2ヶ月の旅記録　マントン→モナコふたたび

2005/03/21 - 2005/05/18

というわけで、前回行きそびれた市街中心や王宮前を目指して再びモナコへ。しかし凄まじい強風が吹きまくり、ドスコイな私でさえヨロヨロ歩きに…それでも今度は一日モナコを堪能することができました。

写真はすべて4/2のものです。

エリア モンテカルロ(モナコ)

マントンの朝、青い海、青い空、快晴。しかし、この天気は一日持ってくれない。滞在三日目にしてそう悟った。

ともあれ、初回は見逃した場所が多すぎるので、ふたたびモナコを目指すことにした。今回は天気もいいし、具合も良いし大丈夫だろう…澄み渡った空に大公宮、素晴らしい眺めだ。

レーニエ大公のご容態が気になるが、街は平穏を保っている。

モンテカルロバレエ団の公演ポスターだろうか。雰囲気があって好みだ。

モナコといったらF1。有名なこの像を見られて感動である。

…と、駅から少し歩いただけで、すでにめげそうな自分がいた…この画像の旗、ちぎれそうなほどのはためき具合がわかって頂けるだろうか？

そして打ち寄せる波の荒さ…この日のモナコは、すさまじい強風に見舞われていたのだった…しかも寒い(泣)

それでもプチトランに乗りたくて、丘(というよりほとんど山だ)の上の水族館前を目指す。なぜか外壁沿いの散歩コースを選んでしまったあたり、階段病に取り憑かれたのかもしれない。

途中のテラスで一枚。こうしてみてもやっぱり波が荒い。

衛兵風の人に道を尋ねて不審がられたりしつつも、どうにか水族館に到着。思った以上に入場料が高いので、これから先の長い旅程を考えてパスしてしまった。

写真は水族館壁面のオットセイ像。かわいい。

プチトランの出発時間まで少しあるようなので、この地域をフラフラ。ここはレーニエ大公とグレース・ケリーが挙式を上げられた教会。ミサが始まるところだったので、写真はなし。多くの人が詰めかけていたのは、やはり大公殿下のことがあるからだろう。

そして、このあと乗ったプチトランの写真。悲しいことに全滅状態…あまりの風の強さに手ぶれしまくって、使い物にならないと現地で消してしまったのだ。

ともあれプチトラン自体は楽しめた。F1グランプリのコースのところでは、エキゾーストノートが響いたりして芸が細かかったし(笑)

さて。出発地点の水族館に戻る時、大公宮前を通過するのだが、ここに人だかりが…有名な交代式が始まるらしい。急げば間に合うかも、と降りるなり大公宮前へダッシュ!はたして最前列はとれなかったが、隙間から手を伸ばせば写真は撮ることができた。

上手く頭を避けられた写真。まだ冬用の制服がかっこいい。

動きもきびきびとしていて、見ていて気持ちがいい。

詰め所に収まると、あとは直立不動。

ここが正門ではないからだろうか、大公宮前にしては地味な門である…目の前にはお土産やさんまであるし。

大公宮前の広場の端から、マリーナを望む。リッチなボート、みっしり立ち並んだアパートメント、屋上にはペントハウス…いかにもモナコな風景。

中央にみえるアーチの連なりが、スタッド・ルイ。本当に美しいスタジアムだと思う。入れなくて残念…

一休みしたベンチ。砲弾で支えられている。

カフェっぽい、瀟洒な建物。

帰りも中を通らず(エレベーターで上り下りできるなんて、行きは知らなかった…)このさいだからと、外を歩く。風は相変わらず強いまま。

波がこのありさま。

お腹がすいたので、やや遅めのランチ。ビーチ沿いのレストランで、観光客向けメニュー(笑)

腹ごなしに市街地方面へ向かう。有名なカジノ、ようやくみることができた。汚れた英雄では、ここの前でエヴァが撃たれたんだよな…(なんて古い話を)

昼の、しかもスロットマシンや機械のポーカーゲームは普通に入れると聞いていたので、中に入ってみた。10ユーロ分だけ両替し、少しだけ遊んでみる。…本当に気持ちだけ味わえた(笑)

カジノ前の公園。すでに花々が満開。

本当は寒いのに、なんて暖かそうな光景(笑)

ゆっくりモンテカルロを一周したところで、今日の探索はおしまい。またまたカルフールに寄って夕食を購入、今度こそは気をつけて列車に乗って…また反対側の駅に行ったことは、誰の手紙にも書かずにおいた。

…これがその隣駅のエンブレム。時間があったので、少しだけ探索してみた。

坂道の途中にあった、歩道マーク。ナイスデザイン。

カルフールにて仕入れた夕食。パンはなんと塩抜きパン(説明書きを良く読まずに購入)！イタリアではよくあるというが、さすがに国境が近いせいか。ちなみにこのパンをアメリカの子に食べさせたら「しんじられなーいっ！」と叫ばれた…素直に小麦の味がして、私はそれなりに好きになったのだが。

風も落ち着いてきていたので、こんな景色を見ながら食事をとった。坂で泣き、風で泣き、寒くて泣き、いろいろ罵ったり愚痴ったりもしたけれど、この時には大好きな街になっていた。温暖で美しく、人の心の温かい街、マントン。ちょっと気取って、でもオレンジジュースで乾杯。