2005/08/14 - 2005/09/16
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ホットマン2世さん
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2005年8月29日
私はワディンと一緒の部屋で大きなベッドの方で寝た。翌朝、6時半に目が覚めて、庭にあるトイレに行くと、寝ていたワディンも起きて、ちゃんと朝食を作ってくれた。それを食べ終えたら、幹線道路にワディンと向かった。今日もなかなかバスが来ない。ワディンの両親が仲良く道を歩いてきた。これから出勤のようだ。2時間くらい経って、ようやくバスが来て、ワディンと別れを告げて、テラヴィに向かった。
テラヴィは小雨がぱらついていた。さて、ここでもガイドブックのコピーに手書きで書かれてあった宿の情報を頼りにカチャおばさんの民宿へと向かった。しかし、降ろされたバス停からどう行ったら良いのか分からなかったので、人に尋ねながら歩いていく。途中のところまで来て、その辺にいたおじさんに道を尋ねてみると、車に乗りなさいと言ってくる。タクシーの運転手かなと思ったら、そうではなく、善意でそこまで送りたいと言ってきた。そこまで意外と距離があるらしい。グルジア人は旅人を助けてあげたいからといい事を言ってくれる。しかし、その通り、グルジア人はトルコ人やアラブの人たちと同様、かなり親切な人たちが多い。
ところが、行ってみると、そのようなカチャおばさんの民宿はない。これは困ったと思ったら、他にスヴェットラーナの民宿がこの近くにあった。そこでベルを鳴らすと、金髪の奥さんが出てきた。1泊素泊まり15Lrで、私が案内された部屋は狭かったが、広いリビングとバスルームが気に入ったので、ここに泊まることにした。
まずテーブルのあるリビングに坐って、色々とこの辺りの見所やバスターミナルの行き方などを書いて、教えてくれる。ガイドブックには載っていなかったが、近郊にワインセラーがあるから、そこにも是非時間があったら、行ってきなさいと言われた。話が続くと、なんだかご主人の話に。手書きの情報にはここはご主人が感じ悪いと書かれてあったが、ご主人は不治の遺伝的な病気にかかって、ここ10年来、寝たきりだと言う。それで奥さんが家の2階を民宿にして、女手ひとりで家族を養っていると言う。他に娘が2人いる。10年寝たきりの旦那に世話をしているから、疲れたような事を話してくる。こういった赤の他人がたまに込み入った話をしてくる。私の職業上のせいかもしれないが、それをうんうんと聞いてあげるのも私の旅経験のひとつかもしれない。
この家から目と鼻の先にバトニスツイ要塞があった。内部に博物館があるので、行ってみたが、今日は休みらしい。マーケットに行って、昼食を取る。その後、バスターミナルに行って、アラヴェルディ大聖堂に行く。が、中に入ろうとすると、老人が出てきて、短パンじゃあ駄目だと言われる。これは困ったと思ったら、建物の改修工事をしていた人が長ズボンを貸してくれる。それをすっぽりと短パンの上から履いて、中に入った。ここはムツヘタのスヴェティツホヴェリと同様、グルジアの権威の象徴として建てられた、非常に歴史的な建物らしい。
それからテラヴィに戻って、ツィナンダリというワインセラーに行くことにする。今日は非常にせわしい日だ。バスターミナルでツィナンダリへ行くバスはどれだと英語のできるグルジア人に尋ねたところ、ひとりの背の高い金髪青年を指差して、彼がその場所に行くから、一緒に連れて行ってもらいなさいと言う。
降りたところは博物館のようだった。ガードがいて、私が入ろうとすると、何か言ってくる。が、金髪青年は大丈夫だどうのこうのと言って、中に入っていく。彼は色々とロシア語でその場所を説明してくれるが、分かる単語がちらほらと出てきて、それを何とか理解しようとする。かなり大きな公園のようで、地元民がピクニックに来ている。大きな建物があって、ガードがまわりをうろうろしているが、ここが大統領の別荘だと言う。さらに奥に入っていくと、博物館がある。中を見学する。そこからまたさらに奥に入ると、ワインセラーがあった。
かなり大きな建物で、洞窟みたいなところがあり、ここがワインセラーになっている。中は暗くて見えない。建物の中に入るが、誰もいる気配がしない。彼は大きな声で叫ぶが、誰も返事をしない。さらに奥に入ると、大きな樽があって、そこにワインが保存されている。もっと奥に入ると、さっきの洞窟のようなところに出て行く。
裏に回ると、そこには実験室のような部屋がある。が、誰もいない。まるで、ゴースト建物のような感じ。裏に人が住んでいそうな建物があるが、呼んでも誰も返事をしない。また奥に進むと、パイプラインのようなものが何本か天井のところに配置されている。しばらく、広大な敷地内を金髪青年とうろうろして、裏ゲートの近くに来たら、男どもがそこら辺にたむろしていた。青年が彼らに話し掛けると、ひとりの老人がワインを試食用に持ってきてくれると言う。公園のベンチで待っていると、しばらくして、老人がペットボトルに入った白ワインとパン、ワイングラスを持ってきてくれた。
ベンチに坐って、男3人の宴会が始まった。まず私に白ワインをついて、それを差し出す。匂いを嗅ぐが、なかなか風味がある香だ。飲むと、美味しい! それに飲みやすい。ワイングラスがひとつしかないので、私はお酒に強くないけれど、なるべく早く飲み干して、そのワイングラスを青年に渡した。青年はぐいっと一気に飲み干す。今度は老人に渡して、老人も一気に飲み干す。なんてワインの飲み方だと思っていると、また私にグラスが回ってきた。お酒に強くないにも関わらず、このワインは美味しいので、またまたちびちびと飲み干す。どうやらこれはワインがなくなるまでこの宴は続くのかと参った感じになったが、私の為にワインを持ってきてくれたから、なんとか彼らの期待に応えないといけない。最後のグラスを私が空けたら、もうかなり酔っ払っていた。
千鳥足で歩きながら、また青年が色々と案内してくれる。そしてこのワインセラーの外に出て、青年はお店でパンを買う。そして彼の家に私を招待してくれた。彼の家も大きな庭があって、それを見渡すところにダイニングがある。そのテーブルに私を坐らせて、彼が料理を運んでくれる。ここでも彼の畑で取れたトマトやキュウリ、トマトや茄子の炒め物が出された。ワインでかなり酔っ払っていたが、食欲はあったので、美味しくいただいた。
奥さんがテラスのブランコに赤ちゃんと一緒に坐っている。2人に年齢を尋ねると、まだ20歳同士だった。おかあさんもいて、3世代一緒にこの大きな家に暮らしているようだ。
彼に案内してもらったおかげで美味しいワインにありつけたし、ここでもまた美味しい野菜やメロンをいただいて、グルジア人の生活に触れることができた。
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