アンナプルナ内院を歩く。マチャプチャレが見えた。　その１

2005/11/01 - 2005/11/03

天空に鋭く突き刺さるようなマチャプチャレの姿は美しい。
夕照に焼けた頂は神々の山そのものだ。
2002年に外周を歩いて来た時に遠くから眺めた山だ。この山の頂を見ながらアンナプルナ内院のコースを歩く事になる。
11／1　今回はネパールトレッキング初めての仲間を交え8人とポーター5人の大所帯での旅のスタートなる。
ローカルバス200R（320円）を奮発してグリーンライン12ドルに乗ることにした。ミネラルウォーター支給と昼食付で素敵なネパールらしくないレストランでトレッキング前の栄養をつける。
7時間のバスの長旅も車窓から見る風景に飽きることはなかった。
ポカラに15時38分に到着。　
　　

エリア ポカラ(ネパール)

ルクラから呼び寄せたポーターダワは乗り物には弱い。
今回も酔い止め薬を服用。
タオルでしっかりガードをして乗車をしたが。
7時間のバス旅はつらそう。

車窓から見る風景。
隣のローカルバスは荷物と人までバスの屋根に載せて
峠も走ります。

大切な水がめを洗う少女達。
楽しそうな話し声が聞こえてきそう。

車窓から　　
お野菜何でもあります。
温暖な気候のアンナプルナ地方は野菜も果物も豊かです。店先風景。

道路上にあった広告塔かな？
彩色にひかれて。　

車窓から
子供達は外で元気に遊んでいる。
庭先で遊ぶ子供の姿を見るのも久しぶりだ。

11／2　7：56　ー8：36　9：03ー（11：37ー13：06）
　　　ポカラ　＝　フェディ＝　ダンプス　昼食

　　　14：18　14：42　ー　15：40
　　　　＝ポタナ　＝　　　デオラリ泊

ホテルよりタクシーでphedi迄入る。トレッキングの開始だ。道中マチャプチャレがどこからでも見える位置を歩く。ダンプス迄の道程はひたすら石畳の石段を登る。棚田は農閑期。静かな農村風景。

ティハールについて
西暦でいうと10月半ば〜11月半ばの、新月の2日前から始まり通常5日間続きます。
ネパールには、ネワール、グルン、マガール、シェルパ････色んな民族が住んでいます。ティハールはその中のネワール族の新年の行事。
　玄関に灯火をつけて、ヒンドゥの女神ラクシュミーを家に迎え入れ、神様と一緒に食事をして富と繁栄を願う美しいティハールの儀式は国中の家庭で行われているようです。
　1日目はカラス、2日目は犬、3日目は牝牛にご馳走を食べさせて花輪で飾ってお祈りをする・・・とても優しさを感じるお祭りなのです。

ティハール（光りの祭り）だ。
ちびっ子ギャング団は待ってましたとばかりにネパール一有名な曲、「レッションフィリリ」を歌い出した
明らかに外国人だと思われる私達一行を待ち伏せをする。可愛い子供達の手拍子と踊りにはまいりました。
まるで子供の検問所。手をつないで通せんぼをされる
お小遣いを20R渡して通過をさせてもらった。
デオラリまでの間に4回も検問所があった。お祭りのときにだけ許される行事なのだろう。
　
写真は歌に合わせて踊る子供達
　　　　声が聞こえてきそう。

休憩をしていた側にいた少女。
大自然をバッグに。

只今散発中。

11/3 8：05　　10：05　　11：30−12：37（昼食）
　　デオラリ　＝トルカ　＝ランドルン　＝
　14：00ー　14：40　　16：00
　　ニューブリッジ　＝ジヌー泊

ネパールの乾期の11月は雨に降られた事はない。今日も上天気。早朝のアンナプルナサウスの朝焼けを楽しむ。2100mのデオラリから下ること2時間．段々畑の中を通り抜けると静かな村の集落があるランドルンだ。
モディコーラの川の音聞きながらニューブリッジの左岸を歩るく。
登り下りの繰り返しの6時間の行程は限界を感じる程
よく歩いた。

夜ティハールの催し、踊りを見に行く。単調なメロディーに合わせて踊る姿に民族舞踊を見た。

唯一の村人の若人の集いの場がお祭りだ。
哀調をおびた歌声の中に「恋をうたう」
恋歌を感じる。

軒につるした大根と農家の庭先風景

稲刈りの終わった畑地では籾の作業に大忙し。
豊かな山村の田舎風景。

霊峰マチャプチャレ（6993ｍ）は三角形からその名の意味する「魚の尾」といわれる。
マチャプチャレがだんだん大きく迫って来て目前に仰げるようになる。風景の中に霊峰は聳える。

