2005/05/25 - 2005/05/25
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buchijoyceさん
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マチュピチュ→クスコ
5月25日(水)晴
6時過ぎ厚着をして公園に入る。もう遠くまで歩くのはいやなので、ワイナピチュが見えるところで朝日が当たるのを待っている。Papasanはもう少し上にのぼってスケッチをしている。インカ道を歩いてくるトレッキングの人たちが入ってくる。太陽はすでに上がっているのであたりは明るいが、高い山に囲まれているこの谷にはまだ光は射さない。日本人客が入ってきた。一番のバスで上がってきたのだろう。気がつかなかったが、ワイナピチュの頂上近くに工事用の青いシートが張られている。
7時、ワイナピチュの頂上に日が当たった。そして少しずつ面積を広げていく。光があたり始めるといつしか青いシートは見えなくなった。ちょうど目の前の高い峰から朝日が上った。エリアカシトドがさかんにさえずっている。
食事に帰る。珍しくヨーグルトがあった。部屋に戻り、庭に出てみた。庭はきれいに花が植えられ、水路から滝も落ちている。散歩が出来るように小道が裏の林に続いている。野鳥がいっぱいやってきている。
9時、待ち合わせの時間なのでフロントに下りていく。ミチコさんはもう来ていた。荷物を預け、公園に再び入る。お別れにゆっくりと人気のない路を歩く。
少し早いけどアグエス・カリテンテスに下る。のぼりのバスは満員だが、帰りのバスは少ない。下るまで何台のバスとすれ違っただろうか。乗客30人とみても10台はくだらないのではないだろうか。いくら広い遺跡でも、遺跡が満員になりそうだ。
食事は12時とのことで、アグエス・カリエンテスの町を歩く。土産物屋がぎっしり。絵葉書を買った。学校の傍に文化会館があったのでのぞいてみる。遺跡の写真や動植物の写真が並んでいる。
広場にはインカ皇帝の銅像が建っている。早めにレストランに入る。レストランはウルバンバ川を臨んで建てられている。川の上は切り立つような崖、寄生植物のプラメリアがいっぱいついている。鳥たちが木の間を移動しているのはわかるが、ちょっと遠いのでどんな鳥なのかは判断できない。
食事はブッフェ方式。デザートにグラナディアを4ケも取って来て、後で食べようとバッグに入れた。
ちょっと上りはきつかったけど鉄道の待合室に行く。きれいな待合室だ。やがてここが駅になるようだ。
列車が来た。今度は来たときの反対側、川沿いの席だ。キヌアの畑、とうもろこしの畑、そう、山にはユーカリが植えられている。インカ道が谷に沿うようにつけられているのがわかる。
車内販売が来た。マチュピチュのカードがあったので、教室の子どもたちのために買う。8ドルだというので10ドル出したら、ソルでおつりをくれた。
カードを見ていたPapasanが「21ソルって定価がついてる。ドルとソルとどっちが得なのかな」なんて言っている。それを聞きつけて前席のミチコさんが振り向いた。「何かお買いになりました?」「子どもたちにカードを。8ドルだというから10ドル出したらこれだけお釣りをくれた」と言って見せると、ミチコさんはそのお釣りを持って、販売の女の子のところへいった。そしてお釣りを返した。「後でお釣りを持ってきます」「ここに21ソルって書いてあるんだけど」「21ソルお持ちですか」「あると思います」といってpapasanが21ソルを出すとミチコさんはそれを持って行ってさっきの10ドル紙幣を返してもらってきた。計算の弱い私にはさっぱり分からないのだけど、ボケボケしていてはいけないようだ。私はお金を持たないし、Papasanは計算は強いほうなんだけどねぇ。
オリャンタイタンボについた。アドルフォが待っていてくれた。クスコへの旅が始まる。ウルバンバまでは同じコース、インカランドはどこだとか、食事をした農家はあれだとか言っているが、やがて車は坂を登り始めた。登ると、そこは高原が広がっている。高原の向こうにチコン山塊が雪を頂いてこちらを眺めている。チコン山塊を写していると、赤ちゃんを抱いた少女がやってきた。子守をしているようだ。「写真を撮ってもいいか」と聞くとOK。少女の顔がとってもいい。お礼にアメをあげた。
ユカイの町やウルバンバ川の流れが望める高台には、客待ちの人形を売る子どもがいたが、買わずに車に乗る。こんな高原にも湖があり、畑があり、放牧が行われている。低いところにとうもろこし、高いところは麦や豆類を植えるのだそうだ。
クスコが一望できるところで、車はストップ。ここでミスをした。フィルムが終わったので入れ替えようとしたときだった。巻き戻しの途中で蓋を開けてしまったのだ。しかも普通ならすぐふたを閉めてまき戻すのだが、なんとそのままフィルムを引き出してしまった。この中にはあの女の子の写真が入っている。さすがの私もすごく落ち込んでしまった。
ホテルに着いた。7時45分にミチコさんが迎えに来る。
さっそく部屋を温めようとしたが、部屋の暖房が効かない。フロントに言いに行くと、係りをよこしてくれた。係りは暖房のノブを回してOKだという。急いで触ったが温風は出ていない。「これでほんとに大丈夫なの?」というと「6分待って」と言って出て行った。6分待っても温かくはならない。もう一度フロントに言いに行き、私はフロントの横にあるPCで遊んで、もどると部屋の前に電気ヒーターが置いてあった。そこでそれを中に入れて、電気をつけた。むしろ風呂場は床暖房なのか暖かい。鼻風邪を引いてしまったので、なお寒気がするのだ。戸棚から予備の毛布を出して2枚かけた。それでも寒い。
近くのレストランでフォルクローレ・ショー付の夕食。舞台のまん前といういい場所なのだが、風邪で鼻水が出てグシュグシュなので、いまいちのれない。店内の半分は日本人が占めている。とにかく寒い。アルコールを飲めばいいのだが、目下禁酒中。ここではトマトソースのことをナポリタンというのだそうだ。そこでスパゲッティ・ナポリタンをとったが茹ですぎで美味しくない。フォルクローレ・ショーもおもしろくない。明日は聖ドミンゴのお祭り、広場は飾りつけがされているようだったが、もう限界だと、そのままホテルに戻り、洗濯をして、診療所で貰った風邪薬があったので、それを飲んで、早々に寝てしまう。
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