2004/08/30 - 2004/09/21
118位(同エリア146件中)
極楽蝶さん
朝8時10分発のEASY JETでベルファストからグラスゴーに向かった。ベルファスト=グラスゴーを飛んでいる飛行機は意外と少ない。このEASY JET便の他,1日に数便しかないと思う。ベルファスト=グラスゴーの交通の便は良くない。ところで,今回利用したEASY JETはヨーロッパの格安航空会社のなかでの特に安いということだが,僕が支払った運賃は日本円にして6,900円。だが,この半分以上が税金で,HPで検索した際の運賃のみ(税金なし)の料金は2,900円ぐらいだったと記憶している。そのうえ,席は自由席。チェックインの際に受け取るチケットに番号が記入されていて,搭乗ゲートで番号順に機内に入り,あとは空いている席に早いもの順。なかなか面白い経験をした。それだけではない。安くするからには色々な手を尽くすのだろう。チェックイン・カウンターでチケットを渡してくれたお姉さん(ちょいオバかな?)が,搭乗ゲートでチケットの確認をし,さらにキャビンアテンダントまでしていることには感心した。
余談だが,グラスゴーの空港からバスで市内に向かおうとバス停に並んでいると,一人の女性が声をかけてきた。現地の人のようだが,いきなり「あなた日本人ね?」と声をかけてきた。「はい。なぜ分かったの?」と聞き返すと。僕の持っていたガイドブックを差しながら,「これは日本のガイドブックだから」という。さらに,「わたし日本のテレビにこの間出たのよ。ウルルン,ウルルン」。「え!?」「ウルルン。ウルルン」。なんだ? ウルルン? 「わたしアイラ島に住んでいて,ボウモアで働いているの。東京の青山には,仕事で年に2・3回行くのよ。それで,××(芸能人の名前は忘れた)がスコッチ・ウイスキーを造るんで,私の家に泊まったの」。なるほど!世界ウルルン滞在記か!!・・・。こんな話をしながら,グラスゴーのセントラル・ステーションまで。ここで彼女はバスを降り,僕はブキャナン・バス・ステーションまで行った。
今回でスコットランドは2回目の旅行となる。だたし,前回は数年前に1日だけエディンバラを駆け足で廻っただけ。今回は約1週間の時間がある。まずはホテルに荷物を預けて,グラスゴーの街を1日観光する。ここには,今日と明日の2泊するので,明日は近郊のペイズリーと世界遺産に登録されているニューラナークに行く予定だ。
話ではグラスゴーは工業都市だから見るものはあまりないし,スコットランドらしくない街だよ,と聞いていたが,確かに道路は碁盤の目のように整備されていて,新興の街だなという印象を受ける。加えて,ビルが比較的新しい。でも,やっぱりここはスコットランド。所々に石造りの重厚な建物が威風堂々と建っている。また,建築家マッキントッシュが活躍したのもグラスゴーだ。だから彼の設計した建物がこの町にはいくつも残されている。この街のなかで今でも普通に利用されているから,何気なく通り過ぎてしまうが,建築が好きならこれを見て回ることができるのもグラスゴーの楽しみだと思う(今回は残念ながら,夕刻に「ウィロー・ティールーム」と「グラスゴー・スクール・オブ・アート」しか見ることができなかった。歩くと結構広い街です。)。それから,グラスゴーは意外にも日本との関係がとても深い。例えば,明治にイギリスで造船や重工業などの技術を学んだのは,実はグラスゴーが結構多かったと言うことです。随分と多くの留学生がこの町に学び日本の近代化に貢献したそうです。
ペイズリーはあのペイズリー柄でも有名な町で,グラスゴーからは郊外電車で10分ぐらいの所にあります。ペイズリー博物館もあり,ここではたくさんのペイズリー柄を見ることができます。でも,個人的には教会を見ることが好きな人であれば,グラスゴーまで来たのであれば「ペイズリー・アビー」は必見。駅から徒歩で数分のところにあります。
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ブロバンド領主館【グラスゴー】
ブロバンド領主館は現存するグラスゴーの建物で一番古い建物だそうです。建築は1471年。この付近はグラスゴーのなかでも古い建物が残っている地域です。
ところで,この館を撮った写真は他にもあり,館自体を綺麗に撮った写真もありましたが,この写真は信号がちょうど赤に変わったとこで,急いで道を渡ろうとしている3人が可笑しかったので,これを載せました。 -
ブロバンド領主館の内部【グラスゴー】
館の内部は当時の様子を再現し,昔の様な調度品が並べられています。この部屋は家族が食事をする部屋でしょうが,暖炉があり,その上には木製の重厚な家紋が掛けてあり,いかにも貴族の館という印象があります。
前に見た外観の写真とこの内部の写真を比べてみると,石の肌を外側でも内側でもそのまま利用しているのが面白いと思います。また,だから家ではあるが,城のようにも感じられます。 -
王立病院【グラスゴー】
最初遠くから見たときは貴族の館ではないかと思うぐらいに重厚で立派なものでした。でも,ガイドブックにも載っていない建物なので,入口の門で何か確認すると「王立病院」だそうです。確かに近くに行って見ると,堂々とした建物であることには疑いはありませんが,新しさがあります(右後ろの尖塔はグラスゴー大聖堂)。
