2004/10/04 - 2004/10/07
5409位(同エリア6974件中)
絵馬さん
新婚旅行で、イタリアの3都市(ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア)を訪れたときの日記です。旅程は…
1日目 成田→(フランクフルト経由)→ローマ
2日目 ローマ観光
3日目 ローマ観光
4日目 ローマ→(ESにて移動)→フィレンツェ
5日目 フィレンツェ観光
6日目 フィレンツェ観光
7日目 フィレンツェ→(ESにて移動)→ヴェネツィア
8日目 ヴェネツィア観光
9日目 ヴェネツィア→(フランクフルト経由)→
10日目 成田
です。とにかく歩きまくった旅です。
では、2日目後半です。
※主な観光ポイント…フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘、コロッセオ、S・M・イン・コスメディン教会(真実の口)、S・M・イン・トラステヴェレ教会
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《サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会(サンタ・マリア・イン・アラコエリ教会と表記されることもあり)》
夫:ヴィットリアーノの裏手をウロウロしていたら、S・M・イン・アラチェリ教会の裏口を発見。予定外でしたが、ついでにと入ってみました。奇跡を起こすという言い伝えがある『聖幼な子』の像などを見学。充実です。なお、写真は遠慮してフラッシュをたかずに撮ったので真っ暗になっちゃいました。
妻:教会の表から出たら、すぐに目的地のカンピドーリオ広場に着きました。良い近道になりました。 -
《カンピドーリオ広場》
夫:このカンピドーリオ広場は、パウロ3世の命を受けたミケランジェロが完成させたところ。もともとローマの7つの丘の中でも最も重要視されていた丘だったらしく、数多く神殿があったそうです。いわばローマの中心だったとのことで、この“カンピドーリオ”が“キャピタル”の語源になったのだとか。いやはや恐れ入ります。
妻:幾何学模様の敷石がキレイでした。奥に見える建物は市庁舎とのことです。 -
《カピトリーニ美術館》
夫:カピトリーニ美術館は、カンピドーリオ広場を挟むようにして建っています。市庁舎に向って右側のコンセルヴァトーリ館が入口とのことで入館。いざ見学と思ったら、2人ともおばちゃん係員に制止されてしまいました。荷物を預けてからじゃないとダメよとのこと。ここで慌ててしまったがために、ガイドブックもカバンに入れたまま預けてしまうというチョンボをしでかしました。
妻:このままでは見所がよく分からないので、館内の本屋で案内本を探すことに。ところが日本語版が見つからず、しょうがなく英語版を購入。四苦八苦しながらの鑑賞となってしまいました。
【入館料:1人6.2ユーロ】
【英語版ガイドブック:7.75ユーロ】 -
夫:『カピトリーノの雌狼』です。ローマの起源となったロムルスは双子の弟レムスとともに狼に育てられたという伝説をもとにした作品。ちなみに、レムス氏はロムルス氏の領土を侵したとかで殺されてしまったのだそうな。兄弟でそんなんしたら、オオカミ母さん悲しむぞ!
妻:他に『トゲを抜く少年』や歴代皇帝らの胸像なども展示されていました。胸像の中には、体の部分と衣類の部分と甲冑の部分とで石を使い分けている凝ったものもあり、感心しきりでした。 -
夫:バルビエリの『聖ペテロニアの埋葬』です。手前の人と比較すると、その大きさが伝わるかと思います。
妻:他には、グイード・レニの『聖セバスティアヌス』をはじめ、ルーベンス、カラヴァッジョ、ティッツィアーノらの作品があり、堪能しました。
夫:館を出ようとすると、もう終わりでいいのか、みたいなことを言われる。確かに新館の方も見たいと思っていたものの、あるはずの連絡通路が見つからないでいたのでした。そしたら、なんといったん広場に出てから入り直すようになっていたのだとか。ようやく入館したのでありました。
妻:新館には、広場の中心にあったのと同じ『マルクス・アウレリウス帝の騎馬像』がありました。こちらが本物で、広場のものはレプリカなのだそうです。他に『カピトリーニのヴィーナス』や『瀕死のガリア人』などがありました。こちらも堪能しました。
