1997/09/20 - 1997/09/20
67位(同エリア70件中)
まみさん
9/20(土)ドゥーズ1日目
市内観光、サハラ砂漠ラクダに乗って1時間&夕方の散策
サハラ砂漠体験をしたくて選んだ町ドゥーズ。
サハラ砂漠を見る足がかりとしては、ドゥーズだけでなく、トズールもあります。
国際空港のあるトズールは、スースから空路で移動することも可能です。
もっとも私の場合は、サハラ砂漠を日程に加えたのは、出発数日前の急なことでした。旅行代理店から、実は帰国便の予約が取れていない、との連絡に受けて、帰国を4日、延ばしたためです。
当時(1997年9月)は、その時点でスースからのフライトを手配しても間に合うか不明で、その選択肢は考えませんでした。
サハラ砂漠を見るのにトズールでなくドゥーズにしたのは、上記のような理由だけでなく、ドゥーズの方が観光ずれしていなさそうなところが魅力的に思えたからです。
この2都市とサハラ砂漠の関係は、Lonely Planetによると、トズールは「サハラに行きやすい(Accessible Sahara)」で、ドゥーズは「サハラの玄関口(Gateway to the Sahara)」。
となると、ドゥーズの方が、よりサハラ砂漠を満喫できそうな気がします。
また、「トズールほど観光客にわずらわされない」と書かれてありました。
それに地理的には、トズールよりドゥーズの方が、マトマタやチェニニやタタウィンに近いです。これらベルベル人の町に、ズゥーズからなら日帰りできるかもしれません。
ただ、これらを効率よく回るツアーがドゥーズにあるかどうかは期待できません。
自力で回るとしたら、はて、どうしましょう。やっぱりルアージュ(乗合タクシー)かしら。
ベルベル人の村めぐりが第一希望なら、ガベスの方がアクセスしやすいかもしれません。
ただし、代わりに、サハラ砂漠がアクセスしづらくなりそうですので、ガベス案も却下しました。
それにしても、Lonely Planetでは、ドゥーズについては銀行の場所や店まで、その決して多くないページの中に、地方都市にしては珍しくきちんと書かれてあります。
逆にいうとそれだけ何も各ことがないという意味ではないか、と若干、気になります。
それに、ドゥーズのハイライトといえば、サハラ砂漠のエクスカーションとなっていますが、ドゥーズの町自体がサハラ砂漠への玄関口なのだとすると、エクスカーションというのは、単に目の前のサハラ砂漠に出かけて行くだけ、だったりして……。
実際にドゥーズに行ってみると、どれもこれも全くLonely Planetに書かれてあったとおりでした。ところがそれが自分にとってどういうことか、というのが、私にはよく分かっていませんでした。
そのことを思い知らされたのが、これから始まるドゥーズ滞在記となります。
-
スースからの夜行バスで、朝の6時頃にドゥーズに到着しました。
ドゥーズの町はサハラの砂で真っ白だ、と聞いてはいましたが、やはり実際にこの目で見て、びっくりです。
チュニジアのサハラの砂は白いのですが、ドゥーズの町中の道路は、その砂に覆われて、確かに真っ白です。
そして建物の壁も漆喰で白です。どれも低く、2階建て以上の建物は見あたりませんでした。
あまりに何もなさそうな町の様子に、感動というよりは、不安の方が先に立ちました。
当然ながら右も左もわからない私に、スースから道中一緒だったチュニジア人男性Sassiさんがタクシーを呼んでくれました。それに乗って、ひとまずホテルに向かいます。
タクシーはどんどん郊外へ向かいます。市内まで相当距離がありそうで、ますます心細くなってきました。
ホテルはかなり規模の大きい、城のような外観の美しい建物でした。しかし、周りには、同じくらいの規模のホテルがあと一軒あるっきりです。何もありません。
チェックイン後、朝食は持参の1食パックのみそ汁とSassiさんにもらったチョコレートですませました。
一息ついた後、早速、観光を始めたいと思いましたが、さてどうしましょう。
ホテルの外に1歩、出れば、確かにまんま、サハラ砂漠です。
すぐ近くには、ラクダが何頭もたむろしている広場みたいなところはあります。
レセプションに、サハラ砂漠の横断ツアーや、マトマタやチェニニなどの周辺のベルベル人の村への行き方を尋ねました。
レセプションの人はとても親切にいろいろ教えてくれましたが、どうやら結局、どこも全部、1人で行かなくてはならないようです。実は、内心、現地ツアーを当てにしていたので、正直、困ってしまいました。
レセプションの人も、私がたった1人で、観光以外の目的も何のツテもなしにやってきたことに驚きを隠せないようでした。
どうやらこのホテルは、スースだのチュニスだの、1泊以上かかる砂漠横断のツアーの人たちがが宿泊のみで利用する場合がほとんどのようで、私のように素人の個人客はめったに来ないようなのです。
レセプションの人に、ベルベル人の扮装でラクダに乗って1時間のサハラ体験というのはどうか、と薦められ、それに申し込むことにしました。
(写真は、ドゥーズの滞在ホテルSahara Douzの近くのらくだのたまり場です。) -
砂漠へのツアーの出発を待っていたとき、Sassiさんが会いに来てくれました。