16:00にジヌーに着く。
ロッジ（ゲストハウス）の前には道しるべの地図がある。今日はここで泊まる。きれいな花が出迎えてくれる。

この旅行記へのコメント （4）

• osdさん 2005/12/24 17:14:15

  マチャプチャレはすごい！

  kyokosa-nさん
  マチャプチャレの夕照ー原色の赤の激しさと荘厳な山容を正確に切り取った、美しくも厳しい写真に感動しました。光の祭りや歌う子供たちに対する優しさ、旅の風物に対する心映えの良さも感じました。そして次の１節＜天空に鋭く突き刺さるようなマチャプチャレ…夕照に焼けた頂は神々の山である＞には韻を踏んだような美しい詩を見ました。
  　kyoさんの旅文を追っかけながら、今朝もコーヒーを美味しくいただきました。いままで読んだ旅文の感想、思いつくままに送ります。
  
  【アンナプルナ内院】篇　
  ＜デジカメで撮った少女の笑顔に「嬉しそうな表情が私も嬉しくて」＞には優しさの共感がこちらにも伝わってきます。そして＜稲刈りの終った棚田は静か…午後の光の中で休閑地…稲穂は牛に挽かせて脱穀中＞はミレーの絵のような安らぎと静逸さを感じました。
  【飛騨路】篇　
  合掌造りの農家の写真が美しい。とくに雪をどっしり載せ、綿帽子をかぶった茅葺屋根の夜景は素晴らしい。暖かい小路の居酒屋（？）提灯の写真もあり…お酒も飲めるようで重畳、いい感じ。
  【尾瀬】篇　
  ＜木々は秋色に輝き＞＜水の流れを見届けました＞＜マユミの実。はじける秋色が美しい＞kyoさんの言葉の表現の美しさにいつも感服します。藤原新也の全東洋街道とは違う女性の優しい視点の詩文写真集ができると思います。
  【横浜・山手西洋館】篇
  並みの素人でない取材内容、しっかりした記録、記述。「kyoさんとは何者！」かって横浜在住、勤務した小生にとって大変懐かしく、またその変わり様は参考になりました。ちなみに関内駅、市役所近の天ぷらや＜天吉＞はサザンの原ボーの実家ですが、おやじさんの弘之氏は元気なのかな、今でも営業しているのかな。馬車道横丁のホースネック（むかし日本ペンクラブ横浜支部？）はどうだろう、もうナイだろうな…。
  
  なにやら書きましたが、ご容赦、今後のカキコミ楽しみにしています。
  
  

  kyokosa-nさん からの返信 2005/12/25 15:29:41

  RE: マチャプチャレはすごい！

  今日は。マイページ訪問を頂き有難うございます。
  記憶の鮮明なうちにと、1000枚のデジカメの写真の思い出を辿りながら奮闘中です。写真に一言と、シャッターを押したときの気持ちを素直に言葉に表したくて日々付けていた日記を紐といて書いています。
  感動のひとことを読んでいただき感想を有難うございます。
  お褒め頂いた様でこそばゆい感じがします。
  一言、一言を大切に表現をしたいです。
  
  アンナプルナ内院、ランタンと歩いてきた体験を、ご一緒に旅をしていただけたら嬉しいです。
  
  「天吉」今でも開業しています。
  厳選した新鮮素材の江戸前天ぷらが自慢！お店構えも立派。
  思い出がお有りなのでしょうね。
  横浜のランドマークの最上階からの夜景は「百万ドルの夜景」素晴らしかったです。
  　
  　お遊びにお出かけください。

  osdさん からの返信 2006/01/01 23:32:20

  迎春！

  明けましておめでとうございます。
  
  そうですか、天吉は立派になっていますか…、もう関内には１０年以上ご無沙汰しています。６０年代の末、横浜伊勢佐木町商店街の人々の中で、横浜文化の興隆、啓蒙を建前に、風流でなく無風流でなく＜プー流会＞なるものがありました。野澤屋の宣伝部の人とか有隣堂、女流詩人とかいろんな人がいました。日本ペンクラブ横浜支部を称し、横浜近隣の文化人の交流の場になっていた「ホースネック」を溜まり場にしていました。バスで益子に行って、リーチの作品などを見たこともあります。天吉のおやじさんとはその縁でした。飛鳥田市長前後の時代と思います。
  すぐ返事をと思ったのですが、懐かしさであっちゃこっちゃに想いが行って
  書けませんでした。旅文ではありませんが、当時の本牧のリキシャ、山下公園のシルクホテル、角のスカンデイアレストランの美人のママ、ノースピア、郵船通り、中華街裏のギリシャバー、有名なナイ＄デイ、懐かしさをなにかの折に文字にしたいと考えています。昨日TVを見ていたら、カウントダウンの時、横浜港の船が一斉に汽笛を鳴らしました。当時も鳴らして、他郷からきた人間には、ワ〜とその異国情緒に感動したものでした。
  
  本年もよろしくお付き合い頂ければ幸いです。
  

  kyokosa-nさん からの返信 2006/01/03 12:26:38

  RE: 迎春！

  明けましておめでとうございます。
  いつもお訪ねを頂き嬉しく思います。
  
  カメラのファインダーから見た私の感じた世界を
  迷文と写真でお届けしたいと思います。
  遊びにお出かけください。
  
  10年前の横浜のエピソードの公開を楽しみにしております。
  我が家から1時間の横浜
  カメラを持って歩かれた道を辿ってみたいと思います。
  
  今年も宜しくお願い致します。