2003/07/12 - 2003/07/12
1227位(同エリア1439件中)
まみさん
7/12(土)ザルツブルグへ移動(鉄道で約2時間)&ザルツブルグ観光第1日目
【旅程抜粋】
市内観光ツアー(所要1時間)
午後:ザルツカンマーグート・ツアー(所要4時間:フシュル湖、ザンクト・ヴォルフガング、ザンクト・ヴォルフガング湖遊覧船、ザンクト・ギルゲン)
市内観光:ミラベル庭園
夜:マリオネット劇場でヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こおもり」を観劇
15日間の旅程でウィーンとザルツブルグにたっぷり日数を取りたかったため、リンツ観光は到着日の半日しか当てませんでしたが、あと1日滞在しても、十分、楽しめただろうと思います。リンツ城内の博物館も行きたかったですし、教会も、ミノリーテン教会(ロココ様式)など、見学し損ねたところはまだまだありました。あるいは、ペストリングの登山電車を楽しんでもよかったです。しかし、やはりザルツブルグは魅力がありすぎます。ザルツブルグ市内だけでなく、現地ツアーを利用して、山と湖の美しいザルツカンマーグートをはじめとする郊外旅行にも時間を割けたいです。なにより、ザルツブルグのホテルはすでに日本から予約済みです。代理店経由で予約したので、支払も済んでいます。だから本日のチェックインは変更できません。
というわけで、リンツ発9時13分のEuro Cityに乗り、10時半頃にザルツブルグに到着しました。駅からはタクシーで、予約のホテルに直行しました。ホテルのレセプションに現地ツアーのパンフレットがあったのでそれをかき集め、部屋で荷物を解く前にそれらをチェックしました。実は、ザルツブルグの現地ツアーは、日本を出発する前に、どんなものかあるか、インターネットであらかじめ調べておいたのです。目当てのツアーがあること(正確には、ホテルですぐにでも申し込めること)が確認できたところで、すぐさまレセプションに連絡し、本日のツアーの予約を、早速2つも入れてしまいました。ホテルの場所すらまだ把握していない状態なので、現地ツアーのホテル送迎サービスは好都合でした。
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★Stadtrundfarht(市内観光)ツアーに参加。所要1時間
ホテルにチェックインをして部屋に入ったのは11時でしたが、12時発の市内観光に参加することができました。バスの中から観光ポイントを案内するだけの一番シンプルなタイプの市内観光ですが、ザルツブルグ市内をだいたい把握するためには、とても好都合でした。そのうえ、今回はとても行けそうにない郊外、ヘルブルン宮殿のそばやアニフ村の方まで足を伸ばしてくれました。短時間でてっとり早くザルツブルグの地理に慣れことができるこういう市内観光は一番売れ筋だろうと思ったとおり、ザルツブルグ市内では、このツアー会社の名前入りのミニバスと、あちこちですれ違いました。
ザルツブルグの旧市街は大型車両は通れないため、観光バスはミニバスです。バスからの眺めは大型バスの車窓ほど恵まれませんが、グループの人数は、ガイドさんが運転手を兼ねて、ガイドさんを含めて8人程度までに絞られざるをえないため、コンパクトな人数で、参加者同士が打ち解けやすくて、よかったです。ガイドさんも、お決まりの説明以外に、余談をたくさん織り込んでくれたと思います。そして、ユーモアがありました。帰りに郊外のハイウェイを通って市内に戻ったとき、道路脇のでっかいマクドナルドを指して「Another American embassy」と言ったり、かつてアメリカ軍が占領していたけど引き上げたときに残していった公共プールの話など、ガイドブックでは得られないエピソードを聞くことができて面白かったです。また郊外では、写真スポットで車を止めてくれましたが、ガイドさんお薦めのスポットの他にも、リクエストにも応じてくれました。車窓からカメラを構えるとわざわざ車を止めてくれたりなどは、少人数グループならでは、だと思いました。
ちなみに、今回のオーストリア旅行では、何度も現地ツアーを利用しましたが、どのガイドさんも面白くユーモアがありました。うち一人が「オーストリア人は、ドイツとイタリアの間にあって、ドイツ人ほどまじめくさっていないが、イタリア人ほどルーズでなくて、ほどよく勤勉でほどよく明るくてちょうどよいのだ」と冗談交じりに自慢していましたが、旅行中、なんとなく納得できました。