夫:見学後はガイドブックでオススメとされてる美術館内のカフェで昼食を取ろうとあちこち探し回りました。ようやくそれらしきものを見つけたものの、なんと建物ごと工事中。大ショック。ヴィットリアーノの裏手のトコで食べときゃ良かった…。まさに後悔先に立たず! -
《フォロ・ロマーノ》
夫:旅程をこなすため、腹が減ったままフォロ・ロマーノに突入することに。カンピドーリオ広場からは、市庁舎の裏手に回ってひたすら階段を下ると入れる仕組み。まずは、中腹まで下りて、セヴェルス帝の凱旋門を前に1枚。 -
妻:続いてはその凱旋門の下で。
夫:凱旋門をくぐってすぐ、左側に元老院がありました。元老院といったら、カエサルを思い出します。そして、「ブルータス、お前、もか?」、「俺、キリマンジャロ」ってセリフも。
ウソです(笑)。後段は昔マンガで読んだか、友達から聞いたダジャレです。そもそも、カエサルが殺害された元老院はフォロ・ロマーノ内のものではなく、フォロ・チェーザレにあったものらしいです。また、「ブルータス、お前もか」という言葉は、シェークスピアの作品『ジュリアス・シーザー』で用いられたもので、史書上は「お前もか、我が息子よ」と記されているのだとか。
何だか、無性に世界史の教科書を読み直したくなっちゃいました。 -
夫:セヴェルス帝の凱旋門と市庁舎を振り返っての1枚です。なお、フォロ・ロマーノを観光したのは13:00過ぎの1日で最も暑い時間帯。日差しが強烈で体感温度は30℃近く。2人ともグロッキー状態になってしまったので、遺跡の端っこの方に座り込みしばし休憩。ミネラル・ウォーターをがぶ飲みしつつ、非常用に持ち歩いていたトマトプリッツを貪ったのですが、お腹が減ってたのでうまいのなんの。
妻:お昼を食べ損ねてしまったことと、日本の10月ではありえない炎天下で、正直観光どころではない状態になってしまいました。確かにプリッツは美味しく感じましたが、きちんと座ってランチしたーいという気分でした。
夫:重い腰を上げてうろうろしてたらトイレを発見。次に見つけられるかどうか怪しいので、用はなくとも入っておくことに。男女の別はなかったので2つのうちのかたっぽに入ると、洋式便所がポツンと。何か違和感があるなぁと思ったら、フタと便座がなかったのです。開け閉めしないで済むのはいいけど、大きな用事のときはどうするのか不思議。
妻:私が入った方も便座がなくて苦労しました。どういうことなんでしょうね? -
《パラティーノの丘》
夫:フォロ・ロマーノの南方の一段高い所にある丘です。同じような遺跡群ですがこちらは有料。でも、その入場券でコロッセオに入ることができます。コロッセオの券売所は大混雑とのウワサがあったので、こちらで購入しておくのが賢明と判断したのでした。とはいえ、各国のガイドブックに同じようなことが記されているらしくそこそこの行列になっていました。3組くらい前のおばちゃんがスペイン語で何やら喚き、すぐ前のドイツ語の奥さんがトホホと嘆くといった状況。いろんな言葉が聞けました。
妻:写真は入ってすぐの階段の下にあった鍾乳洞(?)です。ここの真上に池があるので、そこから水が漏れてこのようになったのかもしれません。ちょっと不気味ですよね。
【入場料(コロッセオとの共通券):10.0ユーロ】
※ガイドブックでは8ユーロとなっていたので、値上げされた様子 -
妻:丘に登ると緑が広がっていました。ファルネジアーニ庭園という植物園なのだそうです。確かにいろんな木々が生い茂っていました。
そこを過ぎると見晴らしの良いところに出ました。トラステヴェレ方面を臨んで記念撮影です。 -
夫:棒のようになりつつある足に気合いを注入しながらアウグストゥス帝の宮殿跡などの遺跡を散策し、馬場だったスタディオに着いたところです。15:00近くになったのにまだまだ暑く、木陰を見つけては涼むという有り様。おかげで水の消費量が相当多くなりました。
妻:“建物”ではなく“建物跡”ばかりだったので、日陰がほとんどないというのが痛手でした。暑い時期に訪れる方は、その対策をお忘れなく! -
夫:スタディオを別の角度から。撮影後は、写真の左手にあるサン・グレゴーリオ通り側の出入口に向けて、まさにほうほうの態で下っていったのでした。
妻:途中、木陰で昼寝をしている人達を見かけ、思わず羨望の眼差しを投げかけちゃいました。
夫:出入口の近くでまたまたトイレを発見。使わない手はないと入ってみたところ、まぁた便座がありませんでした。もしかして、盗まれてんですかね?