午後にはずっと南方にある油田に移動するので、お別れを言いに来てくれたのです。
本当にいい人でした。ケルーアンなどでさんざん悩まされた押し売りガイドなどと違って、金銭を要求したりやたら触ったりなど一切せず、本当に善意でいろいろ教えてくれて、助けてくれました。
Sassiさんに「これからどうするの?」と聞かれ、「ラクダに乗りたいと思っている」と答えると、ラクダが集まっているところに連れて行ってくれて、自分でチップまで払って私を乗せてくれるように交渉してくれました。
実は、すでにラクダ・ツアーに申し込んでしまったとは言い出せず、そのままラクダに乗せてもらいました。
予備知識として、ラクダは後足から立ち上がるので、首にしっかりつかまっていないと頭から落ちてしまう、というのは知っていましたが、ラクダが立ち上がったときにはやはり前につんのめってズレ落ちそうになり、悲鳴をあげてしまいました。
(写真は、後述のサハラ体験のときに撮ったサハラ砂漠です。) -
それにしても、砂漠は暑いです。
早朝に到着した時はそれほど感じませんでしたが、日が高くなってくるにつれて、うだるような暑さになってきました。
Sassiさんは市内まで十分歩ける距離だ、と言っていますが、この暑さの中を……と思うと、歩き出す前からくらっとめまいがしそうです。
でも、サハラ砂漠を横断するのは、9月からの秋にかけてがちょうどよい季節なのだそうです。
春は砂嵐がひどく、夏は、特に7月8月は暑すぎで、冬は寒すぎるからだそうです。
ただ、チュニジアの気候は、9月末から雨が多いそうです。
私は期せずして、チュニジアを旅行するのに一番よい季節を選んでいたようです。
Sassiさんは、これから危険な場所で働くというので、Security Passportなるものを持っていました。一種の出稼ぎのようなものでしょう。一方の私は、お気楽な観光客……。
住所を交換しましたが、Sassiさんが働くところは郵便事情も悪いそうなので、手紙のやりとりは難しいだろうと言っていました。
最後にSassiさんは、手帳にしまっていた娘さんの写真をくれました。10才くらいの可愛い巻き毛の女の子です。
レセプションの人に勧められるまま、ホテルでベルベル人のマントと頭巾を借り、ラクダに乗って1時間のサハラ砂漠体験に出かけました。
私と、ラクダのたずなをとるベルベル人の2人っきりです。
1時間なんて、サハラの規模を考えたらほんの爪の垢というかんじでしょうが、サハラって、砂漠ってこういうものか、とわかった気がするので、まあ良しとしましょう。
ホテルがすでに町の中心部より2kmも離れた郊外にあるため、最初のちは、ナツメヤシの木が道しるべとなるようなところを歩いていましたが、すぐに、なんにもないサハラに出ました。
本当になんにもありません。一面、砂だけです。
まさしく、映画「デューン砂の惑星」(原作フランク・ハーバート)そのものの、砂の世界です。
最初は、正直、たった1時間の体験なんて……と不満がなかったわけでもありませんでしたが、こんな所を、特になんのツテもなく雇う現地ガイドと二人っきりで、何時間もラクダに揺られるかと思うと、心細くて、とても考えられない!───と怖じ気づきました。
(写真は、この一時間のツアーに出かけたときに撮ったものです。このあたりは、枯れかけたようなナツメヤシが、まだぽつぽつ見られます。) -
ほとんど枯れて幹だけになっているナツメヤシのあるサハラ砂漠。
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オアシスをだいぶ離れました。あちこちに低い砂丘が見られます。
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とうとう一面に砂しか見えないところにやってきました。
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ラクダと一緒に、砂丘の隣で。
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ラクダとサハラ砂漠。地平線にナツメヤシが見える方角を撮りました。
* * * *
昼食はホテルのレストランで取りました。
昨日の昼からほとんどまともに食事をしていないので、お腹が空き切っています。
クスクスを注文しましたが、あまり香辛料がきいていなくて、辛さが足りませんでした。スースのメディナ(旧市街)で見知らぬ人が味見させてくれたあの一品の方が、ずっと美味しかったです。
昼食の後に、レセプションの人に「さっき面会に来たのはボーイフレンドか?」と聞かれました。
「とんでもない」と答えると、「僕のシフトが終わる夜、一緒に食事に行かないか?」と誘われました。一気に気分が沈みました。
愛想のよい人なのですが、私は彼にはあくまでホテルのフロント係と滞在客というビジネスライクな関係しか求めていません。客をくどいて欲しくなかったです。
もちろん断りましたが、明日以降もいろいろアドバイスをもらおうと思っていたのに、聞きづらくなりそうです。
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