(写真は、ザルツブルグの郊外です。対岸にレオポルツクロン城(Leopoldskrom)を望める地点で、数分ほど写真撮影休憩がありました。ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」は、きちんと見たのはザルツブルグへ行くことに込めてからだったのであまり詳しくなかった私は、ガイドさんが、なぜわざわざあの城のことを「残念ながらプライベートの城なので中は見学できない」とわざわざ断ったか、ピンと来ませんでした。まさしくあの城が、映画のトラップ一家の屋敷としてロケに使われた舞台だったのですね。気づいたのは旅行から帰って写真を整理していたときでした。この時、そうだとはっきり言われなかったので。当然知っていると思ったからか、あるいは逆に、私らメンバーの反応が鈍くてあまり関心がなさそうに思ったせいでしょうか。ちなみに、現地の人にとってのザルツブルグの誇りは、モーツアルトの街ということの方であって、「サウンド・オブ・ミュージカル」については世界的に有名になったわりには冷ややかな反応だということを、行く前にどこかで読みました。そのせいかな、ともチラリと考えました。とはいっても、同じ現地ツアー会社には、特に「サウンド・オブ・ミュージカル」ゆかりの地を巡るツアーというのもあり、観光客に対してはしっかりアピールされています。) -
写真は、アニフ城です。市内観光ツアーのときに見かけました。プライベートなお城なので敷地内には入れませんでしたが、門の外から覗くこの景色も十分、絵になる、と思いましたので、写真を撮りました。
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★Salzkammergut(ザルツカンマーグート)の湖を訪れるツアーに参加。所要4時間
観光のためにザルツブルグについて調べると、必ずといってよいほど、山と湖に恵まれたこのすばらしい近郊の紹介があって、期待は否応なしに膨らみます。ザルツカンマーグートの湖やその湖畔の街に、どれか一つはぜひとも行きたいと思うようになりました。自力でゆっくり回るのが理想ですが、ザルツブルグには他にも行きたいところがありすぎて、てっとり早くツアーを利用しようと決めていました。ミニバスでの市内観光が終わった後、まだ自分の足でザルツブルグ市内を歩きもしないうちに、郊外へ行くこのツアーに先に参加しました。
ちなみに、ザルツブルグの現地ツアーには日本語ツアーもありました。でも、英語で十分だと思いました。せっかくの現地ツアー、いろんな国籍の人が集まるところに、日本人だけ団体とは一味違う面白さがあるのですから、日本人ばかり集まる日本語ツアーにわざわざ参加しても仕方がありません。ツアーガイドが現地在住の日本人であれば、日本人向けに話しを膨らませたり補足したりしてくれるかもしれませんが、そこまで日本語が堪能でない、あるいは日本通でないガイドの場合、言葉の困難さから説明が減る可能性もあります。第一、日本語ツアーはものすごく割高でした。例えば、12時から参加した市内観光ツアーは、独英中心のヨーロッパ系多国語ツアーでは17ユーロ、対して日本語ツアーは33ユーロでした。ザルツカンマーグートは、多国語ツアーは33ユーロ、日本語ツアーは45ユーロでした。(2003年当時)
★Fuschlsee(フシュル湖)【写真なし】
ここもザルツカンマーグートの中では人気の湖ですが、今回のツアーではバスの車窓から見ただけです。ここにたどり着くまでのザルツカンマーグートの景色は、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の冒頭に出てきた山の景色そのものでした。映像も美しかったのですが、実物はそれに劣らぬ美しさでした。あの映画では本当にここでロケして撮影されたんだなぁ、と一層、感動しました。
(写真は、山と湖に恵まれたザルツカンマーグートの中でも観光客に一番人気の、ザンクト・ヴォルフガング湖の方です。ザンクト・ヴォルフガングの町で、遊覧船に乗るために船着き場へ向かう途中で撮りました。フシュル湖へ至るまでに観劇したザルツカンマーグートの景色は、このような青々とした山が連なる景色でした。) -
★St. Wolfgang(ザンクト・ヴォルフガング)
湖の名前も町の名前も同じです。町は、長細い湖のほとりの真ん中に位置します。ザンクト・ヴォルフガングは、湖とあわせて、ザルツカンマーグート随一の観光地です。「サウンド・オブ・ミュージック」にも出てきた、マリアが子どもたちに「ド・レ・ミの歌」を教えた山へ行くシャーフベルク登山列車は、この町が起点です。
