1972/09/13 - 1972/09/13
13913位(同エリア16387件中)
ソフィさん
1961年9月13日(水)
午前中はアステフに行って、今後行程の打ち合わせ。
午後は館長に会う約束を取ってあったのだが、行方不明とて、ゆっくりした時間が出来る。
しばらく、日本からの手紙が途絶えている。
同室のTさんには、毎日平均10通も来ている。
こちらに来てから出した手紙130通は、どこに行ったのだろう。
親戚には30通も出したのに、返事は1通だけ。
シテの食堂で、二日続いて固い牛肉を食べ、ウンザリしている。
新学期が近づいたので、老人の追い出しが始まったのだろうか。
昨日セルフサービスレストランで、大枚3.5フラン(当時250円)を投じたビフテキも、負けずに固かった。
昔メソポタミア?で戦車を牽いた牛でも、もう少し柔らかだったろう。
これでもか、これでもかと噛んでいるうちに、ついに歯が浮いてしまった。
ナイフには、鋸のような歯は付いているが、体重を一杯かけてゴリゴリ切っても、金属性の皿に瑕が付くだけ。
最後に肉を切り離すには、引っ張って千切るより外ない。
その一片をどうやら喉を通るまでに噛み砕くのが,一苦労。
お陰様で、昼飯に優に一時間は掛かる。
パリでどうにか食べられるフランス料理に出会うには、最低15フラン(当時1,100円)は覚悟しなければならないようだ。
洗濯をしていると、早く帰りたくなる。
しかし、ここの生活で一番の苦労は、やはり言葉のようだ。
フランス語で、うまく怒ったり、喜んだり出来ないのが、ストレスの大きな原因のように思われる。
PR
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
パリ(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
0