1972/10/03 - 1972/10/03
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ソフィさん
1961年10月3日(火)
ナントから始まった市電復活は、燎原の火のようにフランス全土に及ぶ。
20世紀前半、市民の足として愛されていた市電は、自家用車の氾濫とともに道路交通の障害として撤去された。
この流れはアメリカに始まり、フランス、日本にも及んで、各都市の市電は次々に廃業となり、バスに置き換えられた。
この流れに沿わなかったのは、ドイツなどゲルマン文化圏と、東欧諸国である。
これらの町々では、市電の性能が改善され、路線の延長さえ行われた。
しかし1970年代に入り、都心部の空気汚染や渋滞が目立つようになり、バスのスピードは遅くなって町の元気が失われ、いったん市電を廃止した町は空気汚染も少ない市電の再評価をし始めた。
昔の市電と異なるところは、電車の走る軌道が自動車と隔離され、スピードアップされた点である。
市電が自動車に優先され、道路交差点の信号も市電に合わせて青になる。
電車も静かでスマートなものが生まれ、バスの二倍以上のスピードで走るようになる。
最高速度は時速60キロから、郊外区間では100キロに達するものが現われる。
停車時分まで含めても、バスが時速10キロそこそこまで落ちていたのを、30キロを超えるようになる。
地下鉄にも匹敵するスピードだ。
今では、市電が在来鉄道に乗り入れることさえ行われるようになった。
市電の在来鉄道乗り入れで最初に成功したのは、ドイツのカールスルーエだが、その後サールブリュッケン(ドイツ)、ジュネーヴと広がり、ナントでも始まろうとしている。
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