夫:サン・グレゴーリオ通りに出てすぐの所に移動販売車がいるのを発見。何も食べないよりは、ということで私はピッツァとミネラル・ウォーター、妻はパニーニを購入。すると、店のおっちゃんはピッツァを手掴みにし、あんまり衛生的でない感じの折り畳み式鉄板に挟んで過熱、お代を同じ手で受け取り、妻のパニーニを紙袋に入れる。もうちょっと衛生面に気をつけた方が良いような…。
しかも、当たり前のことながら、この手のピッツァは美味しくない。コロッセオの手前のチェリオ公園の片隅でぱくつくも、なかなか減らずひと苦労。食べて損した気分になる不思議な食べ物でした…。 -
《コンスタンティヌス帝の凱旋門》
妻:気を取り直して観光再開。こちらは、ローマで最大の凱旋門だというコンスタンティヌス帝の凱旋門。コロッセオの手前にあります。フォロ・ロマーノにあった凱旋門とは違ってくぐることはできませんでした。
夫:この凱旋門のほとんどのレリーフは、それまでの皇帝の建造物からパクってきたものとのこと。なんかずるい…。 -
夫:凱旋門とコロッセオはこのとおり、目と鼻の先の距離です。
なお、残念なことにこの界隈もアヤシイ人が多かったです。チェリオ公園でピッツァを食べてるときから気になってた大道芸人さんは、芸をしないで、道行く人々に声をかけてばかりだし、カメラを抱えたおっさんは半ば勝手に記念撮影をしてその写真を売りつけようとウロウロしているし。さらには、映画『グラディエーター』のコスプレをしたマッチョが一緒に写真を撮ろうと声をかけて回ってました。あんまり関わりたくないので、彼らの視界に入らぬようちょこまかと動いてはチャンスをみつけ記念撮影してたのでした。落ち着かな〜い! -
《コロッセオ》
妻:コロッセオは、ヴェスパシアヌス帝という皇帝が着工して、完成したのがA.D.80年だというから2千年近く経っていることになります。そんなに昔の建造物だというのに、5万人は優に収容できたというからスゴイの一言に尽きます。
夫:中に入ると長蛇の列が。皆さん入場券を買うのに並んでいる様子。我々もパラティーノの丘で並んだもののせいぜい10分程度。あちらで買っておいて良かった!
ちなみに、我々が訪れたときは、内部で特別展覧会が催されていました。じっくり見ても良かったのですが、如何せん足元が覚束ず、さらっと通過するにとどめました。 -
夫:一部工事中の部分があったので、それが写らないよう気をつけたつもりの1枚です。しかし、10月上旬の15:30頃とは思えないくらいの日差し。眩し〜!
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妻:アメリカ人と思われるカップルに依頼して撮ってもらいました。何となく肩を組まされた感が…。ちなみに、せっかく撮ってもらったのに、目をつむっちゃってたんです。しかも、気付いたのは帰国して現像してから。哀しい…。
夫:剣闘士らが闘っていた地面の部分はすっかりなくなっており、地下室が直接見える状況になってました。地下室が猛獣とかの楽屋だったのかと思うとちょっと滑稽。 -
夫:4才くらいの男の子を連れた日本人ご夫婦を見かけたのですが、坊やはウルトラマン(?)ごっこに夢中で観光そっちのけといった感じでした。お母さんはなかなかシャッターが切れず、段々ツノが生えてきてました(笑)。坊やには早過ぎたかもね。
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《チルコ・マッシモ》
夫:コロッセオの次は“真実の口”で有名なサンタ・マリア・イン・コスメディン教会を目指します。サン・グレゴーリオ通りを南に進みチェルキ通りに入ると、道路の南側にチルコ・マッシモがド〜ンと広がっていました。単に道路を歩くよりは趣があるということで、中の歩道を行くことに。
ここは、紀元前600年代の競技場跡で、かつては戦車(もちろん、馬が引っ張るやつですよ)レースが繰り広げられていたそうです。最大収容人数は15万人だったというのですが、当時そんなに人がいたなんて信じられないっす。今は草生す広〜い原っぱという風情。“兵どもが夢の跡”ってフレーズが頭をよぎりました。ちなみに、もっと風情を楽しみたいという方は、チェルキ通り側ではなく、チルコ・マッシモ通り側(写真でいうと左手の方)を進むのをオススメします。卒業旅行のときのことですが、チルコ・マッシモの奥にパラティーノの丘などの遺跡が広がっているのが見え、とても感動した思い出があります。今回も体力が残っていればそちら側に渡ったのですが、2人とも“たかが100m”ではなく“されど100m”の状態だったので、提案すらできませんでした(笑)。
