1997/09/23 - 1997/09/23
1343位(同エリア1893件中)
まみさん
サハラ砂漠のオアシスの町ドゥーズから首都チュニスへのバスは、1日に2便しかありません。早朝6時20分発と、それから夜行バス。
明日は午前中にチュニスからローマへ飛ぶ予定です。となると、今日のドゥーズまでの移動に夜行バスは使えません。早朝バスを逃したらアウト!
なので、バスに乗り込むまでは安心できず、気持ちの余裕は全くありませんでした。
時間に余裕をもたせるため、朝は4時起き。ホテルの朝食は、4時40分にはすませした。このホテルに滞在する人は早朝出立が多いため、朝食は4時からとることができるのです。
そして、5時にはチェックアウトをすませました。
後は、昨日レセプションで予約してもらったタクシーを待つばかりです。市内まで車で5分とかからないと言われていましたが、念のために5時半に予約しておきました。
ところが、5時半になっても、タクシーがやってきません。まだかな、まだかな、とロビーと外をうろうろ何度も往復してしまいます。
そんな私の前に、サハラのキツネの子を抱いたベドウィン人の男の子が、人なつっこく話しかけてきました。キツネの子はケガをしているそうです。
サハラのキツネだろうと普通のキツネだろうと、こんなに近くで、それも子供を見るのは初めてです。知らず知らず顔がほころびます。
しかし、私の関心はすぐに、時間になっても来ないタクシーに移ります。
ベドウィン人の男の子はもっと話をしたがり、日本の歌を歌って、とせがまれましたが、とてもそんな気分にはなれませんでした。
6時近くになってもタクシーが来ないので、あせる私を見かねてか、ホテルのスタッフがバイクを出してくれました。
スーツケースを抱えて、単車に2人乗り。冷や冷やしました。
ホテルを出て数分もしないうちに、予約していたタクシーとすれ違いました。タクシーは、30分の遅刻です。
それでも6時にはホテルに到着したでしょうから、6時20分発のバスには間に合うだろうと現地の誰もが内心思っていたかもしれません。が、私は必死でした。
ホテルのスタッフは、途中で、早朝バスの運転手が泊まっているホテルを見つけました。バスがそのホテルの駐車所に停まっていたのです。すぐそばにバスの停留所もありました。
そのバスは、時間になったら市内のバスのオフィスで始発からの乗客を拾う予定でした。
でも、バイクに乗せてくれたホテルのスタッフがバスの運転手に交渉してくれたおかげで、わざわざオフィスまで行かず、先にバスに乗って待たせてもらえることになりました。
(この日は1枚も写真を撮っていないので、この旅行記ではチュニジアで買ってきたおみやげの写真を載せたいと思います。
チュニジアを含め、旅先で買ってきたおみやげの詳しい説明は、ブログで展開しています。よろしければ、こちらもご覧ください@
http://mami1.cocolog-nifty.com/
表紙の写真は、チュニジアの道路地図と民族衣装です。)
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助手席のすぐ後ろ、景色を見るのには1番良さそうな席を確保して、ほっとひと安心です。
とたんに、さっきのベドウィン人の男の子にもっと愛想良くしておけばよかったなぁ、と少し後悔しました。
10時間のバスの旅。列車と違って物を書いたり読んだりすると酔うので、ひたすら車窓の外の景色を楽しむのみです。
でも、ほんの少しは、乗客とのふれあいもありました。
途中で乗ってきて、通路挟んで隣に座った母子がいました。その母親からヨーグルトとウェハースをもらいました。子供に食べさせるときに私に気がついて、ついでに分けてくれたようです。
あるいは、子供が可愛くてチラチラ見ていた私を、ヨーグルトが欲しがって見ていると誤解された可能性はあります(笑)。
ヨーグルトは、スプーンがないのでどうやって食べたらいいか困っていると、母親はジェスチャーで、思いっきり振って中身をぐちょぐちょにして飲むんだよ、と教えてくれました。
結局、ストローをもらいました。
また、ケルーアンのバスステーションに着いたとたん、パン売りの女の子が嬉しそうに乗り込んできた様子が、妙に可愛らしくて印象に残っています。