ここで遊覧船に乗る前に、30分ほど自由時間が設けられました。それほどあちこち見て回れると思わなかったので、ガイドお薦めのWallfahrtkirche(巡礼教会)に行きました。遊覧船の発着場である船着場からその教会へ行くまでの道筋はザンクト・ヴォルフガングの町のメインストリートで、観光客でにぎわっていました。その道筋で見かけた町の木造の民家は、2階以上のテラスが木造で、端から端までつながっていて。花できれいに飾られていました。昔、友人に見せてもらったベルンなどのスイスの民家によく似ていると思いました。
ザンクト・ヴォルフガング散策中は20分ほど通り雨に降られましたが、教会見学には支障ありませんでしたし、幸い、遊覧船に乗る頃には止んで、よく晴れました。
(写真は、ザンクト・ヴォルフガングの巡礼教会へ行く途中で見かけた、スイスっぽいと思った民家です。あるいは、民家というより、いまはホテルとして利用されているかもしれません。) -
★St. Wolfgang(ザンクト・ヴォルフガング)のPfarrkirche(教区教会)またはWallfahrtkirche(巡礼教会)
ザンクト・ヴォルフガングの教区教会は、巡礼教会としても名高いようです。バロックとゴシックのコンビネーションの教会です、とガイドさんが言っていたとおり、なるほど、奥の礼拝堂には、いかにもゴシック様式らしい、浮彫・金箔の見事な三翼祭壇画がありますが、教会の真ん中には、いかにもバロック様式らしい祭壇があります。黄金のぶどうのつるが巻きついている、うねるようなねじれ柱が、バロックのポイントです。天井は、バロック様式のフレスコ画でぎっしりです。また、信者席にも注目しました。木造の浮き彫り模様の美しく、よく使いこまれたかんじで、テカテカです。この教会では、今晩、オルガンコンサートがあるようです。そのためでしょうか、おもむろにパイプオルガンの練習が始まりました。つっかえたり繰り返しをしていましたが、教会見学にオルガンのBGMとは、ムードたっぷりで理想的でした。
(写真は、この後に乗った遊覧船から撮ったものです。湖畔にたたずむ白亜の教会が、ザンクト・ヴォルフガングの巡礼教会です。) -
おお、ブルーベリー! ブルーベリー!
巡礼教会の入口前の庭に、ブルーベリーが成っていました。みずみずしくて、おいしそうで、ついシャッターを切ってしまいました。 -
ザンクト・ヴォルフガングの自由時間では、巡礼教会をひととおり見学した後、メインストリート沿いのギフトショップをのぞきながら、ツアーの集合場所である遊覧船乗り場に戻りました。ところが、その途中で、いきなり雷雨が……!
急遽、道沿いにあるギフトショップの一つで雨宿りでしました。
と、その店内は、ぎっしり陳列されたチロリアン!? な土産物が見事な世界を作っていました。どれか一つではなく、この陳列ぶりが気に入りましたので、特に店の人に断らず、こっそり写真を撮ってしまいました。こっそり、のわりには、何枚も何枚も撮ってしまいました。
(写真は、雨宿りにお邪魔した、ザンクト・ヴォルフガングのギフトショップ店内です。民家の形の置き時計(たぶん)とチロリアン帽子がたくさん!) -
雨宿りにお邪魔した、ザンクト・ヴォルフガングのギフトショップでは、ドイツのミュンヘンでよく見かけたビアマグも売られていました。このビアマグは、てっきり南ドイツ特有のお土産かと思っていましたが、むしろ南ドイツとオーストリア・アルプスを含む一体のものだったのですね。というか、オーストリアとドイツの間に国境が惹かれていても、風土や人々の暮らしには国境はないということなのかもしれません。
ほかにも、可愛い飾りや置物がたくさん! これだけ並ぶと、壮観です。 -
雨宿りにお邪魔した、ザンクト・ヴォルフガングのギフトショップです。壁いっぱいの鳩時計です。そしてチロリアン帽子が、縁取り模様のように陳列されています。
上の方には、ファインダーの外に切れてしまっていますが、ほうきにまたがった魔女の人形がぶらさがっていました。 -
★St. Wolfgang per Schiff(ザンクト・ヴォルフガング湖を遊覧船で渡る)
ザンクト・ヴォルフガング湖では、なによりも湖の色がとてもきれいで鮮やかな緑で、うっとりしました。遊覧船の甲板席にいましたが、右と左で水面の色が違って見えました。何枚も写真を撮ってしまいました。
