文明の機器がヒマラヤを変える。　その4

2004/11/04 - 2004/11/09

11/4　ナムチェで連泊。高所順応を済ませタンボチェに向かう。
ポーターの情報網は凄い。どうもアンナプルナ方面ではマオイストが出没している様だ。
1000Rを要求されたら即支払う事。領収書を発行してくれる。領収書を見せれば2度と要求されないらしい。命は大事、1000R（１グループ）で済むことなら。
アーミーのおかげでエベレスト街道は安心して歩ける。
峠の要所、要所に実弾入りの銃を持った兵隊が監視をしていてくれる。今年もこのコースは安全であろう。

写真はローツェの夕映え

エリア ヒマラヤ(ネパール)

11/4　キャンズマ経由タンボチェに。リーダーの友人のナワン氏をゴンパに訪ねる。16：00からの夕方の読経に入れていただく。初めてゴンパで暗闇の中で聞いた読経を思い出す。明るいゴンパの中ではきらびやかな目の覚めるような仏様が鎮座していた。
厳かな時間をすごさせてもらう。にわか信者になって旅の安全を祈願。
仕入れた話。
タンボチェのゴンパ（僧院）は、瞑想をしていた高名なラマの足形が岩にくっきり残っていた跡に建てられたというが。

ここは3度目。その時々の情景を思い出しながら
朝焼けの写真を撮る。
ヒマラヤに眠る「加藤保夫」の碑に参る。

こんなに素晴らしい山を見ながら毎日歩いています。
ヒマラヤならではの風景を堪能しながらどこまでも。
アマダブラムも方角により形も変わります。

デンボチェもロッジが増えた。どこの屋根にもソーラーシステムが付き自家発電。ランプの仄かな明かりがヒマラヤの里をかもし出していたのに残念である。
文明の機器はヒマラヤを変える。
2度泊まったバッティはオーナーも変わり周りに出来たロッジに埋もれていた。

早起きは三文の徳？朝焼けの素晴らしい出会いが。
ローツェ雲が焼ける。

窓を開けるとアマダブラムが姿を変えて目前に迫る。
しばし時を忘れて光りのドラマを霊峰に見る。

高台のロッジは新築らしい。水場も近いし洗濯日和。嬉しくなり洗濯をする。ここで衣類を洗うとこれからの行程には助かる。窓を開ければアマダブラムが正面に見える。高所順応。今日は裏山に登る。
5065mをクリアする。これで高さはOK.
依然見た風景を再び楽しみながら眺める。
ヒマラヤ襞に惹かれて。

カンレヤムゥのヒマラヤ襞は悠久の時をへた神秘な輝きを見せてくれる。

霊峰をバックにヤクの雄々しい姿。
モデルにヤクにたちます。
ロッジのそばの水場で。

山頂からはカンレヤムゥを見る。
ヒマラヤならではの風景。
ヤクと一緒に自分の足を信じてヒマラヤの地を歩きます。

11/8　チュクンに向かう。
初めて泊まった小さな古いバッテイは閉じられていた。周りには設備の整ったロッジが増えている。
今日のロッジも新しい。
11/9　早朝　チュクンリ迄登る。
5000mを超えると呼吸するのも苦しい。空気が薄い。
高所順応OK.5425mをクリアする。
山頂からは氷河湖が見える。
ゴーキョが遠くに見える。嬉しいものだ。
カラパタールで見たプモリまで見える。

道中不思議な光景に出会った。
山（ローツェ）に向かって石積みの石塔が尾根に沿うように並んでいる。祈りを込めて石を重ねたのだろう。神々が住む山に。

眼下にはヒマラヤの里（チュクン）が見える。
高所順応もOK.
いよいよポルッテンガからゴーキョに向けて出発。

この旅行記へのコメント （2）

• osdさん 2005/09/20 10:25:31

  鮮烈な山景！

  「ウーン！」鮮烈、神秘的な写真に唸りました。
  朝焼けのローツェは、荘厳で、言葉もありません。
  
  本格的山歩き嫌い人間（散歩程度は大好き）の私にとってヒマラヤは
  脅威の存在。連載４まで素通りしてました。＜ヒマラヤを変える文明機器＞のタイトルに初訪問いたしました。すみませんって感じです。
  カキコミも躍動感あり、ストリーにも冒険譚的（10000Rの支払）な
  ところあり…もう少し聞きたい…と期待感をそそられます。
  おかげさまで、今日は爽やかな朝になりました。ありがとう(^^♪。
  
  
  
  

  kyokosa-nさん からの返信 2005/09/20 20:33:33

  RE: 鮮烈な山景！

  鮮烈な山景！朝焼けのローツェの写真ですが、
  カメラのファインダーを覗いていてもドキドキしました。
  朝夕のヒマラヤの山々は刻々と変わる光と影のドラマを作ってくれます。
  三脚を立てカメラをセットして待つ時間は私だけの時間です。
  歩きながら写真を撮ってヒマラヤを楽しんでいます。
  
  2004年のシリーズが終わったら来年になると思いますが、
  アンナプルナ内院、ランタンの谷を載せたいと思います。
  
  遊びにお出かけください。お待ちしています。