もっとも、乗客の中に買ってる人はいなかったようなので、商売にはならなかったでしょう。
(写真は、チュニジアで買った民族衣装です。表紙の道路地図の下に敷物のように敷いていたものと同じです。なかなかエキゾチックで豪華なかんじがしてステキなのですが……あまりにステキすぎて(!?)、わざわざ買ってきたのに、なかなか着る機会はないですねぇ。) -
バスは安全運転でした。
窓の外を流れる景色のスピードから、だいたい時速80kmくらいで走っていたのではないかと思います。
それに対して、いままで都市間の移動によく使ったルアージュ(乗合タクシー)は、時速100km以上のスピードを出して走っていたと思います。
バスの行程は、6時20分ドゥーズ始発で、6時30分にショット・エル・ジェリド(塩湖)の手前にある町ケビリに到着して、そこで20分間、停車、それからトズールに8時10分に到着しました。
その後、ガフサに9時半に到着、ケルーアンに1時半に到着しました。
ドゥーズからケビリを経由してトズールまでの行程は、昨日のトズール日帰りと同じ道を通ります。
ケビリからトズールへは、ショット・エル・ジェリド(塩湖)を横断します。あいかわらず泥がうっすらかぶさったような湖でしたが、朝日を浴びて、キラキラ光って、昨日よりとてもきれいでした。
途上で目にするナツメヤシの木の影も、朝日を受けて地面に長く伸びて、昨日とは違った独特の味わいがありました。
(写真は、道路地図の一部です。各地の名産品のイラスト入りで、絵地図っぽいところがあるでしょ@ そのうち、ドゥーズ(Douz)からガフサ(Gafsa)までが入るように写しました。ドゥーズは、字が小さいのでわかりにくいと思いますが、この写真の真ん中にあります。水色で示された塩湖の右岸です。ぜひ拡大表示して確認してみてください@) -
ガフサを過ぎたとたん、車窓の外の景色は、緑といえばわずかにナツメヤシだけだったのが、いきなりオリーブ畑に変わりました。
茶色い大地に少しばかりの下草を生やしたオリーブ畑。でも、緑がぐっと濃くなります。
いままでの10日間のチュニジア周遊、前半三分の二はこのオリーブ畑の景色の方をよく目にしましたので、なんだかなつかしくなってしまいました。
と同時に、とうとうサハラ砂漠とはお別れということです。
(写真は、道路地図の一部で、ガフサから北までが入るように写しました。ちなみにこの地図だけではなく、チュニジアの地図は南の地方3分の1くらいは簡略化されたか、削られたものが多かったと思います。ほとんど油田しかないサハラ砂漠ばかりだからでしょうか。) -
ケルーアンも過ぎた後、2時頃に、遅めの昼食タイムが設けられました。
町の郊外に1件だけあるカフェ・レストランのようなところで、30分ほど停車です。
下りたとたん、乗客は一斉にトイレに向かいました。もちろん、私もです。
ところがトイレは男性用しかありません。しかも、いま、乗客がみな飛び込んだので、満員です。
バスの乗客が30人近くいた中で、女性は私を含め、3人きりでした。
まさか男性陣に混じって並ぶわけにはいかず。
私たちは男性が全員トイレをすませていなくなるまで待ってから、用を足しました。
ガイドブックには、ドゥーズからチュニスへのバス移動は10時間かかると書かれてあります。
ところが、一昨日のKamelさんによると、10時間もかからない、早朝バスなら、チュニスには2時半には着く、とのことでした。
確かにこの調子でいけば、そのくらいの時間にチュニスに着きそうです。
もしそうであれば、道を間違えて観光ハイライトであるメインエリアを逃したシディ・ブ・サイードに、もう1度、チャレンジしてみるのもいいかもしれません。
期待は膨らみます。
ところが、確かに3時前にはチュニスに入ったのですが、その後は、渋滞が続きました。
結局、郊外のイスラム墓地のそばのバスステーションに着いたのは4時すぎでした。
ガイドブックの記述どおり、ちゃんと10時間近くかかったわけです。
その上、トイレタイムなどを除いてただ座っていただけなのに、すっかりくたびれて、ふらふらでした。シディ・ブ・サイードまで足を伸ばすどころではありませんでした。
