2003年オーストラリア･タスマニア（１１）自然保護活動

2003/11/22 - 2003/12/01

オーストラリア特にタスマニアは自然保護の活動が熱心に、しかし地道に続けられていると今回の旅で感じたのでここでいくつかの例を披露します。面白いことにこの活動は元英連邦のカナダやニュージーランドでも共通して熱心に行われていると感じるているのは私だけではないでしょう。この３国に共通するのは今のままでも自然が豊かなのと、文化程度の高いことでしょう。想像するにこの３国より先行して発展した国で自然が失われているのを見て自然が残してくれた遺産を今のうちにしっかりと保護しようとしているのだと思います。
話は飛びますがスイスの保護活動が対照的なので見聞したことを少し述べます。国全体が公園のようなスイスでは国立公園はたったの一箇所だけエンガディンにあります。というのは各地の有名な観光地は自然のままではないとスイス人は考えているのでしょうか。その国立公園の旅行記がこのサイトにオイラーさんがアップされておられますのでそれをご覧になってください。
http://4travel.jp/traveler/eular/album/10031584
（私の2000年スイス公園体験はやがてアップします）
以下のアルバムで示すタスマニアの公園中での自然保護はスイスと殆どかわりません。想像ですがおそらくはスイスに見習ったのでしょう。
公園内ハイクでの相違はスイスでは定まった道を外れてはいけないことで途中で見晴台などで広場になっているところでも制限があります。また動物を連れてはいけない､あるいは繋いだ紐を外して自由に歩かせることも禁じていることです（これはオーストラリアではどうなっているのか知りません）。またスイスでは国立公園でないところでも保護地区が随所にありますがそこでの制限はやや緩いぐらいでしょうか。
更に余計なことですがスイスでは川の護岸でもコンクリートの剥き出しでなくできるだけ自然に似せて作る努力をしているそうですがまだその現場を見ておりません。あるいはあまりにも自然らしくて発見できないのかもしれません。
それではタスマニアうを歩いていて見かけた保護活動の写真をご覧下さい。
* クレ−ドルマウンテンの桟道

エリア オーストラリア

登山道は植物の再生のためにできるだけ桟道にする

人が歩いて土が露出した所は植物性の菰で覆って植物の再生を図る

キャンプ場では焚き火は禁止されアルコール性のバーナーのみが使える。
またバーベキュー場ではこの写真のように電熱式鉄板が設置されているところがある。。

焚き火が禁止されている地域(FSOA)を示す看板.
国立公園は全部といっていい。

倒木は道幅分のみカットされそれ以外はそのまま自然に朽ちさせる

倒木がそのまま道に被さっているので道を間違えることがあった。

公園内のトイレ。2階構造で１階には発酵槽があり２階で用を足したら備え付けのおが屑をばら撒いて発酵を促す。
カナダでも同様に発酵槽を下に置く構造。しかしレイクルイーズの奥の小屋では発酵槽は地下になっていて１階の小屋は横滑りの構造で移動させて発酵槽を吊り上げる。
公園入口の管理事務所には「ここで用を足して公園内でなるべくしないように」と掲示がある。

植林の苗木にはこのように網をめぐらして鳥や動物に食べられないようにしている。

この旅行記へのコメント （1）

• すずかさん 2006/05/09 17:18:05

  たしかに・・・・

  4nobuさん、こんにちはーー。
  
  タスマニアの自然保護について、改めて納得です。
  そうですよね。確かにすっごい自然を守ってますよねー。
  苗木も、なんでああいいう風にしてるのかな？
  と思ってましたが、そうですね。鳥が食べちゃうんですね。
  改めて、今納得です。
  
  私はスイスは行った事は無いのですが、国立公園が
  1箇所だけという事に驚きました。
  （スイスは行きたいと思いながら、物価の高さで二の足中です）
  
  いろいろ勉強になりましたm(__)m
  また遊びにきまーす♪
  
  すずか