1972/10/09 - 1972/10/09
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ソフィさん
1961年10月9日(月)
一日、サンラザール駅近くのフランス国鉄設計課に出向き、討論に明け暮れる。
一日と言っても、昼休みが二時間あるので、午前午後のけじめがある。
日本のように、昼食時間抜きの会議等は考えられない。
昼休みは、フランスの通例どおり二時間と長い。
しかしイタリアやスペインではもっと長く、三時間以上らしい。
この時間、家まで昼食に帰る人が、少なくない。
だから、この国にはラッシュアワーが四回あると言う。
だが最近は遠くから通う人が増え、事務所の近くで食事をとる人が多くなった。
この食事は「キャンティーヌ」と呼ばれ、社内に食堂がない会社からは、5フラン(350円)程度の補助が出る。
これは、雇用者10人以上の企業には、法律で義務付けられていると聞く。
その分会社の負担は増えるが、エネルギーの節減になっていることは確かだ。
国鉄本社では、社内に食堂があり、幹部用と一般用の二つが別れているのが面白い。
食事の中味は余り変らないが、雰囲気が違うようだ。
このような社員食堂も「キャンティーヌ」と呼ばれている。
「キャンティーヌ」とは軍隊の酒保や工場、学校などの食堂、及びそこで出される料理のことだ。
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