妻:地元の人達は、犬の散歩をしたり、ジョギングをしたり、木陰で本を読んだり、上半身裸で日向に寝転がったり(※)と、思い思いにのんびり過ごしてらっしゃいました。あくせくする私達と違って(笑)。
※40〜50代のビール樽のようなおじさん3人組です。期待した方、あしからず(笑)。 -
《サンタ・マリア・イン・コスメディン教会》
夫:ようやく着いたS・M・イン・コスメディン教会でしたが、真実の口には40〜50人ほどが列をなしている状況。そんなに嘘つきじゃないことを証明したいんかね、などと内心毒づきつつ一緒に並ぶことに(笑)。だいたい15分くらい並んでようやく我々の番に。前に並んでいる人達の写真を撮ってあげるのが暗黙のルールのようだったので、我々が前にいた親子連れを撮影。で、後ろを振り返ると、“1人にしとくのもなんだから、ついでに爺ちゃんも連れてきた”という感じのドイツ人(?)のご家族が。カメラの操作を任せられそうな若奥さんに頼もうとするもタイミング悪くお子ちゃんがぐずり出し、運も悪いことに、最も警戒していた爺ちゃんがすかさずカットイン。撮ってくれるとのこと。いささかの不安が見事的中。ボタンを押すだけだと言ったのに、勝手にズームボタンを押してしまい、出来あがったのがこの写真。もうちょっと引きで撮ってほしかった…。画を確認してさらに追加で撮ってもらおうとしたのですが、ご家族が大挙して押し寄せてきてしまい、再度依頼する余地なし。目や鼻に手をつっこんだバージョンを企画していたのですが、実現できず残念無念。
妻:『ローマの休日』を見た感じでは、真実の口はてっきり教会の中にあるのだと思っていたので、回廊の端にあるということに驚きました。
夫:後ろ髪を引かれつつ教会内へ。装飾等に華美なところがなく質素な雰囲気だったので、賑わう外とは対照的でした。たまにはこういうのもいいもんです。 -
夫:教会向いの緑地帯へ。これまでの移動で足がガクガクになっており、ベンチに座ると身体が融合していきそうな勢い。妻の口数も減りまくりだったので、例の如く非常食のプリッツでご機嫌をうかがうことに。無事回復しホッとひと安心。
ちなみに、この緑地帯の一角には、イオニア式円柱が使われているフォルトゥーナの神殿とコリント式円柱が使われているヴェスタの神殿という古い神殿があります。本当は中を覗きこんでみたかったのですが、お尻に根っこが生えていたので遠くから眺めて終わりにしちゃいました。 -
《パラティーナ橋》
夫:卒業旅行で足を延ばせなかったトラステヴェレに向うことに。この界隈のピッツァは地元の人の間でも美味しいと評判らしいのでこの日のメインイベントに据えていました。しかし、はやる気持ちを遮るかのように、アヴェンティーノ川岸通りは80km/hは出てるであろう車が右へ左へ。しかも、信号が見当たらず。5分以上はタイミングをうかがい、最後はままよ、と。
テヴェレ川の流れを眺めながら、パラティーナ橋を歩いていたら北の方にティベリーナ島が見えました(写真奥の方)。なかなかの光景だったので、橋の反対側に渡りたくなったのですが、今度こそ轢かれそうなので中止。安全第一っす。 -
《サンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会》
夫:トラステヴェレはに入ってすぐの辺りはとにかく道路が狭く、ガイドブックの地図と何度もにらめっこして、ようやく着いたのがこちら、サンタ・チェチーリア・イン・トラステヴェレ教会。3世紀に殉教したサンタ・チェチーリアをまつっています。地下には彼女のミイラが安置されているとのことでしたが、食事前だしお金を払ってまた歩くのもビミョーだしということで、椅子に腰掛けて主祭壇の天蓋を彩るモザイクにて彼女の姿を鑑賞することに。
