1997/09/17 - 1997/09/17
9位(同エリア9件中)
まみさん
9/17(水)スース2日目:モナスティール&マーディーア日帰り(鉄道でアクセス)
モナスティール:初代大統領ハビブ・ブルギバ一家の霊廟、伝統衣装博物館、リバト(城塞)
マーディーア:旧市街&海岸散策
今日は本当はケルーアンに行く予定でした。
ケルーアンは、イスラム教第4の聖地であり、マグレブにおけるイスラム発祥の地であり、9世紀のアグラブ朝以来、約2世紀にわたって歴代のアラブ王朝の首都だった町です。
でも、急遽、モナステイールとマーディアめぐりに変更しました。
というのも、ホテルからセントラルに向かうタクシーの運ちゃんに、ケルーアンのめぼしいところは午前中に閉まってしまう、と教わったからです。
すでに朝の9時。私自身も今朝はゆっくりしてしまったので、ケルーアンまで遠出するにはちょっと遅いかなぁと思っていました。
モナスティールとマーディーアであれば、スースから近いです。メトロ(市電)で、モナスティールは30分、マーディーアはさらに1時間です。
どちらも海岸沿いにある歴史ある町です。ケルーアンが首都として栄えていたとき、その国土を守る要塞都市としての役割を担っていました。
現在は、というより、Lonely Planetから得た私の印象では、モナスティールは今やヨーロッパ風近代リゾートタウン、一方、マーディーアは古い漁村が魅力、というところでしょうか。
タクシーの運ちゃんは、しきりに、モナスティールに行くなら、1日35チュニジア・ディナールで回ってあげよう、と商売します。
運ちゃんは、モナスティールは大きな街だから、観光スポットは何キロもあるよ、と脅します。
ちょっと不安になった私は、タクシーでラクして回るという誘惑に負けそうになりました。
しかし、モナスティールはLonely Planetに地図がありますが、主な観光ポイントはその地図の中に網羅されています。それを見る限りは、観光スポットは十分に歩いて回れそうです。
それにタクシーとはいえ、人を待たせながら観光するのは落ち着きません。
観光の足にタクシーを借りるのは、いざとなったらドゥーズでやりまくる予定なので、ここですることはありません。
というわけで断りました。
それにしても、ハエがしつこいこと。
今まで特に書きませんでしたが、実は、チュニスに到着した1日目から、ハエの多さに閉口しました。
ちょっとでも立ち止まると、無数のハエがたかってくるのです。自分がゴミだめの生ゴミか、うち捨てられた動物の死体にでもなった気分です。
もちろん、私だけではなく、周りのみんながそうです。時々うるさそうに手をふりまわしますが、大半の人たちはあきらめています。
レストランでは、食べ物の上にしきりに手をかざしても、ハエを完全に追い払うことができません。皿の隅に留まられた程度のことでいちいち騒いでいたら、キリがないくらいです。さすがに食べ物は死守しますけど。
昨日は、歩道を歩いていて、道ばたを、大きなネズミが横切りました。
はじめ、視界に入っても、あまりの大きさにネズミだとはとっさにわかりませんでした。完全に走り去った後に、シルエットを脳が認識して、ヒィィ!と叫んでしまいました。鈍いです。
自分の生活圏の大半が野放しされた生き物にほとんど縁がない都市生活であるため、まだまだチュニジアではギョッとすることが多いようです。
-
モナスティールのメディナ(旧市街)のおみやげ屋です。
マリオネットはシチリアで見たものと似ていると思いましたが、口髭にアラブ人っぽい服装は、やっぱりチュニジア@
下の籠にはラクダのぬいぐるみがいます。 -
モナスティールのメディナのみやげ屋の絨毯とらくだのぬいぐるみ。
緑の絨毯の模様も美しいし、隣の絨毯の絵柄はモスクでしょう。
店の入口から大きならくだのぬいぐるみが顔をのぞかせています。 -
モナスティールのメディナのみやげ屋の様子です。
店の前の路上に、こんな風にらくだのぬいぐるみがあちこちで可愛く並んでいるので、つい、また買ってしまいました。これで全部で4頭……。
移動の際にはスーツケースに入れられず、持ち運びにくかったです。
手前には、色あざやかな陶器も並んでいます。
チュニジアも陶器で有名です。
さすがに陶器は、ぬいぐるみよりも重いし、壊れやすいので買いませんでした。 -
モナスティールのメディナにあるハビブ・ブルギバ・モスク。
残念ながらイスラム教徒以外は入れません。 -
モナスティールのリバト(要塞)はメディナの外の海岸沿いにあります。
* * * *
モナスティールは、とてもきれい所でした。少なくとも観光エリアは、小綺麗で整っていました。メディナ(旧市街)も近代に再建されたものでした。
共和国初代大統領ハビブ・ブルギバの故郷であったため、彼の手で近代都市へと脱却したためです。
その彼の墓(ブルギハ廟)は金のドームのすばらしい建物で、かつその壮大さに圧倒されました。
