1972/10/09 - 1972/10/09
15537位(同エリア16417件中)
ソフィさん
1961年10月9日(月)続
フランス国鉄本社の二つの食堂(キャンティーヌ)は、いずれも昼休みの二時間を40分毎の三回に分け、入替制となっている。
途中の時間に行っても入れずに、決められた時間まで待たされるわけである。
時間をきめることは、ゆっくりと食事が出来ると同時に、サービスする側にも都合がいいようだ。
パンはセルフサービスで食べ放題。
バゲットが機械で輪切りにされ、部屋の片隅の籠に入っている。
各人のテーブル上には、250mlのワインが置いてある。
それを飲むか飲まないかは各自の勝手で、もし飲むならば0.4フラン(29円)のワイン券を買い、その券をテーブル上に置きさえすれば良い。
仕事中にワインを飲むなんて、日本では考えられない驚きである。
多少の飲酒運転も大目で見られるし、小学校の給食にもワインが出されているとの噂も聞く。
ワインについての感触は、日本の「酒」とはだいぶん違っているようだ。
何しろ神聖な、キリストの血なのである。
早朝からバー(カフェ)では、大勢の人がワインを飲んでいる。
工事現場に働く人の近くには、必ずと言って良いほど、大きなワインの瓶が転がっている。
ある日本人がお腹をこわして医者に行ったら、「ビフテキを食べてワインを飲みなさい」と言われ、驚いたらしい。
日本でも「酒は百薬の長」「困った時は玉子酒」と言われてはいるが、医者が病人に酒を勧める話は聞かない。
一方メトロの社内には「パパ死なないで!」とショッキングなポスターも貼られている。
その脇に「パリのワイン消費量は、人口一人当たり一日1リットルを超えており、アルコール中毒や肝硬変が多い」と説明している。
たしかに日本の夜のように、グデングデンの人は見かけないが、アルコール中毒と思われる人には良く出くわす。
フランスでは4つの県で、ワイン消費量が一人一日1リットルを超えていると言う。
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