妻:私達モザイクを眺めて感嘆を漏らしている後の方で、地元のチビッコ数人が追いかけっこをしてました。お母さんたちは井戸端会議に夢中で注意する気配なし。でも、ローマの下町といわれるこの界隈にはこの騒々しさがお似合いという感じ。ほのぼのしちゃいました。 -
《サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会》
妻:しばらく休憩した後、S・M・イン・トラステヴェレ教会へ向け出発。道中には、噂どおりピッツェリアがたくさんありました。17:30近くということで、どこも開店前の準備で忙しそうにしており、何ともいえない良い匂いを漂わせていました。
夫:美味しそうな匂いに励まされ足取り軽くS・M・イン・トラステヴェレ教会に到着。ここはB.C.38年に一日中油が涌き出るという奇跡が起きた場所として、3世紀頃から地下教会の建造が始まったということで、ローマ最古の教会堂と言われているそうです。ファザードは12世紀に建てられたそうですが、そこに描かれたモザイク画「玉座の聖母子」は金色に輝いていてキレイでした。
中はさらに華やかな雰囲気。何しろ、カヴァッリーニ作「聖母の戴冠と諸聖人」を筆頭に、祭壇を覆うドームなどのほとんどが金色。まぶしいくらいでした。
妻:しばらく天井を見上げていると牧師さんが登場し、ミサが始まってしまいました。反射的に椅子から立ち上がりましたが、出るのも居るのもためらわれる雰囲気に。信者ではない他の観光客とともに出口付近に固まり、後ろの方から様子をうかがうと、牧師さんは地元住民だけでなく観光客も分け隔てることなく祈りを捧げられていました。遅れて駆けつけてくる信者の方々の邪魔になりそうだったので、失礼ながら途中で退席させていただきましたが、この時間帯の観光は控えた方がいいのかなとちょっと反省しました。 -
夫:神聖で厳かな雰囲気から解放され妙な脱力感に襲われたので、噴水の辺りで休もうとしたところ、やたらファンキーなお兄さん達がたむろ中。内部とのギャップにビックリ。あまりお近づきになりたくなかったので、お店がオープンする18:30までうろうろすることに。
と、緊張が解けたせいかトイレに行きたくなる。トイレといったらマクドナルド(※持論)ということで、トラステヴェレ通り沿いにて見つけたお店に侵入。店員さんのスカウターに反応しないよう、客としての気を消して入り無事用事を済ませたのでした。なお、トイレはなかなか清潔でした。さすがマック!
妻:その後、腰をかけられる場所を探していたら、毎日朝市が開かれるというサン・コジマート広場にたどり着きました。18:00過ぎだったので、さすがにお店は出ておらず、チビッコが遊び回っているくらいでした。残念なことにベンチが空いていなかったので、柵の上に座るという曲芸をしつつ、ガイドブックを見てどこのピッツェリアにするか研究。
夫:サン・コジマート広場のすぐ隣りにあった「ピッツァ・ローマ」は、開いているものの、まだテイクアウトのみで座席の方は準備中。「イーヴォ」は火曜日だったので定休日。「ポピポピ」はリストランテみたいなメニューが出ていたので、ちょっと気後れ(もしかしたら別のお店の看板を見てたのかも)。ということで、トラステヴェレ通り沿いの「パナットーニ・アイ・マルミ」へ。まさに18:30でオープンしたところで、30人はいたであろう外人さんの団体につられるように入店したのでした。 -
《ピッツェリア「パナットーニ・アイ・マルミ」》
妻:座席は歩道にもあったのですが、食べるのに夢中になっている隙にスリに遭うこともあるという噂があったので、お店の奥、レジの真正面に陣取りました。
夫:ガイドブックに日本語メニューありと書いてあったのをすっかり忘れ、イタリア語メニューを見て、ビッラ(ビール)中ビン2本、季節の野菜料理(?)、ピッツァ・コン・ペペローニを注文。まずはビールで一息。歩きまくった後の一杯は格別でした。続いて届いた野菜料理は、玉ねぎ、パプリカ、ズッキーニ、茄子などをオリーブオイルで炒めたものでした。シンプルな味付けだったのですが、これまで食べていたものが泥やスッポンだったから、雲や月のように美味しかったです。
妻:ピッツァはお店の端にあったカマドで焼かれたものが、アツアツのまま届きました。夫は、ちょっと刺激のあるものが食べたいと、ペペロンチーノっぽい響きのピッツァを頼んだのですが、出てきたものにはパプリカがいっぱい乗っかっていたので、少し茫然としてました。ペペロンっていうのは、ピーマンみたいな野菜の総称みたいですね。
