1998/09/12 - 1998/09/12
404位(同エリア528件中)
まみさん
エルサレムのホテルには、4時半頃にチェックインしました。そこで個人ガイドのルベンさんとお別れしました。ホテルは Four Points Paradise Hotel です。中央バスステーションに近く、エルサレムの旧市街へは遠くてバスを使うしかないという、思った以上に郊外にありました。しかし、近くには、イスラエル銀行、クネセット(国会議事堂)やヘブライ大学もあります。また、聖書考古学博物館(バイブルランド・ミュージーアム)や、イスラエル博物館もあります。旧市街見学には少し不便ですが、代わりにこれらのエルサレムきっての博物館に近いので、私の中でポイントが大きくなりました。
これらの博物館には、エルサレム滞在中に、「絶対!」時間をたっぷりとって訪れる予定です。まだ明るいので、これらの博物館への道筋を下見するつもりで、ホテル周辺を散歩しました。
ホテルの近くにはエルサレム会議センターもありました。ちょうど何かの会議が開催中らしく、ホテルの滞在客にはビジネスマンの姿も目立ちました。
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写真の手前のホテルが、滞在ホテルの Four Points Paradise Hotel です。シェラトン系列のホテルです。その隣が、Park Plaza Hotel です。時間にして夕方の5時から6時、ホテルからイスラエル博物館・聖書考古学博物館まで散歩しました。
エルサレム延泊分のホテルは決めていませんでした。日本から予約しているホテルは三ツ星以上の高級ホテルだろうとわかっていたので、それより安いところに泊まり直そうかな、と漠然と考えていました。しかし、このホテルに滞在していれば、イスラエル博物館に夜間も見学に行けそうです。なにより、いざ、エルサレムに着いてみたら、途中でホテルを変えるのが面倒くさくなってしまいました。そこで、レセプションに延泊を申し出てみました。
ただ、ガイドブックの情報で、シングルルーム一泊はUS$105だと思っていたのですが、それはシーズンオフ値段で、実はUS$125だと言われてしまいました。妥協するしかないかなぁと思ったら、3日延泊だからか、US$110まではディスカウントしてくれました。 -
イスラエル博物館・聖書考古学博物館への下見散策の途中、イスラエル銀行のそばを通りました。なかなか面白い建物です。仕事柄、中央銀行というのには関心があったので、写真を撮りました。その前の標識は、ヘブライ語・アラビア語・英語の三か国語標記です。イスラエルの公用語はヘブライ語とアラビア語なのでイスラエルでは当たり前といえますが、私にとって珍しかったので、フレームに入れました。
このあたりはエルサレム新市街で、Givat Ram地区です。 -
散策の途中で撮った、Rehavia峡谷です。中央にあるのは、聖十字架修道院です。名前の由来は、イエスの十字架の木がここに生息していたとされているからだそうです。現在はギリシャ正教の教会です。
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エルサレムの国会議事堂、クネセット(Knesset)です。ロスチャイルド家の寄付により1966年に完成しました。1998年7月現在、国会会期中です。そうでなければ、見学可能のはずでした。(1998年当時)
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エルサレムで最も高級なマンションだそうです。後日、現地ツアーのガイドの一人が話していたところによると、家賃が月8,000ドルだそうです。(1998年当時)
写真を撮ったときには、そこまで知りませんでした。なかなか面白い建物と思ったので、目をつけました。 -
ヘブライ大学Givat Ram校です。ヘブライ大学は、ほかにスコーパス山にもキャンパスがありますが、Givat Ram校の方が新しいそうです。
エルサレム・ヘブライ大学の創設は1925年で、1948年のイスラエル国家建設よりもずっと前になります。 -
聖書考古学博物館(Bible Land Museum)です。開館は1992年。イスラエル博物館とは、道路を挟んですぐ隣同士です。
この聖書考古学博物館は、翌々日の9月14日(月)、1日博物館めぐりにあてた日に見学しました。聖書ゆかりの物や想像を含む復元物などの展示を交えて、聖書の内容や学説がわかりやすく解説されている博物館かなぁ、と思っていたら、実際は、聖書にインスピレーションを得て創設された、考古学博物館でした。しかし、フリー・ガイドの案内やコンピュータの検索システムなどで、充実した時間を過ごせました。
聖書考古学博物館の見学もようは、9月14日分の旅行記に詳しく書きたいと思います。
