2006/02/06 - 2006/02/06
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片瀬貴文さん
このあたりは、私の子供のころ、林業の盛んだった土地だった。
杉などを植林し、材木を出し、そして木炭の産地だった。
植林の投資サイクルは長いので、並行して毎年の収入源としての、炭焼きが盛んだったのだ。
だが、おそらく生産過剰だったのだろう、炭焼きに使う木が次第に減り、窯が山深くなって運搬が重労働化し、その内に炭の需要が落ちてしまった。
その一方植林のほうも、外国からの木材輸入に押されて、需要が途絶える。
その後公共投資ブームでいったん豊かさを取り戻したが、今はその恩恵もすっかり不透明になった。
最近の流れは、観光客の誘致である。
今年の1月白山市が出来るまで、1つの町と5つの村が「白山連峰合衆国」を形成し、地域ぐるみの観光開発に取り組んできた。
今度のわれわれの旅も、そのような地域の動きにマッチしたものである。
そば屋から次の日の最終行程まで、ずっとボランティアで地元の方がバスに付き添ってくださり、その熱意には感心するばかりだった。
昼食を終えて、近くの観光スポットを訪ねる。
まず訪ねたのは、農村文化伝承館。
ここは、農村の機械化が始まる以前に、農作業で使っていた器具類を集めたもので、われわれの年代にとっては、身近なものばかりである。
「こんなものが博物館に飾られるなんて、われわれも年をとったもんだナァ」
これが偽らざる感想だった。
しかし近くに立っていた「玉砕の碑」には、驚き、感動する。
玉砕とは、久しく聞かなかった言葉だが、この石碑は真新しい。
どなたが建立されたのかわからないが、この地域の心がこもっているように思われる。
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