遊覧船に乗る前の待ち合わせの間に、同じツアーに参加していた日本人母娘と仲良くなったので、船では一緒のテーブルにつきました。娘さんは私と同世代くらいでした。2人も個人旅行中です。旅先で個人旅行者同士がこうしておしゃべりする機会がもてると、旅の話で盛り上がります。今まで行ってきたところの話に、これから行くところの話、情報交換。久しぶりに日本語で思いっきりおしゃべりするのも楽しいです。2人の旅程は、20日間でプラハだのイタリアだのを回る盛りだくさんのプランでした。この旅行のために、6ヶ月も前からじっくり計画してきたそうです。その準備期間も旅の楽しみよねぇ、と話がはずみました。
ちなみに、同じツアーには、日本人は他に、新婚夫婦っぽいカップルがいました。母娘の娘さんの方に言われて気づいたのですが、途中でケンカをしたらしく、ずっと別行動でした。つい私も一緒になって、この夫婦をチラチラ観察してしまいました。奥さんは、すっぴんだったらすごく可愛いでしょうに、アイシャドウが紫といった濃い化粧のせいで、とてもきつそうな顔つきになっていました。一方、旦那さんは、ジャッキー・チェンに似ていました。そして2人の力関係は、旦那さんが奥さんの迫力に負けてるようでした!?
(写真は、ザンクト・ヴォルフガングの町の船着き場(St. Wolfgang Markt)からザンクト・ヴォルフガング湖と、これから乗る遊覧船を撮ったものです。誰ですか、「北海道?」などと言っているのは!) -
写真は、遊覧船から撮影したザンクト・ヴォルフガング湖と湖畔の景色です。遊覧船に乗る前に天気が良くなってきたとはいえ、最初の方はやや曇りがちでしたが、水面は美しいエメラルド・グリーンでした。幾重にも連なる山並みも、うっとりするような景色でした。山々は、氷山に削り取られてできたというのが納得できるような、鋭い形をしていました。
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こちらも、遊覧船から撮ったザンクト・ヴォルフガング湖の写真です。少し晴れてきましたので、水面がますます美しいエメラルド・グリーンとなりました。湖畔には、町の姿はありませんが、このように別荘と思われる可愛らしい家がちらほら見られ、美しい景観に彩りを添えていました。
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こちらも、遊覧船から撮ったザンクト・ヴォルフガング湖の写真です。エメラルド・グリーンの水面に、湖畔の別荘と背後の森。とても絵になる景色でした。
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★St. Gilgen(ザンクト・ギルゲン)
ザンクト・ギルゲンもザルツカンマーグートの人気の街の一つです。ザンクト・ヴォルフガング湖の端のほとりに位置します。ここには、モーツアルトの母の生家と、かつ姉ナンネルの嫁ぎ先でもある家があります。前者は、モーツアルト展示室(Mozart Gedenkstaette)となっているそうです。この町で遊覧船から降りたので、観光バスの駐車場まで歩いた際に、ちょっとだけ町を見ることができました。
(写真は、遊覧船を下りたザンクト・ギルゲンの船着き場から、観光バスの待つ駐車場まで歩く途中で撮りました。モーツアルト展示室となっているモーツアルトの母の生家の写真を撮れればよかったのですが、船着き場のすぐ近くにあって、カメラを構える余裕がありませんでした。ガイドがまっすぐ歩いていくのがわかり、すぐに追いつけると思いましたので、可愛い街並みを一枚でも写真を撮ろうと、ちょっとだけ足を止めてカメラを構えました。)
★Krottensee(クロッテン湖)【写真なし】
ザルツブルグへ戻るバスの車窓から見ただけです。ザルツカンマーグートの中では小さな湖で、あまり観光客ずれしていないそうです。
★Mondsee(モント湖)【写真なし】
ザルツカンマーグートの中では人気スポットの一つですが、これも、ザルツブルグへ戻るバスの車窓から見ただけです。この地域で最も水温が高いために水泳に適している湖だそうです。
名前のMondとはドイツ語で「月」の意味です。三日月の形からこの中がついたそうです。湖畔の街には、「サウンド・オブ・ミュージック」で、マリアがトラップ大佐と結婚式を挙げたロケに使われた教会があるそうです。その教会については、ツアーバスの車内で買ったザルツカンマーグートの写真入りの三カ国語パンフレットでは、オーストリア最古の修道院がある、程度の説明でした。
