マチュピチュ周辺旅行記(ブログ) 一覧に戻る
マチュピチュ→クスコ<br /><br />5月25日(水)晴<br /><br />6時過ぎ厚着をして公園に入る。もう遠くまで歩くのはいやなので、ワイナピチュが見えるところで朝日が当たるのを待っている。Papasanはもう少し上にのぼってスケッチをしている。インカ道を歩いてくるトレッキングの人たちが入ってくる。太陽はすでに上がっているのであたりは明るいが、高い山に囲まれているこの谷にはまだ光は射さない。日本人客が入ってきた。一番のバスで上がってきたのだろう。気がつかなかったが、ワイナピチュの頂上近くに工事用の青いシートが張られている。<br /><br />7時、ワイナピチュの頂上に日が当たった。そして少しずつ面積を広げていく。光があたり始めるといつしか青いシートは見えなくなった。ちょうど目の前の高い峰から朝日が上った。エリアカシトドがさかんにさえずっている。<br /><br />食事に帰る。珍しくヨーグルトがあった。部屋に戻り、庭に出てみた。庭はきれいに花が植えられ、水路から滝も落ちている。散歩が出来るように小道が裏の林に続いている。野鳥がいっぱいやってきている。<br /><br />9時、待ち合わせの時間なのでフロントに下りていく。ミチコさんはもう来ていた。荷物を預け、公園に再び入る。お別れにゆっくりと人気のない路を歩く。<br />少し早いけどアグエス・カリテンテスに下る。のぼりのバスは満員だが、帰りのバスは少ない。下るまで何台のバスとすれ違っただろうか。乗客30人とみても10台はくだらないのではないだろうか。いくら広い遺跡でも、遺跡が満員になりそうだ。<br /><br />食事は12時とのことで、アグエス・カリエンテスの町を歩く。土産物屋がぎっしり。絵葉書を買った。学校の傍に文化会館があったのでのぞいてみる。遺跡の写真や動植物の写真が並んでいる。<br /><br />広場にはインカ皇帝の銅像が建っている。早めにレストランに入る。レストランはウルバンバ川を臨んで建てられている。川の上は切り立つような崖、寄生植物のプラメリアがいっぱいついている。鳥たちが木の間を移動しているのはわかるが、ちょっと遠いのでどんな鳥なのかは判断できない。<br />食事はブッフェ方式。デザートにグラナディアを4ケも取って来て、後で食べようとバッグに入れた。<br /><br />ちょっと上りはきつかったけど鉄道の待合室に行く。きれいな待合室だ。やがてここが駅になるようだ。<br />列車が来た。今度は来たときの反対側、川沿いの席だ。キヌアの畑、とうもろこしの畑、そう、山にはユーカリが植えられている。インカ道が谷に沿うようにつけられているのがわかる。<br /><br />車内販売が来た。マチュピチュのカードがあったので、教室の子どもたちのために買う。8ドルだというので10ドル出したら、ソルでおつりをくれた。<br />カードを見ていたPapasanが「21ソルって定価がついてる。ドルとソルとどっちが得なのかな」なんて言っている。それを聞きつけて前席のミチコさんが振り向いた。「何かお買いになりました?」「子どもたちにカードを。8ドルだというから10ドル出したらこれだけお釣りをくれた」と言って見せると、ミチコさんはそのお釣りを持って、販売の女の子のところへいった。そしてお釣りを返した。「後でお釣りを持ってきます」「ここに21ソルって書いてあるんだけど」「21ソルお持ちですか」「あると思います」といってpapasanが21ソルを出すとミチコさんはそれを持って行ってさっきの10ドル紙幣を返してもらってきた。計算の弱い私にはさっぱり分からないのだけど、ボケボケしていてはいけないようだ。私はお金を持たないし、Papasanは計算は強いほうなんだけどねぇ。<br /><br />オリャンタイタンボについた。アドルフォが待っていてくれた。クスコへの旅が始まる。ウルバンバまでは同じコース、インカランドはどこだとか、食事をした農家はあれだとか言っているが、やがて車は坂を登り始めた。登ると、そこは高原が広がっている。高原の向こうにチコン山塊が雪を頂いてこちらを眺めている。チコン山塊を写していると、赤ちゃんを抱いた少女がやってきた。子守をしているようだ。「写真を撮ってもいいか」と聞くとOK。少女の顔がとってもいい。お礼にアメをあげた。<br />ユカイの町やウルバンバ川の流れが望める高台には、客待ちの人形を売る子どもがいたが、買わずに車に乗る。こんな高原にも湖があり、畑があり、放牧が行われている。低いところにとうもろこし、高いところは麦や豆類を植えるのだそうだ。<br /><br />クスコが一望できるところで、車はストップ。ここでミスをした。フィルムが終わったので入れ替えようとしたときだった。巻き戻しの途中で蓋を開けてしまったのだ。しかも普通ならすぐふたを閉めてまき戻すのだが、なんとそのままフィルムを引き出してしまった。この中にはあの女の子の写真が入っている。さすがの私もすごく落ち込んでしまった。<br /><br />ホテルに着いた。7時45分にミチコさんが迎えに来る。<br />さっそく部屋を温めようとしたが、部屋の暖房が効かない。フロントに言いに行くと、係りをよこしてくれた。係りは暖房のノブを回してOKだという。急いで触ったが温風は出ていない。「これでほんとに大丈夫なの?」というと「6分待って」と言って出て行った。6分待っても温かくはならない。もう一度フロントに言いに行き、私はフロントの横にあるPCで遊んで、もどると部屋の前に電気ヒーターが置いてあった。そこでそれを中に入れて、電気をつけた。むしろ風呂場は床暖房なのか暖かい。鼻風邪を引いてしまったので、なお寒気がするのだ。戸棚から予備の毛布を出して2枚かけた。それでも寒い。<br /><br />近くのレストランでフォルクローレ・ショー付の夕食。舞台のまん前といういい場所なのだが、風邪で鼻水が出てグシュグシュなので、いまいちのれない。店内の半分は日本人が占めている。とにかく寒い。アルコールを飲めばいいのだが、目下禁酒中。ここではトマトソースのことをナポリタンというのだそうだ。そこでスパゲッティ・ナポリタンをとったが茹ですぎで美味しくない。フォルクローレ・ショーもおもしろくない。明日は聖ドミンゴのお祭り、広場は飾りつけがされているようだったが、もう限界だと、そのままホテルに戻り、洗濯をして、診療所で貰った風邪薬があったので、それを飲んで、早々に寝てしまう。<br /><br />

