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 この日の旅程も計画不足が祟っていた。昨夜はキルケニーに泊まり,今日はキラーニーにホテルを予約しある。しっかりとした計画があれば,例えばキルケニーからウォーターフォードに行き,そこから海岸聖沿いをドライブしキラーニーに行くこともできただろうし,またキルケニーからキャッシェル,リムリックと歴史の町を訪ねてキラーニーに行くこともできたと思う。しかし,前日ニューグレンジから一気にキルケニーに来てしまったため,そうしても見ておきたかった,グレンダーロッホに寄っていない。昨晩よく考えたが,今日の旅程はまず少し戻ってグレンダーロッホ,再びキルケニーに立ち寄って教会や城を見る(この旅行記は5のキルケニーに既出),そして最後にキャッシェルの町で要塞,ロック・オブ・キャッシェルを見てキラーニーに向かうことにした。(キラーニーに着いたのは夜の9時頃になっていた。これまでの経験で自動車を利用しての1日に移動距離は200キロ以内。その中での観光地は3カ所以内が余裕を持って旅行できると考えているが,この日の移動距離は400キロ以上になっていた。)<br /><br /> グレンダーロッホはダブリンの南数十キロ(直線距離で)のところに残された初期キリスト教の聖地のひとつ。周りが渓谷と森に囲まれた静かな土地。昔はこの渓谷と森が自然の隠れ処となりヴァイキングなどの襲撃から守られたという。実際に訪れてみると,確かにとても静かなで(当日は雨の降りそうな深い曇り空だったが)景色のよい所である。ハイキングでも人気のスポットだというが,晴れていれば美しい緑と水,高台から眺める渓谷の景色は大変に気持ちよいに違いない。しかしいくつもの山を越えながら昔の人はよくもこんなところに修行の場を置いたものだと感心する。今回車で行ってみても(整備されているが)道はそれほど広くなく,アップダウンが多く思いのほか時間がかかった。<br /> 遺跡に着くと結構広い駐車場もビジターセンターも子供が遊べる公園もあり観光地として整備されていた。駐車場から遺跡の入口までは徒歩で5分程度。近くにある下の湖(Lower Lake)や上の湖(Upper Lake)には遺跡の脇を通って歩いていくこともできるが,車を利用しているのでれば駐車場からさらに進んでそれぞれの湖の近くの駐車場まで行くこともできる。だた,晴れていて時間が取れるのであれば,遺跡から湖までおよそ往復2時間程度(ゆっくり景色を楽しみながら歩いて)の散歩道なので,是非とも渓谷の景色を楽しむことを勧めます。遺跡も素晴らしいが,それはこの景色によるところも大きいと思いますから。

2004夏 アイルランド・スコットランド・イギリス湖水地方の旅6(アイルランド・グレンダーロッホ編)

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2004/08/30 - 2004/09/21

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極楽蝶

極楽蝶さん

 この日の旅程も計画不足が祟っていた。昨夜はキルケニーに泊まり,今日はキラーニーにホテルを予約しある。しっかりとした計画があれば,例えばキルケニーからウォーターフォードに行き,そこから海岸聖沿いをドライブしキラーニーに行くこともできただろうし,またキルケニーからキャッシェル,リムリックと歴史の町を訪ねてキラーニーに行くこともできたと思う。しかし,前日ニューグレンジから一気にキルケニーに来てしまったため,そうしても見ておきたかった,グレンダーロッホに寄っていない。昨晩よく考えたが,今日の旅程はまず少し戻ってグレンダーロッホ,再びキルケニーに立ち寄って教会や城を見る(この旅行記は5のキルケニーに既出),そして最後にキャッシェルの町で要塞,ロック・オブ・キャッシェルを見てキラーニーに向かうことにした。(キラーニーに着いたのは夜の9時頃になっていた。これまでの経験で自動車を利用しての1日に移動距離は200キロ以内。その中での観光地は3カ所以内が余裕を持って旅行できると考えているが,この日の移動距離は400キロ以上になっていた。)

