1972/09/26 - 1972/09/26
711位(同エリア799件中)
片瀬貴文さん
1961年9月26日(火)続
時間に余裕があったので、夕方ヴァランスの町を歩く。
ここの教会は12世紀に建てられているというから、古い町だ。
大通りに、露天の市場が開かれている。
これは週三日開かれ、食料品をはじめ、衣料から化粧品まで、たいていの日用品が揃っているようである。
町中に人が溢れ、活気がみなぎっている。
近頃日本にこのような露天市場が少ないのは、寂しいことだ。
ナポレオン(1769-1821)が滞在したと言う家を見た。
彼はコルシカ島の旧家の生まれ。1784年陸軍士官学校を出て、ヴァランスの砲兵連帯に配属される。
この町は、リヨン・アヴィニオン間で最大の町。
世界で一番早い特急「ル・ミストラル」も、この町に停車するそうである。
ヴァランス18時22分発、夜遅く21時46分ギャップに着く。
ホテルの名は「地球」。
昨日の宿と、名前の大袈裟さも似ているが、気楽さも似ている田舎宿。
時間が遅いにもかかわらず、予約したレストランは開いていた。
食堂スペースを通り抜け、物置小屋のように雑然とした狭い通路を通り、奥まった部屋に案内される。
椅子が触れ合うほど並べられた部屋には、町の人たちらしい客が20人ほど、ワインの卓を囲みながら賑やかに食事している。
この部屋は予約客だけの、特別の宴会室のようだ。
食事はメニュー(定食)だけ。
山国らしく、古くて皺のよったトマト、瑕だらけの皿に盛られた肉など、フランスの田舎に来たことを実感させる風情。
ハエが実に多い。
真っ黒な料理が出て来てビックリしていると、ハエがパッと飛び立ち、その下から真っ赤なトマトが現れて二度ビックリ。
しょっちゅう手で追っていないと、口に入りそうだ。
しかし味は深い旨味があり、やはりフランスの味は大したものと感心する。
そう考えると、うるさいハエまでが、味の引き立て役となってくるから、不思議だ。
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