また、ツアーでは訪れることも車窓から見ることもかないませんでしたが、ザルツカンマーグートの主な観光地としては、ほかに、オーストリア・アルプスでは最大の湖であるAttersee(アッター湖)、アッター湖に次ぐ第二の湖Traunsee(トラウン湖)とその湖畔にあり陶器の産地として有名なGmunden(グムンデン)、ザルツカンマーグートでは最大の町で温泉保養地であり、ハプスブルグ家の実質最後の皇帝フランツ・ヨーゼフの別荘があるBad Ischl(バート・イシュル)、湖畔にたたずむ町の景観と岩塩抗と先史文明(ハルシュタット文化)が名高く、私が泣く泣くあきらめたHallstat(ハルシュタット)の湖と町、ザルツカンマーグートでは最も標高が高く、オーストリア・アルプスに囲まれ、その風景がよくポスターやカレンダーに登場するGosausee(ゴーザウ湖)とゴーザウ湖を囲むDachstein(ダハシュタイン)連山など、たくさんの魅力的な場所があり、ツアーはザルツカンマーグートの魅力のほんの入門編でした。 -
★Mirabellgarden(ミラベル庭園)
ツアーの集合場所はミラベル広場でしたので、終わるのもミラベル広場です。ホテル送迎サービスでは、いったんミラベル広場まで連れてきてもらった後、目当てのツアーのバスに乗るのです。
ザルツブルグ滞在期間中には、ぜひマリオネット劇場で観劇したいと思っていましたが、そのマリオネット劇場へは、ミラベル庭園を突っ切って行くのが早いです。ミラベル広場とは道路を挟んだところにあります。
ミラベル庭園の花壇は見事でした。写真を撮りたかったのですが、曇っていたので後日に回すことにしました。
このミラベル庭園は、マリオネット劇場に近いということもあるし、横切ると近道になるような場所にあ
ったからです。実際、ザルツブルグ滞在中、何度も訪れ、あるいは通り抜けましたが、そのたびに見事な花壇や建築物との調和と花の美しさに惹かれ、一、二枚写真を撮ったりしました。
(写真は、実際にはこのときではなく、翌日に撮ったものです。やっとザルツブルグ観光を自分の足で始めたときに、手始めとしてミラベル庭園の写真撮影散策をしましたが、そのときに撮りました。ミラベル庭園のほんの一部です。ミラベル庭園の写真は後日の旅行記にまとめて載せますが、一番特徴的な、花で幾何学的な模様が描かれたバロック庭園らしいところは、うまくファンダーに入らなかったので撮れませんでした。もっと高いところから見下ろせる場所がないと、全体がうまく入りそうにありませんでした。)
マリオネット劇場のチケット売り場で、今晩の公演チケットをとりました。難なくとれました。せっかくなので、一番良い席にしました。35ユーロでした(2003年当時)。当日券の売り出しは開演2時間前と書かれてありましたが、1人なら、ハイシーズンの7月上旬(まだザルツブルグ音楽祭開催前の本当にピーク前)であっても、ほぼ希望の席がとれそうだという感触を得ました。今晩の公演が気に入ったら、明後日の月曜日や明明後日の火曜日の公演チケットを予約しようと思いました(それぞれ違う演目が上演されるので)。明日の日曜日は公演はお休みです。
開演時間までの時間つぶしと軽食で夕食代わりとするために、近くのMakartplatz(マカルト広場)にあるMozarts Whonhaust(モーツアルト・ハウス(博物館))隣接のカフェに入ったところ、午後、同じザルツカンマーグート・ツアーに参加していたという婦人に話しかけられて、相席しました。在バースのイギリス人でした。もっとも、ツアーは大型バスで参加人数は30人くらいいたため、私は婦人に見覚えがなくて、最初に話しかけられたときドッキリしました。私たちは日本人の女3人でつるんで話に興じていましたから、目立っていたのかもしれません。でも、おかげで、20分足らずでしたが、お茶の時間を一緒に楽しく過ごすことができました。
★夜:Marionettentheater(マリオネット劇場)で「Die Fledemaus(ヨハン・シュトラウスの「こおもり」)」を観劇【写真なし】
人形劇であってもオペレッタには違いないので、私にはドイツ語は聞き取れないでしょう。なので、日本出発前にザルツブルグのマリオネット劇場の上演日程をあらかじめインターネットで調べ、滞在中に上演する演目についてすべて予習しておきました。といっても、3演目です。今晩の公演はヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こおもり」、月曜日はシェークスピアの「真夏の夜の夢」、火曜日は、モーツアルトのオペラ「魔笛」です。このうち、ストーリィすら知らなかったため予習が必要だったのは、「こおもり」と「魔笛」でした。