最後に、ユダヤの安息日(シャバト)の話をしましょう。ユダヤ教の考え方では、1日の始まりは日没からなので、安息日は金曜日の日没から土曜日の日没までとなります。
海外旅行をしていると、日本とは違って、およそキリスト教圏でも、安息日は比較的よく守られ、日曜は官公庁のみならず、商店やレストランも休みになり、町全体がひっそりしてしてしまうことに驚くことが多いですが、ユダヤ教徒の安息日はそれ以上でした。世界に離散していたユダヤ人が民族としてのアイデンティティーを維持してこれたのは、安息日、宗教的祝祭日を含め、ユダヤ教の宗教戒律を厳密に守り、生活にしっかり根づかせていたせいです。守ろうとする心構えも、生半可ではなかったでしょう。
ユダヤ教徒にとって、安息日(シャバト)は家族と過ごす日であり、仕事はしてはいけない日です。そして夫婦はメイク・ラブする日、とルベンさんが冗談まじりに言っていました。
その「してはいけない仕事」というのがどの程度のものなのか、詳しいことは知らないのですが、私がこの短期間の旅行の間に見聞きしたものをいくつか挙げてみましょう。
まずは、車の運転。だから、安息日は道路がとても空いています。他の日の交通状態をよく知らない私には本当は比べるべくもないのですが、確かに道路はガラガラでした。ちなみに、エルサレムのとりわけ敬謙なユダヤ教徒アシュケナージばかりが住む一郭「メア・シャリーム地区」では、安息日には道路の電光掲示板に「進入禁止」と表示されます。それを無視して進入した車は、監視カメラで写真を撮られて、当局に訴えられてしまうそうです。その後どうなるかは、神のみぞ知る!?
また、火を使って料理することもダメです。食事は、前日に作りおきのものを食べます。ちなみに、私にとって安息日の食事で哀しかったのは、牛乳を温める程度のことも、禁止されている「仕事」に含まれてしまうことでした。なので、ティベリアでのホテルの朝食のコーヒーのミルクは冷たかったし、夜、エルサレムのホテルのバーでミルク入りのホットコーヒーを頼んだら、断られてしまいました。食後の一杯のコーヒーが欲しい私には、ちょっとショックでした。
でも、一番驚いたのは、エルサレムのホテルのエレベーターのうち半分は、安息日に仕事をしない人のために全自動になってしまったことです。知らずに乗ったときには、ボタン操作が全くできず、各階どまりだったので、びっくりしてしまいました。部屋は10階だったので、とてもじれったかったです。つまり、エレベーターの開閉ボタンや階指定のボタンを押すことすら、安息日にはしてはいけない「仕事」なのです。もっとも、さすがにそこまで守っているのは、ごく少数派だそうです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- wakabunさん 2008/11/14 17:02:28
- 新市街と旧市街
- 遠いですよねー。がんばって歩いても20分くらいかかりました。バスステーションまで歩くのは無理そうなのでバスに乗りました。
私は旧市街に泊っていたので新市街あまり見れてないんですよ。博物館行きたかったのですが、時間がなかったのと、あと今一部リノベーション中で閉鎖されていると聞き諦めました。
イスラエル、また行きたいけどあの出入国の厳しさと物価高を考えると躊躇しちゃいますね。
Wakabun
- まみさん からの返信 2008/11/16 18:28:00
- RE: 新市街と旧市街
- wakabunさん、こんにちはー。やっぱりコメントいただけるのってうれしいですね。
> 遠いですよねー。がんばって歩いても20分くらいかかりました。バスステーションまで歩くのは無理そうなのでバスに乗りました。
> 私は旧市街に泊っていたので新市街あまり見れてないんですよ。博物館行きたかったのですが、時間がなかったのと、あと今一部リノベーション中で閉鎖されていると聞き諦めました。
私は新市街に泊まり、旧市街はバスツアーでしか行ってないんですよ。
自力で帰ってきたことはあるけれど。
なので旧市街はいろいろ回れたけれど、まだまだ回り足りない気がします。
私は一人参加のツアーに申し込んだのでホテルを選んだのは旅行会社ですが、博物館に歩いていける距離だったのは幸運でした@
まあ、私が泊まったところは旧市街のホテルしかないようなところでしたけどね。
あとは省庁の建物と博物館と大学。
いかにもツアー客が泊まりそうなホテルでした。
> イスラエル、また行きたいけどあの出入国の厳しさと物価高を考えると躊躇しちゃいますね。
はい、出入国の厳しさと、なによりアラブ圏を女一人でうろうろする大変さに、ちょっと引いてしまいました。
その後、もう少し旅行がしやすい方面へと。。。
いましばらくは、ほかの人の旅行記で追体験みたいなことをさせてもらっています。
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