うことは出来ません。」

「註:→どうも書いてはいないようです。言い伝えによると、最後の王アタム・テケナは、自分の足元の土を掌で掬い、「私たち人間はチリ人に帰化する。しかしこの土地は永遠に私たちのものである」と、宣言をしたそうです。 」


「なるほど、なるほど、その王の精神が生きているわけだ」
「でも皮肉なことにアメリカが占領していたときの方が島は豊かだったのです」
「それはどこも基地が抱える問題だね。肥ったブタか、やせたソクラテスかってね。
島民の生業は?」
「94%の人がなんらかの形で観光に携わっています。」
「観光かぁ。チリは南米の中では識字率は高いし、経済は安定してようだし、ここは世界遺産だし・・いまのところはいいよね」

ちょっと大きいワンボックス・カーだ。乗るとき、入り口にゴツンと頭をぶつけた。「いた〜い!」と声をあげると、そばに座っていた体の大きなオジサンが頭を撫でてくれた。まるで子どもをあやすように。やんぬるかな。

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