 グレンダーロッホはダブリンの南数十キロ(直線距離で)のところに残された初期キリスト教の聖地のひとつ。周りが渓谷と森に囲まれた静かな土地。昔はこの渓谷と森が自然の隠れ処となりヴァイキングなどの襲撃から守られたという。実際に訪れてみると,確かにとても静かなで(当日は雨の降りそうな深い曇り空だったが)景色のよい所である。ハイキングでも人気のスポットだというが,晴れていれば美しい緑と水,高台から眺める渓谷の景色は大変に気持ちよいに違いない。しかしいくつもの山を越えながら昔の人はよくもこんなところに修行の場を置いたものだと感心する。今回車で行ってみても(整備されているが)道はそれほど広くなく,アップダウンが多く思いのほか時間がかかった。
 遺跡に着くと結構広い駐車場もビジターセンターも子供が遊べる公園もあり観光地として整備されていた。駐車場から遺跡の入口までは徒歩で5分程度。近くにある下の湖(Lower Lake)や上の湖(Upper Lake)には遺跡の脇を通って歩いていくこともできるが,車を利用しているのでれば駐車場からさらに進んでそれぞれの湖の近くの駐車場まで行くこともできる。だた,晴れていて時間が取れるのであれば,遺跡から湖までおよそ往復2時間程度(ゆっくり景色を楽しみながら歩いて)の散歩道なので,是非とも渓谷の景色を楽しむことを勧めます。遺跡も素晴らしいが,それはこの景色によるところも大きいと思いますから。

  • 遺跡の近くを流れる川<br /><br /> 駐車場から遺跡に行く途中にある小川です。ここは渓谷の奥地ですが,湖や小川など水に恵まれたいい土地だったのかもしれません。<br /> 小川の脇の小道から遺跡の一部を眺めることができます。この日は曇りで,霧がかかっていたので薄っすらとしが見せませんでしたが,晴れていたら緑のなかにラウンドタワーなどが綺麗に見えると思いました。

    遺跡の近くを流れる川

     駐車場から遺跡に行く途中にある小川です。ここは渓谷の奥地ですが,湖や小川など水に恵まれたいい土地だったのかもしれません。
     小川の脇の小道から遺跡の一部を眺めることができます。この日は曇りで,霧がかかっていたので薄っすらとしが見せませんでしたが,晴れていたら緑のなかにラウンドタワーなどが綺麗に見えると思いました。

  • 遺跡への入口<br /><br /> 駐車場から歩いて5分ほどするとガイドブックや絵葉書などを売っているみやげ物屋や軽食を売っている店が現れます。その前がこの遺跡への入口。この写真の両脇にも絵葉書などを売っていました。<br /> 今は遺跡の入口になっていますが,この形からしてもしかしたらここも教会かその付属施設だったのかもしれません。でも,いずれにしても遺跡群の一番は端にある建物であることは確かです。(「地球の○○方」に載っている門とは違うんですよね? 僕の記憶違いかな? 入口はひとつではなかったと思います。)

    遺跡への入口

     駐車場から歩いて5分ほどするとガイドブックや絵葉書などを売っているみやげ物屋や軽食を売っている店が現れます。その前がこの遺跡への入口。この写真の両脇にも絵葉書などを売っていました。
     今は遺跡の入口になっていますが,この形からしてもしかしたらここも教会かその付属施設だったのかもしれません。でも,いずれにしても遺跡群の一番は端にある建物であることは確かです。(「地球の○○方」に載っている門とは違うんですよね? 僕の記憶違いかな? 入口はひとつではなかったと思います。)

  • グレンダーロッホの遺跡<br /><br /> 入口を真っ直ぐに進むと頭にハイクロスを乗っけた墓に出る。ここで右を振り向けば遺跡の全景が目の前に広がる。正面にはラウンドタワー,ここには写っていないが左側には大聖堂跡(次の写真)がある。

    グレンダーロッホの遺跡

     入口を真っ直ぐに進むと頭にハイクロスを乗っけた墓に出る。ここで右を振り向けば遺跡の全景が目の前に広がる。正面にはラウンドタワー,ここには写っていないが左側には大聖堂跡(次の写真)がある。

  • 大聖堂<br /><br /> 大聖堂の遺跡を北西の方向から撮った写真。屋根も壁もかなり落ちてしまっているが,この遺跡の中ではとても大きい建物です。周りには沢山の墓地があります。

    大聖堂

     大聖堂の遺跡を北西の方向から撮った写真。屋根も壁もかなり落ちてしまっているが,この遺跡の中ではとても大きい建物です。周りには沢山の墓地があります。

  • 大聖堂(内部)<br /><br /> 左の端に人が写っているから,この写真の方が大聖堂の大きさが分かりますよね。壁の厚さも分かりますよね。それから,真ん中あたりに見える崩れてしまったアーチも,残っているところの模様が素敵でした。遺跡の他の部分に比べて大聖堂の内部は綺麗に整備されていたと思います。

