2005/12/29 - 2006/01/03
200位(同エリア266件中)
めもるさん
アラスカに行きたい、オーロラを見たいと思って早幾歳。どうせひとりだし、取れなくてもともとと思いつつツアーのキャンセル待ちを入れていた。そしたらなんと待機期限ぎりぎりで取れてしまった。あとに引けなくなり、6年ぶり、しかもひとりでは初の海外に挑む(→おおげさ)。
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久々の成田空港。どんなんだったか、もうまったく憶えていない。ツアーカウンターに行き航空券を交換、長蛇の列に並んで荷物検査、そして搭乗手続・荷物預けと続く。巨大な出発案内ボードを見上げると「FAIRBANKS」の文字があった。いくらツアーとはいえ、ひとりで行くという事実に、緊張のあまり、この期におよんで「これで不測の事態が起きて中止になったら気楽だよなぁ…」なんて思いが頭をかすめる。
まぁ、命まではとられたりしないだろう。こわがって後ろ向きにならずに楽しんでいこうぜ。意を決して出国手続カウンターに向かった。 -
パスポートに「出国」のスタンプが押され、いよいよ日本を離れた。目の前にはたくさんの免税店。時間があるので覗いてみるものの、ほしいものは特にない。たばこは吸わないし、ウイスキーも700mlもあってはもてあますだけ。ブランドものの時計も興味がない。化粧品はなおのこと。ネクタイだけはどうしようか考えたが、思ったほど安くない上に、旅先の大荷物の中に入れて箱が壊れて皺になったりしたら困る。結局何も買わずにB73搭乗口へ。
JL8800便、チャーターのフェアバンクス行きの案内があった。 -
A300-600Rくらいの大きさだろうと思っていた飛行機。しかし外に待っていたのはB747-400。ダッシュ400、テクノジャンボである。まずこいつに度肝を抜かれた。いったい何人乗るってんだー。だいたい、さほど大きいとも思えないフェアバンクスの空港に降りられるのかいな。
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「何人乗るんだ」の答えは下にあった。うじゃうじゃだ。フェアバンクスの街、日本人だらけになるんだなー。
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定刻19:00、飛行機は動き出した。しかしさすがに最混雑日、離陸したのは19:35になった。
フライトナビゲータを見るのが好きで、安定飛行になった段階でさっそく画面を切り替える。お、飛んでる飛んでる。それにしても日本列島の地名、なんでまた「蔵王山」を代表して表示しているんだろうか。東京でも仙台でもない。山の名前を表示するにしても、もっと有名な山があるだろうに…。 -
夕食のお時間。チキンのグリルカレー風味サフランライス添えがメイン。ビールがプレミアムモルツなところが「やるな、JAL」と思わせる(納得するにはお安い)。
お味はまあまあ。しかし、空きっ腹にビールが効いてしまった。この後、酔って気分が悪くなり、気が遠くなっていくのを感じた。眠れればいいのだが、気分の悪さが勝ってしまいなかなか眠れない。 -
JALの袋の封を切る寸前だったが、どうにか持ちこたえた。朝ごはん。あれだけ気持ち悪かったのに、食べられれてしまうから不思議なものだ。夕食を食べ終わったのが日本時間でほぼ21:30。そして朝食は日本時間だと25:00くらいなのに。
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定刻より15分遅れ、現地時間8:00にフェアバンクス空港着陸。空港係員の言葉は当然ながら英語。あわわ。気温は−14度で、あたたかい。冬の北海道で鍛えている身からすれば、はっきり言って楽勝だ。
フェアバンクスにはふだんは入国審査官がおらず、このチャーター便のためにわざわざアンカレジからきているんだそうな。中にひとり、日本語がほんとうに流暢な人がいて、イントネーションも日本人の日本語とまったく遜色なかった。
しかし、4人で300人以上の入国を審査しているので、なかなか列が進まない。自分はそれなりに早めに出られて、ロビーで待っていたが、最後の人が出てくるまでに2時間以上かかっていた。
ちょっと散歩してみる。もう9時近くだというのに、外は真っ暗である。さすが冬至近くの北緯65度。 -
出発口近くにはキルトで作られた名所の数々。
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11時ちょっと前、ようやく滞在するフェアバンクス・プリンセス・リバーサイドロッジに到着。ロビーでは巨大なクリスマスツリーとグリズリーがお出迎え。ちなみにグリズリーは剥製ではなく金属製です。
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オリエンテーションの後で自室に行くが、なかなか荷物が届かない。やっとおちついたのは12時過ぎ。少し休んで散歩をしに出かける。玄関にはリース。アメリカはまだまだクリスマス。
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プリンセス・リバーサイドロッジの外観。
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時間はまだ13:27。なのにすっかり黄昏時の趣。
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フェアバンクスでは有名なレストラン、パイクス・アンド・ランディング。そのスイーツ専門店舗が最近できたらしい。フェアバンクス空港からはひっきりなしにセスナが飛んで行くが、ここにつっこんだわけではない。ちなみに、9月11日で営業は終了しています。
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ホテルの裏にはチェナ川が流れているが、当然凍っている。川の向こうに沈む夕陽。でもまだ14時前。
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ホテルに戻り、ちょっと寝て、成田で買った「空弁」で夕食をすませてオーロラツアーに備える。
22時にホテルを出発、バスで45分、日本人の熊谷夫妻が手作りで立てたボリアリスロッジに向かう。