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2005/05/25 - 2005/05/25

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buchijoyce

buchijoyceさん

マチュピチュ→クスコ

5月25日(水)晴

6時過ぎ厚着をして公園に入る。もう遠くまで歩くのはいやなので、ワイナピチュが見えるところで朝日が当たるのを待っている。Papasanはもう少し上にのぼってスケッチをしている。インカ道を歩いてくるトレッキングの人たちが入ってくる。太陽はすでに上がっているのであたりは明るいが、高い山に囲まれているこの谷にはまだ光は射さない。日本人客が入ってきた。一番のバスで上がってきたのだろう。気がつかなかったが、ワイナピチュの頂上近くに工事用の青いシートが張られている。

7時、ワイナピチュの頂上に日が当たった。そして少しずつ面積を広げていく。光があたり始めるといつしか青いシートは見えなくなった。ちょうど目の前の高い峰から朝日が上った。エリアカシトドがさかんにさえずっている。

食事に帰る。珍しくヨーグルトがあった。部屋に戻り、庭に出てみた。庭はきれいに花が植えられ、水路から滝も落ちている。散歩が出来るように小道が裏の林に続いている。野鳥がいっぱいやってきている。

9時、待ち合わせの時間なのでフロントに下りていく。ミチコさんはもう来ていた。荷物を預け、公園に再び入る。お別れにゆっくりと人気のない路を歩く。
少し早いけどアグエス・カリテンテスに下る。のぼりのバスは満員だが、帰りのバスは少ない。下るまで何台のバスとすれ違っただろうか。乗客30人とみても10台はくだらないのではないだろうか。いくら広い遺跡でも、遺跡が満員になりそうだ。

食事は12時とのことで、アグエス・カリエンテスの町を歩く。土産物屋がぎっしり。絵葉書を買った。学校の傍に文化会館があったのでのぞいてみる。遺跡の写真や動植物の写真が並んでいる。

広場にはインカ皇帝の銅像が建っている。早めにレストランに入る。レストランはウルバンバ川を臨んで建てられている。川の上は切り立つような崖、寄生植物のプラメリアがいっぱいついている。鳥たちが木の間を移動しているのはわかるが、ちょっと遠いのでどんな鳥なのかは判断できない。
食事はブッフェ方式。デザートにグラナディアを4ケも取って来て、後で食べようとバッグに入れた。

ちょっと上りはきつかったけど鉄道の待合室に行く。きれいな待合室だ。やがてここが駅になるようだ。
列車が来た。今度は来たときの反対側、川沿いの席だ。キヌアの畑、とうもろこしの畑、そう、山にはユーカリが植えられている。インカ道が谷に沿うようにつけられているのがわかる。