    大聖堂(内部)

     左の端に人が写っているから,この写真の方が大聖堂の大きさが分かりますよね。壁の厚さも分かりますよね。それから,真ん中あたりに見える崩れてしまったアーチも,残っているところの模様が素敵でした。遺跡の他の部分に比べて大聖堂の内部は綺麗に整備されていたと思います。

  • 渦巻き模様(?)のハイクロス<br /><br /> こんな模様のハイクロスもありました。モナスターボイス編にも同じような模様のハイクロスの写真を載せましたが,ここのハイクロスには十字とリングの交差点に人間(天使?)や動物の模様が彫られているのが面白いと思いました。

    渦巻き模様(?)のハイクロス

     こんな模様のハイクロスもありました。モナスターボイス編にも同じような模様のハイクロスの写真を載せましたが,ここのハイクロスには十字とリングの交差点に人間(天使?)や動物の模様が彫られているのが面白いと思いました。

  • 司祭の家<br /><br /> 司祭の家と名付けられた遺跡。大聖堂から比べるとずっと小さく,この後の聖ケビン教会(この後に写真を掲載)の小さい方の建物より少し大きいぐらいだと思う。<br /> 屋根は落ち,四方の壁も随分崩れているが,他の国では見られないような教会建築です(大聖堂や聖ケビン教会も同じ)。その最も特徴的なのはこの建物が平たい石を積み上げて造られていることだと思います。この後に掲載する予定の旅行記「スケリッグ・マイケルズ編」の遺跡や「ディングル半島編」のガララス礼拝堂にも共通しています。大理石でもなく,煉瓦でもないのです。そのためか非常に窓も小さく,室内にはあまり光が差し込む余地がないということも特徴的です。

    司祭の家

     司祭の家と名付けられた遺跡。大聖堂から比べるとずっと小さく,この後の聖ケビン教会(この後に写真を掲載)の小さい方の建物より少し大きいぐらいだと思う。
     屋根は落ち,四方の壁も随分崩れているが,他の国では見られないような教会建築です(大聖堂や聖ケビン教会も同じ)。その最も特徴的なのはこの建物が平たい石を積み上げて造られていることだと思います。この後に掲載する予定の旅行記「スケリッグ・マイケルズ編」の遺跡や「ディングル半島編」のガララス礼拝堂にも共通しています。大理石でもなく,煉瓦でもないのです。そのためか非常に窓も小さく,室内にはあまり光が差し込む余地がないということも特徴的です。

  • 司祭の家(内部)<br /><br /> 司祭の家の内部はとても狭く,(おそらく)窓は正面の聖壇の所に開けられた細長い部分だけではないかと思います。内部にはどこからか運ばれた墓石が立てかけてありました。

    司祭の家(内部)

     司祭の家の内部はとても狭く,(おそらく)窓は正面の聖壇の所に開けられた細長い部分だけではないかと思います。内部にはどこからか運ばれた墓石が立てかけてありました。

  • ラウンドタワー<br /><br /> このラウンドタワーは僕が今回の旅行中にアイルランドでみた一番美しいタワーだと思います。まず屋根が崩れていないタワーであること。次に現在でも歪みがないということ(タワーによっては少し曲がっている物もあった)でそう感じました。さらに,周囲の景観と良く協調していて,遠方からこのタワーを目にしても,すらりと天に延びる様子が映えていました。

    ラウンドタワー

     このラウンドタワーは僕が今回の旅行中にアイルランドでみた一番美しいタワーだと思います。まず屋根が崩れていないタワーであること。次に現在でも歪みがないということ(タワーによっては少し曲がっている物もあった)でそう感じました。さらに,周囲の景観と良く協調していて,遠方からこのタワーを目にしても,すらりと天に延びる様子が映えていました。

  • 聖ケビン教会(北側)<br /><br /> 見て分かるとおり元の姿を今でもとどめています。屋根も壁も,さらには屋根の上の煙突(塔?)まで全てが残されています。大聖堂や司祭の家も,元はこのような形をしていたのでしょうか?<br /> この教会は入口とはちょうど反対側の遺跡の端にあります。写真に写っている門を通り突き当たりを右に行けば,上の湖や下の湖へのハイキングコースとなります。ハイキングコースから見えるグレンダーロッホの遺跡もとても素敵です。

    聖ケビン教会(北側)

