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 かつてはバルト海沿岸貿易の要衝といして繁栄を謳歌した町,グダンスクに着いたのは8月4日木曜日の正午過ぎ。ワルシャワの日本館のオーナーの話では,ここは夏場はポーランドの中でも一二を争う観光地となっていて,ドイツからも多くの観光客が押し寄せているとのことだった。<br /> ポーランドのこんな田舎町まで来たのはいくつかの理由がある。まずは,数年前にかつてのハンザ都市を訪ねてドイツ北部や北欧のバルト海や北海沿岸を旅行したことがあり,この町の名前を知っていたから。加えて,東欧の民主化運動の先駆けとなったかつてのレーニン造船所(今はグダンスク造船所)があり,今年が「連帯」結成25周年にあたることをテレビ知ったからだ。それと,この近くには見所が多い。世界遺産にも登録されている「マルボルク城」はここから電車で1時間半くらい。オリーヴァの教会のオルガンは美しい音色と評判だし,ソポトやグディニアも港町として有名だ。<br /> グダンスク滞在中,オリーヴァとマルボルク城にも行きましたが,この二つは載せません。オリーヴァはオルガン・コンサートを聴きに行っただけだから,マルボルク城は今回の旅行で二度目の大雨で(一回目はザコパネ)大変な目にあったから。(ホテルを出るとき曇っていたけど「まあ大丈夫だろう」と傘を持っていかなかったら,マルボルクの駅に着くとすこし雨。チケット売り場では,雨の中30分も並ばなければいけいハメに。でも,帰りまでザンザンに降っていた雨も,グダンスクに戻ると止んでしまい,散々な一日だった。)<br /><br /> まずはホテル,メルキュール・ホテル・ヘヴェリウス,にチャックイン。ホテルから町の中心,ドゥウーギ広場まではゆっくり歩いて15分ぐらい。まずは,聖母マリア教会から旧武器庫,黄金の門などを見てから広場に行くことにした。ホテルの周りは静かだったが,歩き始めてしばらくすると市場に出た。ここに来る前,僕としてはポーランドの北の田舎町,涼しくて静かな街をゆっくりと歩けるのかな,と予想していた。涼しいことは確か。でも人の多さには(特に観光客か?)ビックリした。日本館のオーナーが夏はポーランド有数の観光地になると言っていたが,まさにその通り。 ホテルを出て,数分ぐらい歩くと市場にあたる。ここら辺から人が多くなってくる。それとマーケットが現れる。狭い道の両側や真ん中に露店が並び,多くの人が集まるから,銀座の歩行者天国のようになっている。よく言えば,とても活気のある街だ。<br /> さて,この町,ワルシャワと同じように戦争で町のほとんどを破壊されてしまった。だから,今ここにある町は戦後に復元された町。そんなこと知らなければ,分からないほどよく復元されている。ガイドブックには「中世の面影を残した街」とあるが,事実そう感じる。<br /> この街の観光のポイントは「黄金の門」から「緑の門」まで続く道とその緑の門を抜けたところにある運河沿いの道だ。前者の道沿いには,市庁舎やドゥウーギ広場,カフェなどが並び。後者には海洋博物館,大きな木製のクレーン,琥珀の店などが並ぶ。観光客はここに集中している。でも,この街をさらに楽しむのなら,これらの道から一本か二本,奥に入ったところも見てみると良いと思う。たとえば,聖母マリア教会はから運河に向かう街路。両側の家の入口階段に色々な彫刻などの飾りが並び,実に素晴らしく,この街を特徴づけるひとつとなっている。この教会から北に向かう道。ここには特にマーケットが多く,地元の人で賑わっている。

2005夏 中欧の旅11(ポーランド・グダンスク編)

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2005/07/22 - 2005/08/11

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極楽蝶

極楽蝶さん

 かつてはバルト海沿岸貿易の要衝といして繁栄を謳歌した町,グダンスクに着いたのは8月4日木曜日の正午過ぎ。ワルシャワの日本館のオーナーの話では,ここは夏場はポーランドの中でも一二を争う観光地となっていて,ドイツからも多くの観光客が押し寄せているとのことだった。
 ポーランドのこんな田舎町まで来たのはいくつかの理由がある。まずは,数年前にかつてのハンザ都市を訪ねてドイツ北部や北欧のバルト海や北海沿岸を旅行したことがあり,この町の名前を知っていたから。加えて,東欧の民主化運動の先駆けとなったかつてのレーニン造船所(今はグダンスク造船所)があり,今年が「連帯」結成25周年にあたることをテレビ知ったからだ。それと,この近くには見所が多い。世界遺産にも登録されている「マルボルク城」はここから電車で1時間半くらい。オリーヴァの教会のオルガンは美しい音色と評判だし,ソポトやグディニアも港町として有名だ。
 グダンスク滞在中,オリーヴァとマルボルク城にも行きましたが,この二つは載せません。オリーヴァはオルガン・コンサートを聴きに行っただけだから,マルボルク城は今回の旅行で二度目の大雨で(一回目はザコパネ)大変な目にあったから。(ホテルを出るとき曇っていたけど「まあ大丈夫だろう」と傘を持っていかなかったら,マルボルクの駅に着くとすこし雨。チケット売り場では,雨の中30分も並ばなければいけいハメに。でも,帰りまでザンザンに降っていた雨も,グダンスクに戻ると止んでしまい,散々な一日だった。)