(※バビブ・ブルギバ霊廟の写真は、「まみ流チュニジアの歴史概説(http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10052670/)」の表紙にあります。)
観光エリアは予測どおり十分歩いて回れました。タクシーでラクするという誘惑に負けずに1人で来てよかったです。
衣装博物館では、館員がくっついて来て、簡単に説明してくれました。もちろん、押し売りガイドなどではありません。
おかげで、展示の服がどういうときに着られるものか、わかりました。たとえば結婚衣装などは、豪華な民族衣装というかんじで、白無垢ではなかったので、そうと気付かなかったかもしれません。館員にはチュニジアの伝統的な結婚式も教えてもらえました(残念ながら詳しい内容は忘れてしまいました……)。
リバト(要塞)は、思った以上に複雑な構造をしていたので、面白くてゆっくり過ごすことができました。塔の上から見下ろす海岸沿いの景色は、ヨーロッパ風リゾートとわかっていても、なかなかステキでした。
でも、12時頃には、見たいと目星をつけたところはだいたい見終わりました。
※この写真の場所にほど近いところでバビブ・ブルギバ霊廟方向を向いて撮った写真が、下記のハイライト旅行記にあります。
「チュニジア・ハイライトその4:ナツメヤシのある景色」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10054684/ -
モナスティールのリバト(要塞)を見上げて。
このリバトは、なかなか複雑な構造をしています。 -
リバトの塔より大モスク方向を見下ろして。
整然としたエリアです。 -
リバトの塔より海岸を見下ろして。
スペイン・アンダルシア風といわれるホテル群も見られます。 -
リバトの塔よりモナスティール海岸を見下ろして。
モナスティールも、スースに匹敵する海岸リゾートです。 -
リバトの塔よりマリーナを見下ろして。
海がとても青いです@ -
リバトの塔より海岸とホテル街を見下ろして。
※他にも、リバトから見下ろしたもモナティールのイスラム墓地を中心とした写真が、下記のハイライト旅行記にあります。
「チュニジア・ハイライトその3:イスラム墓地」
http://redirect.4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10053815/ -
リバトの中です。
-
リバトです。アーチが美しいです。
奥に、大モスクのミナレット(塔)が見えています。 -
なかなか複雑な構造のリバトです。
* * * *
リバト前の広場で休んでいた時、物売りのおじさんから、薦められるままに安物のラクダのペンダントを買ってしまいました。
安物だなぁとわかっていましたが、ラクダというアイテムに惹かれてしまったためです。2チュニジア・ディナールくらいなら、ホテルから駅までのタクシー代の半分というところです。
ところがその後に、写真入りの政府観光局の身分証明書を首からぶらさげた人がやってきました。物売りから物を買う私の様子を見ていたようです。そのラクダのペンダントで2チュニジア・ディナールでは高すぎる、2倍だ、ああいう人から物を買ってはいけない、と忠告されてしまいました。
確かに、ベンチで私の隣に座って広場をスケッチしていた西欧系の女子学生っぽい子は、賢明にも断っていました。
そのせいというわけではありませんが、チュニジア公営のチェーンの土産屋(ONAT)(Office National de l’Artisanat Tunisien)に寄って、少し買い物をしてしまいました。
ここは定価制で、メディナなどの土産物屋と違って値段交渉の必要はありません。上手に値段交渉できる人にとっては割高かもしれませんが、さきほどの物売りの件のように、ボラれる心配はありません。
チュニジアの小物は、観光客向けの土産とわかっていても、珍しくてつい欲しくなります。
ラクダや、「ファティマの手」と呼ばれるお守りのモチーフは、アラブ圏ではよくあるかもしれませんが、私にとってはなにしろ初めてなのですから、とても魅力的です。それからイスラム建築のドームか、あるいはひょっとして豪華な鳥かごか?───と迷う、美しいけど一風変わった意匠も目に付きます。
その「ファティマの手」や鳥かごのデザインのペンダントヘッドを見つけたので、飛びついてしまいました。
キーホルダーの柄としても、チュニジアの国旗やラクダ、ファティマの手は珍しいですし、安くて持ち運びしやすいこともあり、友人知人にばらまくつもりでいくつも買ってしまいました。
砂漠のムカデを標本にした、ちょっと趣味の悪いキーホルダーも面白半分に買いました。
さすがにこれは、いくら冗談半分でもお土産にするのは控えることにしました。一瞬、考えましたけれど。
ちょっとだけ寄るつもりでしたが、つい熱心に見て回り、思ったよりも買い物に時間を過ごしてしまいました。
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