     見て分かるとおり元の姿を今でもとどめています。屋根も壁も,さらには屋根の上の煙突(塔?)まで全てが残されています。大聖堂や司祭の家も,元はこのような形をしていたのでしょうか?
     この教会は入口とはちょうど反対側の遺跡の端にあります。写真に写っている門を通り突き当たりを右に行けば,上の湖や下の湖へのハイキングコースとなります。ハイキングコースから見えるグレンダーロッホの遺跡もとても素敵です。

  • 聖ケビン教会2(東側)<br /><br /> この写真では聖ケビン教会の入口が分かります。それと同時に,この教会の窓は側面にはなく(前の写真もご覧ください)入口の上に小さな窓が二つあるだけです。。

    聖ケビン教会2(東側)

     この写真では聖ケビン教会の入口が分かります。それと同時に,この教会の窓は側面にはなく(前の写真もご覧ください)入口の上に小さな窓が二つあるだけです。。

  • グレンダーロッホに向かう峠道の風景<br /><br /> グレンダーロッホに向かう途中の峠道の脇に車を止めて撮りました。道の途中では,ここに写っている羊などの動物が放牧されていて,たまには道を塞いでいることもあります。道は片側1車線のカーブとアップダウンの多い道です。<br /> この日は時折小雨が降る天候で,この写真でもレンズに雨粒が付いています。遺跡を見学していたときには上手い具合に小雨は上がりましたが,上の湖と下の湖に到着したときには霧と小雨で傘を差して歩くのがやっと。写真など撮っているどころではありませんでした。

    グレンダーロッホに向かう峠道の風景

     グレンダーロッホに向かう途中の峠道の脇に車を止めて撮りました。道の途中では,ここに写っている羊などの動物が放牧されていて,たまには道を塞いでいることもあります。道は片側1車線のカーブとアップダウンの多い道です。
     この日は時折小雨が降る天候で,この写真でもレンズに雨粒が付いています。遺跡を見学していたときには上手い具合に小雨は上がりましたが,上の湖と下の湖に到着したときには霧と小雨で傘を差して歩くのがやっと。写真など撮っているどころではありませんでした。

  • グレンダーロッホに向かう峠道にあった建物の遺構<br /><br /> 峠道から見えたこの建物は何か分かりません。土台しか残っていないので分かりません。しかし,グレンダーロッホからおそらく5キロメートルと離れていないところだと記憶していますので,教会の跡だったかもしれません。

    グレンダーロッホに向かう峠道にあった建物の遺構

     峠道から見えたこの建物は何か分かりません。土台しか残っていないので分かりません。しかし,グレンダーロッホからおそらく5キロメートルと離れていないところだと記憶していますので,教会の跡だったかもしれません。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • まみさん 2005/11/22 09:00:58
    すごい石造りですね
    極楽蝶さん、おひさしぶり!

    スコットランド編に入っていらしたんですね。
    ブログと旅日記のオーストリア編・イスラエル編の準備と、あと風邪をひいたので(まだ治っていない……今年の風邪はしつこいです(泣))、すっかりご無沙汰していました@

    この教会、すごいですねー。「んっ?」と思って元の画像サイズで拝見しましたが、隅から隅までしっかり石造り。まるで模型のよう!と言ったら語弊がありますが、私がイメージするアイルランドらしい建物です。とりわけ、この教会に惹かれました。

    極楽蝶

    極楽蝶さん からの返信 2005/11/22 23:08:35
    RE: すごい石造りですね
    まみ様

    こんにちは。極楽蝶です。
    お久しぶりです。
    書き込みありがとうございます。


    >スコットランド編に入っていらしたんですね。

    やっとスコットランド編をアップできるようになりました。
    最近仕事が忙しく,帰りが遅い日が続いていたので。


    >ブログと旅日記のオーストリア編・イスラエル編の準備と、あと風邪をひいたので(まだ治っていない……今年の風邪はしつこいです(泣))、すっかりご無沙汰していました@

    イスラエルですか。いつか僕も行きたい国です。今度拝見させて頂きます。
    それから,お体大切にしてください。


    >この教会、すごいですねー。「んっ?」と思って元の画像サイズで拝見しましたが、隅から隅までしっかり石造り。まるで模型のよう!と言ったら語弊がありますが、私がイメージするアイルランドらしい建物です。とりわけ、この教会に惹かれました。

    そうそう,実際に大聖堂のミニチュアのような教会です。でも,この教会が初期キリスト教の教会の姿をそのまま残している数少ない貴重なものだから驚かされます。

    では,また。スコットランド編も時間があるときに見てください。
    こらからもよろしくお願いします。

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