2005/09/17 - 2005/09/19
9859位(同エリア10756件中)
めもるさん
国内の世界自然遺産では唯一未踏の地・白神。山の神に会いに行くつもりが…。
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夜半、強い雨音で一度目がさめる。これは登れないかなと一旦は覚悟する。5時に目ざめて外を見ると、どんよりと曇ってはいるが、見通しは悪くはない。天気予報はよくはないが、迷った末に登りに行こうと決断。宿のご主人にお礼を行って6時に宿を出る。するといきなり強い雨が来た。やっぱりやめようかと思ったが、1分か2分で止んでしまった。やれやれ。今日はずっとこんな感じだろうか。
6:07陸奥岩崎発の五能線で一駅、十二湖へ。バスに乗り換えて白神岳の登山口へ向かう。乗客は天気を反映してか、自分の他には夫婦1組だけ。
登山口にはきれいな建物があった。板敷きになっていて、泊まれそう。泊まっていいのかはわからないけれど。 -
6:45に登山開始。道には晩夏から秋の花。マツヨイグサがたくさん咲いているが、風が強く撮るのもひと苦労。
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10分ほどアスファルトの上を歩いて、登山道入口に到着。入山届を書こうとしたが、ノートが見つからない。机の中に入っているのは少年マガジンだった。実は屋根の下にノートがあった。わかりにくい…。
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クマに注意の看板。そうだ、ここはツキノワグマが棲息しているんだった。すっかり失念していて、クマ鈴を持ってくるのを忘れてしまった。世界遺産だし、まぁ人はそれなりに歩いているだろうし、なんとかなるか。6:53、再び歩き出す。
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7:20、二股に着いて小休止。二股コースは廃道と聞いていたが、一昨年から歩けるようになったようで、看板にもきちんとコース案内が出ていた。経験者向けとのことで、コンディションさえよければまちがいなくこちらに挑戦したが、天候がよくないので大事をとって蟶山(まてやま)コースを選択。一気に暗くなってきて、フラッシュを焚かないと写真が写らない。
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倒木に苔がむしている。こうして木は土に還っていく。
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ブナの葉は光を通す。陽が差せばほんとに明るい森なのだろうけれど、今日は暗くて、これがいちばん明るいくらい。同じ写真を撮っても、晴れていたらさぞきれいだろうに。
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キノコ。ナメコみたいで食べられそうだけれど、種類はわからないのでなんともできない。
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フラッシュで光ってしまったが、たぶんブナシメジだろうと思うキノコ。食べたいけれど、誤認で死にたくもない。キノコマスターにならなければ。
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雨に濡れたブナ林。ブナの香りがいっそうかぐわしく感じる。花よりもブナの香りや森の深さを味わうところなのかなという気がする。
雨が多少降ってもブナの葉が守ってくれて、雨具を着る必要がなかったが、ここからちょっと行ったところでブナの葉を突き抜けて雨が降ってきて、たまらず雨具を出す。しばらく歩いたが、雨は強くなるばかりで、風も強烈になってきた。稜線に上がらないと世界遺産エリアに入ったことにならないし、山頂への未練もあるけれど、見えないのに登ったところで「行った」ことにはならない。天気予報は午後の方がより悪かったし、登頂を断念して蟶山の山頂まで行って引き返すことにする。この天気でも年配の方が多く山頂の方に向かっていった。何のために登るのだろうか。山頂に立つという事実がそんなに大事なのだろうか。
下りはじめて、雨はさらに強くなり、森の中は信じられないほど真っ暗になった。未練はあったが、下山して正解と自分に言い聞かせる。これだけ雨が降ると登山道はすぐ水びだしになるけれど、ここはほとんどそういう場所がない。ブナの森の力をあらためて知った。10:45、白神岳登山口駅に到着。皮肉なことに雨も風も小やみになってきた。登った人たちが正解だったのだろうか。それでも山頂付近は雲がかかったままで「何も見えないんだから」と自分を納得させるしかなかった。 -
体がえらい湿っている。不老ふ死温泉でも行きたいところだが、行ったら五能線エリアから脱出できなくなってしまう。いったん東能代まで戻って奥羽本線で先へ向かう。
大館で28分停車の間に駅前を散歩。忠犬ハチ公は大館の出身らしく、駅前に銅像が建っていた。でも、渋谷みたいに人はいない。 -
駅前には「鶏めし」の製造会社「花善」があり、売店もある。「特上鶏めし」もあったが、見た目には普通の「鶏めし」よりおかずが2・3品多いくらいで、これだけではあまりそそられず、ふつうでいいよなと思ってしまう。肉の質とかもちがうのだろうか。
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大館駅の中にいた比内鶏ときりたんぽ。Kくんにぜひ入ってもらいたかった。
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大鰐温泉駅に到着して途中下車。大きなわにが歓迎してくれた。あまりにそのまま。
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11年前、北海道に渡る前に立ち寄った大鰐。駅前にきれいな物産館ができたとはいえ、温泉街に向かう道はその時とかわらない。公衆浴場・若松会館のたたずまいも、湯の熱さもかわらなかった。地元の人たちさえ「今日は熱いよなぁ」というくらいの熱さ。体の湿気を取るつもりが、出た後も汗がなかなかひかなかった。
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大鰐はJRのほかに弘南鉄道も乗り入れている。東急系列のこの会社、なつかしの東急6000系が現役でがんばっている。お好きな方にはたまらないことだろう。
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鈍行にゆられて、青森までやってきた。3連休きっぷは函館まで行かれるので、スーパー白鳥に乗り換えて函館へ向かう。八戸からくる列車を待っている間、出発前の「あけぼの」を撮る。
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20時すぎに函館到着。函館山に行くか食事をするか迷うが、お腹がすいていたので食事を選ぶ。駅前の五島軒はまだ営業していたので、安くておいしい豚汁定食を注文。肉感たっぷりの豚汁、クオリティがさすが五島軒。
レジには函館山ロープウェイの割引券。営業終了までまだ1時間半近くあるので、急遽行くことに決める。市電で十字街まで行き、乗り場への坂道を登る足がはやる。
初めて北海道に来たとき以来、十数年ぶりの函館山。YHで出会った女の子と一緒に来た場所だ。いってみれば初めて「デート」をしたところである(笑)。それ以来、たびたび北海道を訪れた。いろんな場所に行き、いろんなものを見て、たくさんの人と出会い、ともに楽しんだ。恋もして、信じた人に裏切られたこともあり、旅をやめようと思ったこともあった。そんなことが頭に次々と浮かび、感傷的になった。
旅をしていてつらいことも少なくなかったけれど、それでも今の自分があるのは北海道を旅したからこそで、出会った友人たちは自分の大きな支えになっている。北海道にはやはり感謝しなくちゃ。
予定通り白神岳に登れていれば函館到着は22時近くになって、ここには来られなかった。そう考えると、登頂を断念したのも悪い選択ではなかったかもしれない。
次は2人できたいと思いながら函館山を後にした。 -
ライトアップもかわらず続いている。ハリストス正教会の美しさもあのころとかわらない。
帰りは市電に乗らず、歩いて函館駅まで戻り、「ホテル駅前」へ。本当に駅前で、列車からも見えてわかりやすい。新しいホテルで、ホテルの下にはコンビニエンスストアがあるし、大浴場もあり、清掃も行き届いていて快適だった。
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