「こおもり」は全曲を聴いたのは初めてでしたが、まずは、聴いたことのある有名な曲が多いのに驚きました。音楽と歌は録音されたものでした。人形は、動きが人間のように自然で、人形であることを忘れそうになるほどでした。人形劇であっても、十分に大人向けの伝統芸能です。市内観光のときのツアーガイドもそう紹介していました。そのおかげでますます期待が高まったのですが、期待以上でした。
人形の衣装も素敵でした。特に第二幕は舞踏会のシーンなので、人形たちは全員、華やかに衣替えしました。ウィンナワルツやフレンチカンカンも見事でした。ストーリィは、日本語で書かれたあらすじ付のパンフレットを買って、上演直前にストーリィをもう一度予習しました。冷静に考えるとバカバカしいコメディなのですが(つまり、冷静に考えてはいけないのです)、とても楽しめました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- カヌ太郎さん 2007/11/07 20:44:35
- はじめまして
- まみさん
はじめまして。
こんにちは。カヌ太郎と申します。
オーストリアの旅行記
たいへん楽しく拝見させて頂いています。
実に丹念に、シッカリと記録を残されていて
すんごいな〜〜と感心しております。
私は、短い休みを使って4回ほど訪墺しました。
ウイーンから始まり
小さな町から田舎へ山の中へと引き寄せられ
只今、チロルアルプスとドロミテアルプスに
どっぷりはまっています。
アニフという名に思わず苦笑いが。。
この村に指揮者の故カラヤン氏の墓があるんですが
そこに行った帰り、
自転車で泣きそうになるほど道に迷ったのを
思い出しました。。。
カヌ太郎
- まみさん からの返信 2007/11/08 09:13:19
- RE: はじめまして
- カヌ太郎さん、はじめまして。書き込みありがとうございます。
カヌ太郎さんは私があきらめたインスブルックやドロミテアルプス、チロル方面によくいらしているみたいですね。
私も興味深く拝見しています@
オーストリア旅行をしたときは、鉄道で移動できるところを中心に回り、まあ今後もそうなると思うのですが、小さな町や田舎の魅力は今年ルーマニアを回ってよく分かりました。
アニフにカラヤンの墓があったとは。
カラヤンの指揮するクラッシックは私の好み。。というか、最初はカラヤンばかり聞いていたのですが、彼のことはほとんど知らないんだなぁといまさらのように思いました。
カヌ太郎さんは、ザルツカンマーグートは自転車で回られたのでしょうか。
(まだカヌ太郎さんの旅日記を拝読途中なもので。)
私はツアーで行きましたが、あのあたり、自転車で回るのもいいですね。
オーストリアの美しい山々の記憶がまた呼び起こされ、ひさしぶりに「サウンド・オブ・ミュージック」の映画を見たくなりました@
- カヌ太郎さん からの返信 2007/11/08 18:25:02
- R2E: はじめまして
- まみさん
また、おじゃましました。
ザルツカンマーグートへは
バス(ポストバスという路線バス)を使って
行きました。
自転車ではかなりしんどそう(笑)
あちらのレンタサイクルは日本のと違って
ペダルを逆回転させてブレーキを制動させる
仕組みになっていて、
コツを掴むまで慣らし運転が必要でした。
それから、路上では車の進行する方向と
同じ方向に走るのがルールになっているようでした。
オーストリア、特にチロルの美しい丘陵地帯を思い出すと
切ないほどの懐かしさがこみ上げてきます。
あ、また行きたくなってきた。。。
カヌ太郎
- まみさん からの返信 2007/11/08 20:09:16
- RE: R2E: はじめまして
- カヌ太郎さん、こんにちは。
たしかにザルツカンマーグート全体は自転車では難しいですね@
私が思い浮かべていたのは、まさしく「サウンド・オブ・ミュージック」で、トラップ家の子供たちが自転車で回っていたような範囲です。
ザルツブルグ近郊といった方が正しかったですね。
アニフ城くらいは可能かな?
ザルツカンマーグートの中では、ハルシュタットに行けなかったのが残念でした。
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