2006/05/01 - 2006/05/02
499位(同エリア515件中)
春風さん
『JALのバースデー割引は、誕生日の人プラス3人までOKだから、私の分もよろしくねっ♪』
『どこ行きたいの?』
『どこへでも…せっかくなら遠くがいいね。』
***
チケット発売日3日後、連絡が入った。
『チケットやっと取れたよ。キャンセルが出た。』
『行き先は?』
『与那国島!!』
こうして旅は始まった。
注)当時、国内線には誕生日割引というチケットがあり、誕生日前後1週間の搭乗に限り、ほとんどの路線を正規運賃の半額以下で購入できました。お盆と正月は適用外でしたが、ゴールデンウイークはOKでした。枚数が限られていて、休日や人気路線は、搭乗2ヶ月前の発売開始直後に売り切れるのが常でした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
-
東京から約2000km。
羽田→那覇→石垣→与那国、と
飛行機を乗り継いで到着した。 -
島の周囲は30km弱。
島を一周するバスは一日に三便しかない。
自転車で周っているツワモノもいたが、
この起伏の多い島を自転車で走る体力は
私にはなさそうだ。
空港でレンタカーを借りて
島の観光に出発! -
『対向車に会わないねぇ』
と言っていたら…
対向車線を走って来たのは、馬。 -
小型の日本在来馬、与那国馬。
今は絶滅の危機を脱し、
島内に120頭ほどいるという。
乗馬・観光・アニマルセラピーに
活躍しているそうだ。
島内を我が物顔で闊歩していた。 -
道路脇でのんびりと草を食べていたのは、牛。
-
<そこは、海から吹きぬける風によって守られる辺境の土地であった。>
これ、何からの引用か、わかる? -
「東崎」と書いて「あがりざき」と読む。
太陽が海から上るところ。
与那国島の東の端。 -
東崎(あがりざき)灯台。
石垣島からの飛行機で左窓際の席に座ると、
最初に迎えてくれるのがこの灯台だ。
青い空、青い海、断崖絶壁の上に白い灯台。
なんて素敵な風景だろう。
ただし、これで馬糞臭くなければね… -
サンニヌ台展望台にて。
切り立った岩肌に打ち寄せる波。
『なんかさぁ、
南の島っていう気がしないんだけど』
『うーん、そうだねぇ、日本海って感じ?』
『厳しい北の海、かな?』
いや、ここもれっきとした南の島なのだが。 -
軍艦岩。軍艦のように見える巨大な岩礁。
海が青い。
こんなに海が青いのは、この島が
黒潮の流れる外洋に面しているから。
南の島らしくないのは、
海岸が砂浜でなく、岩場だから。
いま私は、自分の狭い常識から
ずっと遠く離れた所にいるのです。 -
与那国島に三つある集落のうち
一番小さな比川(ひがわ)集落。
テレビドラマ「Dr. コトー診療所」の
オープンセットが観光名所になっていた。
しかし、観光客は誰もいない。 -
「診療所」前の静かで美しい浜は、比川浜。
この美しい浜を独り占め! -
ティンダハナタと呼ばれる
高さ70mの切り立った崖。
自然の展望台。
さあ、あそこまで登ってみよう。ティンダハナタ 名所・史跡
-
ティンダハナタへ登る道は
樹がうっそうと繁っていて
ジャングルのようだった。
羽根を広げると20cmを超えるという
世界最大の蛾、
ヨナグニサン(与那国蚕)の生息地。 -
ティンダハナタ。
浸食された巨大な岩が
ちょうど屋根のようになっている。
湧水があり、ひんやりとして心地良かった。 -
ティンダハナタから、与那国島で一番大きな集落、祖納(そない)集落を一望できる。
始めての場所なのに、なんだか懐かしい。
セミの鳴き声が聞こえる。
小学生の頃の夏休みを思い出すなぁ。 -
レンタカーを借りるとき、
「車を返す場所は、
祖納の信号のある交差点の近くです」
と言われた。
祖納集落の中に信号はたったひとつ。 -
祖納の雑貨屋さんで麦わら帽子を買い、
小さなビーチ「ナンタ浜(波多浜)」で
ひと休みした。
この強い日差しはやはり南の島だ。 -
おやつは瓶詰めの
「じーまみ(地豆=ピーナツ)」。
瓶の口までいっぱいに詰まっていた。
***
ナンタ浜で、歩こうとしない馬を
なんとか動かそうと頑張っていたお兄さん、
馬は言うことをきいてくれるように
なりましたか? -
与那国空港で買ったクバ餅。
米粉(餅粉?)と黒糖でできた餅菓子。
クバ(檳榔:ビロウ=椰子科の常緑高木)
の葉に包まれ、素朴で懐かしい味だった。 -
そして、本日のハイライト、
与那国島の西の端へ。
「西崎」と書いて「いりざき」と読む。
太陽が海の中に入るところ。日本最西端の碑 自然・景勝地
-
西崎(いりざき)灯台。
-
ここが日本の西の端。
北緯24°27′00″ 東経122°56′04″
一衣帯水の海の彼方に
台湾の高い山々が見える日もあるという。
沖縄☆八重山の旅[2]与那国島2日目
〜日本最後の夕日〜につづく...
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この旅行記へのコメント (3)
-
- 女一人旅さん 2007/04/17 18:58:24
- はじめまして
- 与那国の旅行記を読ませて頂きました。
<そこは、海から吹きぬける風によって守られる辺境の土地であった。>
ナウシカですか?っていうか、勝手にそう思い込んで一寸興奮して書き込みさせて頂きました。
その世代の者で、あの映画は何度見た事か…違ってたらごめんなさい。。。
沖縄というと、観光客でいっぱいという印象しかなかったのですが、こんな静かな田舎町があるのかと、驚きました。
ではまた。
- 春風さん からの返信 2007/04/17 21:09:15
- 風の谷のナウシカ
- はい、正解です!書き込みありがとうございます!!
私も映画を何度も見ました。
映画ではたしか、おばば様のセリフでしたっけ。
この旅行記に書いた言葉は、原作の漫画から引用しました。
与那国島の照りつける太陽の下、人通りの全く無い道を進み、
丘の上に登ると、強い海風が吹き上げてきて。
あぁ、ここにはいつもこんな風が吹いているんだぁ、と思ったら、
風力発電の装置がなんだか「風の谷」の風車に見えてきて。
どこからか「メーヴェ」が飛んで来るのではないかと。
周りを見回してみましたが、あるのは空と、海と....そして、馬。
本当に「辺境」って感じでした。
なにしろ日本の西の果てですから。。。。
女一人旅さんのところには、実は時々お邪魔しています。
あしあと残っているかしら?
ドイツひとり旅の旅行記、とても楽しいですね。
これからもどうぞよろしく。
- 女一人旅さん からの返信 2007/04/18 13:50:03
- RE: はじめまして
- ん〜、ババ様かユパ様の言葉でしたね、はい。。。(^-^)
私は一人旅のコミュニティのメンバー一覧からお邪魔させて頂きました。
私の所には足跡は残ってなかったと思いますから、多分ログアウト状態でご訪問頂いたのでは?
またお邪魔させて頂きます。
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