夫:ところがこれがウマイのなんの。薄めでパリパリ感のある生地にクセのないチーズ、そして甘〜いパプリカ。食べ物でこんなに浮かれたことはないってくらい取り乱してしまいました(笑)。
一気に食べ、その勢いで会計を。応対は可もなく不可もなくというところでしたが、いい食事ができたので思わずチップをはずんでしましました。
【夕食代:2人で20ユーロ程】
《トラステヴェレからホテルまで》
夫:帰りはさすがに乗り物を利用しようということで、マスタイ広場で作戦会議。すぐ目の前を走る8番トラム(路面電車)だと遥か南西の方に連れていかれてしまうようだったので、インドゥーノ通りまで歩いて3番トラムに乗ることに。停留所に着いたものの、なかなか来ないので次の停留所まで歩いてみるなど無謀なこともしてみましたが、無事乗車しました。
妻:トラムは、停留所の名前を告げてくれなかったので、どこを走っているのかさっぱり分かりませんでした。夫にお任せ状態にしていたら、夫も勘で降りるしかないな、とのこと。思わず耳を疑っちゃいました(笑)。
夫:勘が冴えていたのか、B線ピラミデ駅近くに下車。乗り継いでカストロ・プレトーリオ駅まで。こっちの方が朝に利用したレプッブリカ駅よりホテルに近いことが判明。何もかもうまくいくような気分になって部屋に戻ったのでした。 -
《エノテカ「トリマーニ・イル・ワインバー」へ》
夫:ベッドに横たわろうとしたところ、お手紙が置かれているのを発見。JCBからのFAXだ。それによると、わざわざカードを作ってまで入れておいた8日の朝一番(8:00)のウフィッツィ美術館の予約が、美術館の都合(しかもストライキ!)により10:00に変更になるとのこと。綿密に組んでたスケジュールが崩れてしまい、せっかくのほろ酔い気分が台無し。そこで、再度の作戦会議はガイドブックで称賛されている「トリマーニ・イル・ワインバー」で行うことに。
妻:正直、ビール1本では物足りなかったのですが(笑)、また歩くのは億劫だと思っていたところ、3分くらいで到着。とても近かったです。
夫:注文は妻に任せたところ、メニューを覗きこむなり、やたら難しそうな顔に。グラスワインが見当たらず、200(3万円弱)ユーロ近いフルボトルのものばかり目に付いたのだとか。っていうか、イタリア語のメニューを見てるから、なおさら難しいんだって(笑)!
カウンターでなく席に着いたのだからボトルで頼んでしまおうと腹をくくったものの、結局ブービーくらいのお値段の赤ワインをチョイス(我ながらケチだなぁ)。それと、おつまみとしてチーズの4種盛りを注文。
ほどなく、ソムリエさんがやってきてテイスティングさせられたのですが、何と注文したワインはスプマンテ(発泡ワイン)だったのです!お腹が膨れちゃうよ…。
妻:夫は「グッド!」なんて言ってたのですが、明らかに笑顔が引きつってました。続いて届いたチーズは、かなりのボリューム。美味しかったら、さぞかしワインも進むだろうと、早速ひとつ食べた夫でしたが、さらにテンションががた落ち。きつ〜いアルコールでウォッシュしたものだったようで、むせかえる始末でした。私のは食べ易かったんですけどね。
夫:4種類もあればひとつくらいはクセのあるヤツがいるもんだと気を取り直し、それぞれ2つ目に挑戦。これまたなかなかといった感じの妻に対し、またもやクセの強いヤツを引いてしまいました。今度はカビ臭がすごい。青くないのに卑怯ナリ!
妻:確かに夫が食べた2種類はかなりクセが強かったので、私が食べた2種類だけを完食。しかし、ほんの2時間くらいまでゴキゲンだった夫がすっかりしょげかえってしまったのが面白くてしょうがありませんでした。
【赤ワイン:9.0ユーロ、チーズの4種盛り:8.5ユーロ】
夫:写真はアールデコの前で写したものですが、妻はまだ面白がってたのでした。でもホント、本場のチーズの奥深さを痛感しました…。
推定歩行距離14kmという、およそハネムーンに似つかわしくない2日目はこうして終了。3日目前半に続きます。
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