(写真は、チュニジアで買ったラクダのぬいぐるみです。ピカチュウはおまけ@ ラクダのぬいぐるみは、チュニスとモナスティールでそれぞれ2頭ずつ買っています。ぬいぐるみに目がない、というより、当初は一部は友人の子供たちへのおみやげにしようと考えていたのです。でも縫製とかあまりきれいではないですし、外に無造作に陳列されていたので、衛生面が心配で乳幼児にあげるのはやめました。)
参照「チュニス2日目(その1:新市街&メディナ再び)」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10060318/
「スースから日帰りその1:モナスティール」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10062302/ -
ホテルには4時半頃にチェックインしました。最初に泊まったのと同じ、ホテル・アンバサダーです。
シディ・ブ・サイードは時間的にも行く余裕はありませんが、メディナくらいなら行けそうです。
もっとも、このホテルからメディナ近くへ出るのには1時間はかかります。
メディナに行きたい理由は、ホテルで休むには時間が早すぎてもったいないこと、それから一昨日、余分に換金しておいたチュニジア・ディナールを使うために買い物がしたかったからです。
ホテルの部屋に落ち着いて、体を休めるためにベッドに横になったら、どっと疲れが出て、起きあがれなくなってしまいました。
そのままうたた寝すること、3時間近く。
結局、その後、部屋を出たのは、ホテルのレストランで夕食を取りに出たときっきりでした。
でも、今朝の朝食は5時前ですし、実質、昼食抜きでした。
なので、ひどくお腹がすいていて、がっつくように食べてしまいました。
(写真は、額絵と香油入れとクルミ材の小箱です。額絵は、翌日ローマへ発つときのチュニス空港で買いました。ディナールが中途半端に余っていましたし、なによりもひと目ぼれしました@ 残りはチュニスで買いました。)
参照「チュニス2日目(その1:新市街&メディナ再び)」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10060318/ -
以上でチュニジア編の旅行記はおわりです。
残り1日、ローマで過ごした日の旅行記をもって、1997年度のイタリア&チュニジア旅行20日間の旅行記は完了します。
写真は、チュニジアで買ったキーホルダーです@
と思ったら、よく見たら、イスラエルで買ったものも混じっていました。
どれがチュニジアのもので、どれずイスラエルのものか、わかりますか?
ちなみに敷物にしているのは、2004年のブダペスト・ウィーン・チェコ旅行のときにブダペストで買った、カロチャ刺繍入りのテーブルクロスです。
全体的に華やかな写真にしたかったからです@ -
アクセサリー好きの私、海外旅行先でアクセサリーを買わなかったときはないのではないかしら。
写真に写っているもののうち、置き時計は日本でゲットしたもの(ワン・ポイント・ジャパニーズ@)ですが、3つのアクセサリーはチュニジアのスースで買ったものです。
オニキスのペンダントに、金メッキの「ファティマの手」のモチーフのペンダント、それからシルバーメッキの……ドームかな、鳥かごかな?……ペンダント。
これらは、いかにも外国人観光客向けのこぎれいなショッピングセンターで買いました。アラブ方式に値段の交渉をせずに、品物に値札がついていて、基本的に定価で売っているところでした。
あるいは、多少は値段交渉に応じてくれたのかな。
でもメディナの商店のように、全く値札がついていなくて、相場がわからないのとは違ったので、値段交渉が下手な私は安心して買い物ができました。
下に敷いているのは、同じくハンガリーのカロチャ刺繍入りのテーブルクロスです。
参照「その12:スースへ移動」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10061359/
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