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5月30日<br /> 午後6時、成田に着いて、レストランで休憩。頻繁に離陸しては夕空の中に消えていく飛行機を眺めるのは楽しい。家を出る時は一人だったけれど、岡山から友人がやってくる。初めてのスペインツァー、期待は大きい。受付を済ませ、一人で参加しているらしい女性たちと仲良くなって、おしゃべりに花が咲く。「あら、みんな結婚しているー?」「それで、ダンナは留守番?」「あらら一緒だわ〜」3人で騒いでいたので、遅れて到着した私の旅の相棒は、なかなか私を見つけられなかったそうだ。<br /><br /> ロンドン、ヒースロー空港着。ここよりガトウィック空港までバスで50分の移動。思いがけないイギリス郊外の観光ができることとなって、大喜び。広がる美しい緑の野には、紫や黄色、白い花々が咲き、ゆるやかにうねって連なっている。ほんとに綺麗なところ。<br /><br /> ガトウィック空港は、週末のためごった返していた。バルセロナ行きの便に乗り込む。2時間のフライトの後、いよいよスペインへ。ピレネーの山並みが見えてくる。頂付近に、白い雪が筋状に残っていて、それを越えると、平野が広がり、町並みが見えてきた。海へ出て、ぐるりと旋回、着陸。<br /><br />空港は、大きなピカソ調のモザイク画で飾られ、光が溢れていた。バスに乗り込んでいよいよ街へ。洒落た建物が並ぶ綺麗な街。ホテルの部屋で、荷物を開け、着替えた。時間は4時半、まだ夕食まで間がある。ピカソ美術館に行くことにした。<br />仲良くなった二人の仲間たちと私の友人Aさんとで1台のタクシーに乗り込む。「おかあさんは前よ」Oさんが言う。友人のAさんは一番年上。みんなに頼りにされた。若いお兄ちゃんのドライバーに、たどたどしく告げてみる。「ムセオ・ピカソまでお願い」ぴんとこなかったらしく、彼は口の中で言い返してみて、「si!」車は猛烈なスピードで走り出した。<br /><br /> すぐに助手席のAさんが大騒ぎ。「ひゃー、ちょっとちょっと、気をつけて運転してよ。キャー!あっぶない、このおじさん!」後ろから、別の仲間たちが乗ったタクシーが追い越していく。仲間たちが手を振って・・。え、半ドア?助手席のドアが、半ドアどころか、閉まっていない!「あーっ!ドア、ドア!」走りながらパタパタ動いている。なのに、運転手は気がついていない。こっちのドライバーのお兄ちゃんが気がついて、何か怒鳴ったが聞こえない様子。ついに車を並んでつけて、身を乗り出して隣のドアをバン!と閉めた。やれやれ。<br /><br /> 細い小道で車を降り、指差された方向へ歩いていく。ここは旧市街、建物がくっつくように並び、ちょっと薄暗い。後日ここは治安が悪いと聞いた。美術館は素敵な建物で、古いお屋敷といった感じ。見たことの無い若い頃の作品などピカソの絵がここにはたくさんあった。ゆっくりと堪能した後、途中のお店を覗きながらホテルへ戻った。<br /><br /> 夕食、みんな揃ってテーブルにつく。あちこちで話に花が咲き、笑い声があがる。「ほんとに長い一日だったわね。」部屋に戻ったのは10時近く。外はまだ明るい。<br /><br />

VIVA! エスパーニャ ?

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1987/05/30 - 1987/06/05

6671位(同エリア6918件中)

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アーマ

アーマさん

5月30日
 午後6時、成田に着いて、レストランで休憩。頻繁に離陸しては夕空の中に消えていく飛行機を眺めるのは楽しい。家を出る時は一人だったけれど、岡山から友人がやってくる。初めてのスペインツァー、期待は大きい。受付を済ませ、一人で参加しているらしい女性たちと仲良くなって、おしゃべりに花が咲く。「あら、みんな結婚しているー?」「それで、ダンナは留守番?」「あらら一緒だわ〜」3人で騒いでいたので、遅れて到着した私の旅の相棒は、なかなか私を見つけられなかったそうだ。

 ロンドン、ヒースロー空港着。ここよりガトウィック空港までバスで50分の移動。思いがけないイギリス郊外の観光ができることとなって、大喜び。広がる美しい緑の野には、紫や黄色、白い花々が咲き、ゆるやかにうねって連なっている。ほんとに綺麗なところ。

 ガトウィック空港は、週末のためごった返していた。バルセロナ行きの便に乗り込む。2時間のフライトの後、いよいよスペインへ。ピレネーの山並みが見えてくる。頂付近に、白い雪が筋状に残っていて、それを越えると、平野が広がり、町並みが見えてきた。海へ出て、ぐるりと旋回、着陸。

空港は、大きなピカソ調のモザイク画で飾られ、光が溢れていた。バスに乗り込んでいよいよ街へ。洒落た建物が並ぶ綺麗な街。ホテルの部屋で、荷物を開け、着替えた。時間は4時半、まだ夕食まで間がある。ピカソ美術館に行くことにした。
仲良くなった二人の仲間たちと私の友人Aさんとで1台のタクシーに乗り込む。「おかあさんは前よ」Oさんが言う。友人のAさんは一番年上。みんなに頼りにされた。若いお兄ちゃんのドライバーに、たどたどしく告げてみる。「ムセオ・ピカソまでお願い」ぴんとこなかったらしく、彼は口の中で言い返してみて、「si!」車は猛烈なスピードで走り出した。

 すぐに助手席のAさんが大騒ぎ。「ひゃー、ちょっとちょっと、気をつけて運転してよ。キャー!あっぶない、このおじさん!」後ろから、別の仲間たちが乗ったタクシーが追い越していく。仲間たちが手を振って・・。え、半ドア?助手席のドアが、半ドアどころか、閉まっていない!「あーっ!ドア、ドア!」走りながらパタパタ動いている。なのに、運転手は気がついていない。こっちのドライバーのお兄ちゃんが気がついて、何か怒鳴ったが聞こえない様子。ついに車を並んでつけて、身を乗り出して隣のドアをバン!と閉めた。やれやれ。

 細い小道で車を降り、指差された方向へ歩いていく。ここは旧市街、建物がくっつくように並び、ちょっと薄暗い。後日ここは治安が悪いと聞いた。美術館は素敵な建物で、古いお屋敷といった感じ。見たことの無い若い頃の作品などピカソの絵がここにはたくさんあった。ゆっくりと堪能した後、途中のお店を覗きながらホテルへ戻った。

 夕食、みんな揃ってテーブルにつく。あちこちで話に花が咲き、笑い声があがる。「ほんとに長い一日だったわね。」部屋に戻ったのは10時近く。外はまだ明るい。

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  • ピカソ美術館<br /> 手荷物を預けて、もちろんカメラも。写せたのは、ロビーからの眺め。

    ピカソ美術館
     手荷物を預けて、もちろんカメラも。写せたのは、ロビーからの眺め。

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