23時前に到着すると、うっすらとオーロラのベルトが出ている。撮影してみると、肉眼では薄いはずなのにカメラではこんなにはっきりと。写真ってこわい。 -
出たと思えばまた消えていく、気まぐれオーロラ。消えたらまたロッジに入ってお茶を飲みながら待つ。居心地のよいロッジ。そして、色が濃くなったらいざ外へ。
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縦のカーテンが出てきた。風に揺られるかのように激しく動く。大きな歓声があがる。見逃しちゃならない。ファインダーを急いでセット、露出している時間は肉眼でオーロラの動きを追う。
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本日の1枚。幾重ものカーテン。写真だときれいだなー(笑)。ちなみに感度400、10秒露出。
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同じところを5秒露出で撮ったもの。肉眼でのイメージはこっちの方が近い。
写真や絵はがきでイメージしていた色濃いはっきりしたオーロラは見られなかったけれど、まったく見られないことも覚悟していただけに、初日としては上々。満足してホテルへの帰途についた。シャワーを浴びていたらもう28時。はよ寝ないと。長い長い12月29日が終わった。
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この旅行記へのコメント (7)
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- ぶうちゃんさん 2006/12/17 02:19:50
- はじめまして
- 偶然ですね。同じ時に同じホテルに滞在していたんですね。私達は直行便でなくアンカレッジ経由ではるばるフェアバンクスに乗り込みました。
このサイトを眺めていればこういう偶然にめぐり合う事って当然ありますよね。これからもよろしくお願いいたします。
- めもるさん からの返信 2006/12/17 21:43:40
- ご訪問ありがとうございます
- ぷうちゃんさん、こんばんは。
プリンセスに宿泊し、カウントダウンは私もスキーランドで迎えているので、間違いなく気づかないうちにお目にはかかっているだろうと思われます。そういうこともあるんですね。
ダルトンハイウェイやポイントバロー、マッキンリー遊覧登山などのオプショナルは魅力でしたが、さすがにそのお値段に手が出ませんでした。サイトを拝見してちょっとうらやましく思いました。
またオーロラツアーでお目にかかることがあるかもしれませんね(笑)。今度はちゃんと認識してお目にかかれればと思います。
また気が向いたら遊びにお越しください。
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- Noririnさん 2006/11/20 23:32:45
- こんはんは☆
- めもるさん こんばんは(^0^)/
オーロラってすごくキレイなんですね(*^0^*) 1度NYへ向かう機内で、アラスカ上空を通り過ぎる時に「オーロラが見えます」って窓側の人が教えてくれたので、見下げる形で見たのが初めてです。地上で見ると迫力あるんでしょうね。 寒いのは苦手ですが、空一面にオーロラ!!というのを見てみたくなりました。
今晩はオーロラにゆ〜わくされました(笑)
- めもるさん からの返信 2006/11/21 23:59:31
- どもども
- Noririnさん、まいどありがとうございます。
機上からオーロラ見たことがあるのはうらやましいですね。どんな感じで見えるのかなと想像してしまいます。
いくら年間240日以上オーロラ「現象」が起きているフェアバンクスに行ったとはいえ、そう簡単に見られないだろうなと思っていたオーロラ、見られた時は感激しました。カーテンに風が吹いたときのようにゆらめくのを見たときは「あ」と思わず声が出ました。そして、それしか声が出なかったです。目の前に起こっていることのすごさに呆気にとられながら、ただ見ていました。こういう状態になったのは、小笠原・母島の北港で海を見ていたときに、クジラの尾がいきなり海からにょきっと出てきたとき以来でした。
天空に広がる光、ぜひ一度地上からご覧ください。私もいずれまた見に行きたいと思っています。
- Noririnさん からの返信 2006/11/22 22:10:58
- こんばんは
- めもるさん こんばんは!
1万キロ以上の上空から見たオーロラは、ボヤ〜っとした感じだけで「凄い」とか「綺麗」なんて言葉を発する状態ではありませんでした。
NYでサンダーストームが発生した時、丁度河沿いで見晴らしの良いバルコニーで休憩していたのですが、黒雲がだんだん近づいてくる状況にかなりドキドキしていました。真上に黒雲が到達した時、雷の光線が6〜10本位一度に発生して、ゴロゴロでは無くミシミシ&バリバリ!!!!とこだまするのです。
日本で体験する事が無かったので、固まったまま空を見ていたのを思い出しました。
雷とは全く異なりますが、天空に広がる光を見に行きたいです(*^0^*)
- めもるさん からの返信 2006/11/22 23:09:46
- RE: こんばんは
- Noririnさん、こんばんは。
10000km上空だと飛行機じゃなくて宇宙船の領域になっちゃいます(笑)。
雷が広がるっていうのはこわいですね。近づいて遠のいていくのを待っていても次から次にやってきていっこうに遠ざかってくれないってことだから、山に登る人間としては恐怖を感じます。下から来る雷ってのも怖いですけど。
人間の力がおよばないものって、「怖れ」を感じます。畏怖であれ、恐怖であれ。
- Noririnさん からの返信 2006/11/22 23:31:48
- キャー!!
- めもるさん 1万の次『キロ』を見ないでいて下さい^^;
出張帰りで疲れが出たのか、いまいちのビールを飲んで落胆したのか、とんでもない間違いを・・・・穴があったら入りたい・・・・
山で雷に遭遇したら、想像しただけで怖いですね。木の下は危険だし逃げ場が分かりません。地上にいても怖いのに・・・・
そういえば今年の夏にNYへ行った時、サンダーストームの影響で着陸出来ず30分位空港の周りを迂回していたのですが、機内で見た雷も怖かったです。
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