車内販売が来た。マチュピチュのカードがあったので、教室の子どもたちのために買う。8ドルだというので10ドル出したら、ソルでおつりをくれた。
カードを見ていたPapasanが「21ソルって定価がついてる。ドルとソルとどっちが得なのかな」なんて言っている。それを聞きつけて前席のミチコさんが振り向いた。「何かお買いになりました?」「子どもたちにカードを。8ドルだというから10ドル出したらこれだけお釣りをくれた」と言って見せると、ミチコさんはそのお釣りを持って、販売の女の子のところへいった。そしてお釣りを返した。「後でお釣りを持ってきます」「ここに21ソルって書いてあるんだけど」「21ソルお持ちですか」「あると思います」といってpapasanが21ソルを出すとミチコさんはそれを持って行ってさっきの10ドル紙幣を返してもらってきた。計算の弱い私にはさっぱり分からないのだけど、ボケボケしていてはいけないようだ。私はお金を持たないし、Papasanは計算は強いほうなんだけどねぇ。

オリャンタイタンボについた。アドルフォが待っていてくれた。クスコへの旅が始まる。ウルバンバまでは同じコース、インカランドはどこだとか、食事をした農家はあれだとか言っているが、やがて車は坂を登り始めた。登ると、そこは高原が広がっている。高原の向こうにチコン山塊が雪を頂いてこちらを眺めている。チコン山塊を写していると、赤ちゃんを抱いた少女がやってきた。子守をしているようだ。「写真を撮ってもいいか」と聞くとOK。少女の顔がとってもいい。お礼にアメをあげた。
ユカイの町やウルバンバ川の流れが望める高台には、客待ちの人形を売る子どもがいたが、買わずに車に乗る。こんな高原にも湖があり、畑があり、放牧が行われている。低いところにとうもろこし、高いところは麦や豆類を植えるのだそうだ。

クスコが一望できるところで、車はストップ。ここでミスをした。フィルムが終わったので入れ替えようとしたときだった。巻き戻しの途中で蓋を開けてしまったのだ。しかも普通ならすぐふたを閉めてまき戻すのだが、なんとそのままフィルムを引き出してしまった。この中にはあの女の子の写真が入っている。さすがの私もすごく落ち込んでしまった。

ホテルに着いた。7時45分にミチコさんが迎えに来る。
さっそく部屋を温めようとしたが、部屋の暖房が効かない。フロントに言いに行くと、係りをよこしてくれた。係りは暖房のノブを回してOKだという。急いで触ったが温風は出ていない。「これでほんとに大丈夫なの?」というと「6分待って」と言って出て行った。6分待っても温かくはならない。もう一度フロントに言いに行き、私はフロントの横にあるPCで遊んで、もどると部屋の前に電気ヒーターが置いてあった。そこでそれを中に入れて、電気をつけた。むしろ風呂場は床暖房なのか暖かい。鼻風邪を引いてしまったので、なお寒気がするのだ。戸棚から予備の毛布を出して2枚かけた。それでも寒い。

近くのレストランでフォルクローレ・ショー付の夕食。舞台のまん前といういい場所なのだが、風邪で鼻水が出てグシュグシュなので、いまいちのれない。店内の半分は日本人が占めている。とにかく寒い。アルコールを飲めばいいのだが、目下禁酒中。ここではトマトソースのことをナポリタンというのだそうだ。そこでスパゲッティ・ナポリタンをとったが茹ですぎで美味しくない。フォルクローレ・ショーもおもしろくない。明日は聖ドミンゴのお祭り、広場は飾りつけがされているようだったが、もう限界だと、そのままホテルに戻り、洗濯をして、診療所で貰った風邪薬があったので、それを飲んで、早々に寝てしまう。

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  • 山の向こうに朝日が昇り始める

    山の向こうに朝日が昇り始める

  • ワイナピチュはまだ目を覚まさない

    ワイナピチュはまだ目を覚まさない

  • ワイナピチュの頂に朝日が当たった

    ワイナピチュの頂に朝日が当たった

  • 時間を追って

    時間を追って

  • レンズを上に向けると

    レンズを上に向けると

  • 見事な石積みの壁

    見事な石積みの壁

  • これまた見事な石積み

    これまた見事な石積み

  • 寄生植物ブラメリア

    寄生植物ブラメリア

  • かわいい

    かわいい

  • 遺跡

    遺跡

  • ワイナピチュへの登り口<br />登録して登る。

    ワイナピチュへの登り口
    登録して登る。

  • 岩ですねぇ

    岩ですねぇ

  • 段々畑を横から写すと

    段々畑を横から写すと

  • 遺跡の中

    遺跡の中

  • 太陽エネルギーをこの石から受ける。

    太陽エネルギーをこの石から受ける。

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