でも,こんな建物が病院なんて,とても普通では考えられませんよね? ここに入院したら,キャッスル・ホテルに泊まっているように感じるんでしょうか??? -
グラスゴー大聖堂【グラスゴー】
排気ガスのためでしょうか,外観は真っ黒になっている大きな建物がグラスゴー大聖堂です。実は,この名前は聞いたことはありましたが,ここに来るまでこんなに素晴らしいものであるとは想像もしていませんでした。グラスゴーは工業都市というイメージがあったので,これほどの宗教施設がるとは思いませんでした。
その上,この大聖堂は宗教改革の時代に奇跡的に破壊を免れたということで,とても貴重な教会です。 -
グラスゴー大聖堂の身廊【グラスゴー】
真っ黒な外見とは打って変わって内部はとても明るくなっています。ゴシック様式の建築物としても完成度が高く,広い身廊,高い屋根,光をたくさん取り込むように開けられた多くの窓,どれをとっても素晴らしいものです。 -
グラスゴー大聖堂の柱【グラスゴー】
大聖堂を支える柱には一辺に三脚ずつ椅子が置かれています。これで大体の柱の太さが想像してもらえるでしょうか? また,周歩廊に開けられた窓もとても大きいものなので,光が綺麗に差し込んでいます。 -
グラスゴー大聖堂の内陣への入口【グラスゴー】
大聖堂の内陣はこの写真のような壁で仕切られています。真ん中にアーチがあり,ここからだけ内陣に入ることができます。これまでに見てきたアイルランドの古い教会の遺跡でも同じようなスタイルだったことを思い出します。 -
グラスゴー大聖堂の地下1【グラスゴー】
これは大聖堂の地下です。地下とは言ってもとても天井が高く,ここに行ってみると地下であることは想像できません。 -
グラスゴー大聖堂の地下2【グラスゴー】
地下ではたくさんの柱が地上を支えています。この写真はこれらたくさんの柱の間に設けられた聖マンゴの棺を写したものです。 -
グラスゴー大聖堂の地下の聖マンゴの棺【グラスゴー】
この教会の守護聖人聖マンゴの棺です。
ところで,守護聖人の棺がロープだけで仕切られているというのもあまりないと思います。面白いですね。 -
ペイズリー駅前広場のマーケット【ペイズリー】
グラスゴーの二日目は時々小雨の降る生憎の天気でした。加えて,ちょっと朝寝坊をしてしまい,ホテルの朝食を食い損ねてしまった。
さて,この写真はペイズリー駅前に並んでいたマーケット。ちょっと曇ってしまったらとても寒くなってしまい,町の人たちは綿入りのコートを着ている始末。この写真だけ見せられたら,これが9月中旬の写真だなんて,誰も信じないと思います。東京であれば,冬のはじまりのような感じだとは思いませんか? -
シティーホール【ペイズリー】
駅前の道を3分も歩くと左手に細い四角い塔が見えます。シティーホールの時計のある塔です。右後ろに少し見えているのが,ペイズリー・アビーです。 -
ペイズリー・アビー【ペイズリー】
ペイズリー・アビーは今では公園のようななかに建っています。特別大きな建物ではありませんが,バランスの良い美しい教会です。
真ん中から前と後ろでデザインが異なっているのが分かるでしょうか? 時代が違うためでしょうか? それとも建物の機能が違うためでしょうか? -
ペイズリー・アビーの身廊【ペイズリー】
それほど広くない空間ですが,白い大理石がとても綺麗です。また,ステンドグラスも晴れていたらどれかで綺麗に輝いたかと残念です。 -
ペイズリー・アビーの高窓【ペイズリー】
高窓なども明るくとても美しい形をしています。 -
ペイズリー・アビーのステンドグラス1【ペイズリー】
テーマはキリストの磔刑と復活でしょうか? 下から上に主題が流れているのだと思います。 -
ペイズリー・アビーのステンドグラス2【ペイズリー】
真ん中に冠を被った王様のようなひとが大きく描かれていますが,主題は分かりませんでした。 -
ペイズリー・アビーのステンドグラス3【ペイズリー】
このステンドグラスは赤がとても印象的でした。あとからこのステンドグラスを見てみると,あまり多くの赤が使われていないので意外でした。 -
ペイズリー・アビーの神父の部屋【ペイズリー】
ペイズリー・アビーの神父の部屋ですが,普段の日はここに入ることはできません。その上,机の上に広げられている本は,この教会が所有している古文書です。この日はペイズリーの町の特別な日だったようで,普段は見ることができない神父の部屋など数カ所も見ることができました。(ちなみに,ペイズリー博物館も無料で開放していました。ラッキーでした!)
この神父の部屋に行くにはちょっと細い廊下を通るのですが,説明ではその部分が教会で最も古いところだそうです。 -
ペイズリー・アビーの古い十字架【ペイズリー】
この古いケルト十字がこの教会で最も有名なものだということでした。この日はボランティアの人がこの十字架について説明してくれましたが,僕の英語力のなさもありますが,結構訛りが強い英語で半分ぐらいしか理解できませんでした。ただ,よく分かったのは,この十字架の前を素通りしようとした,「ここに来たのだから必ずこれを見ていけ」といったことと,「スコットランドでも同時代のものはほとんどない貴重なケルト十字なんど」という話でした。
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