 まずはホテル,メルキュール・ホテル・ヘヴェリウス,にチャックイン。ホテルから町の中心,ドゥウーギ広場まではゆっくり歩いて15分ぐらい。まずは,聖母マリア教会から旧武器庫,黄金の門などを見てから広場に行くことにした。ホテルの周りは静かだったが,歩き始めてしばらくすると市場に出た。ここに来る前,僕としてはポーランドの北の田舎町,涼しくて静かな街をゆっくりと歩けるのかな,と予想していた。涼しいことは確か。でも人の多さには(特に観光客か?)ビックリした。日本館のオーナーが夏はポーランド有数の観光地になると言っていたが,まさにその通り。 ホテルを出て,数分ぐらい歩くと市場にあたる。ここら辺から人が多くなってくる。それとマーケットが現れる。狭い道の両側や真ん中に露店が並び,多くの人が集まるから,銀座の歩行者天国のようになっている。よく言えば,とても活気のある街だ。
 さて,この町,ワルシャワと同じように戦争で町のほとんどを破壊されてしまった。だから,今ここにある町は戦後に復元された町。そんなこと知らなければ,分からないほどよく復元されている。ガイドブックには「中世の面影を残した街」とあるが,事実そう感じる。
 この街の観光のポイントは「黄金の門」から「緑の門」まで続く道とその緑の門を抜けたところにある運河沿いの道だ。前者の道沿いには,市庁舎やドゥウーギ広場,カフェなどが並び。後者には海洋博物館,大きな木製のクレーン,琥珀の店などが並ぶ。観光客はここに集中している。でも,この街をさらに楽しむのなら,これらの道から一本か二本,奥に入ったところも見てみると良いと思う。たとえば,聖母マリア教会はから運河に向かう街路。両側の家の入口階段に色々な彫刻などの飾りが並び,実に素晴らしく,この街を特徴づけるひとつとなっている。この教会から北に向かう道。ここには特にマーケットが多く,地元の人で賑わっている。

  • 市庁舎の塔から見た聖母マリア教会<br /><br /> 街の中でこの教会だけが,ズ〜ンと飛び出ている。塔の上から見ると,なおさら周りの家に比べて教会がどれだけ高く大きいかが分かる。

    市庁舎の塔から見た聖母マリア教会

     街の中でこの教会だけが,ズ〜ンと飛び出ている。塔の上から見ると,なおさら周りの家に比べて教会がどれだけ高く大きいかが分かる。

  • 市街から聖母マリア教会<br /><br /> 市街から見るとこんな感じ。手前に映っている家だって4階建てぐらいあるのだから決して低いわけではないが,教会と比べるとこんなに小さくなってしまう。

    市街から聖母マリア教会

     市街から見るとこんな感じ。手前に映っている家だって4階建てぐらいあるのだから決して低いわけではないが,教会と比べるとこんなに小さくなってしまう。

  • 聖母マリア教会の入口付近<br /><br /> 教会にはいると数体の女神像に守られた香の台のようなものがあった。教会の入口のそれも真ん真ん中にこんなのが置かれているのは記憶がない。また,これが何なのかも正確には分からなかった。取り敢えず写真に撮っておく。<br /> 一番手前に写っている女神像は目隠しをされている。

    聖母マリア教会の入口付近

     教会にはいると数体の女神像に守られた香の台のようなものがあった。教会の入口のそれも真ん真ん中にこんなのが置かれているのは記憶がない。また,これが何なのかも正確には分からなかった。取り敢えず写真に撮っておく。
     一番手前に写っている女神像は目隠しをされている。

  • 聖母マリア教会のオルガン<br /><br /> 白い漆喰と対照的だった。でも,音は良いかのかどうか分からないが,教会の大きさにしては幅の狭いオルガンだという印象が残っている(形が美しくないと言うことではないが)。

    聖母マリア教会のオルガン

     白い漆喰と対照的だった。でも,音は良いかのかどうか分からないが,教会の大きさにしては幅の狭いオルガンだという印象が残っている(形が美しくないと言うことではないが)。

  • 観光客で賑わうドゥウーギ広場<br /><br /> この写真は市庁舎の入口から撮ったもの。広場を囲む家のそれぞれに個性があり,またその色も綺麗だ。奥の「緑の門」の前に特設のステージが設けられていて音楽やコンテストのようなことをやっていたが,このために門が隠れてしまい残念だった。

    観光客で賑わうドゥウーギ広場

     この写真は市庁舎の入口から撮ったもの。広場を囲む家のそれぞれに個性があり,またその色も綺麗だ。奥の「緑の門」の前に特設のステージが設けられていて音楽やコンテストのようなことをやっていたが,このために門が隠れてしまい残念だった。

  • 市庁舎の塔から見たドゥウーギ広場<br /><br /> 市庁舎の塔から見ると細長い広場の形がよく分かる。また,「緑の門」の向こう側には,こちら側とはまったく趣の異なる現代的な(??)アパートがたくさん建ち並んでいる。

    市庁舎の塔から見たドゥウーギ広場

     市庁舎の塔から見ると細長い広場の形がよく分かる。また,「緑の門」の向こう側には,こちら側とはまったく趣の異なる現代的な(??)アパートがたくさん建ち並んでいる。

  • マーケットと人混み<br /><br /> グダンスクにはいくつものマーケットが開かれている。日用品,洋服,雑貨,野菜,果物,肉,魚,パンなど何でも揃う。ヨーロッパのいろいろな街でマーケットが開かれているのを見たが,ここの賑わいはこれまで一番じゃないかと思う。

    マーケットと人混み

     グダンスクにはいくつものマーケットが開かれている。日用品,洋服,雑貨,野菜,果物,肉,魚,パンなど何でも揃う。ヨーロッパのいろいろな街でマーケットが開かれているのを見たが,ここの賑わいはこれまで一番じゃないかと思う。

  • ヨットハーバー<br /><br /> モトワヴァ運河のヨットハーバーには多くのヨットが停泊したが,その多くがドイツの国旗を付けていた。ポーランドの旗は僅かだった。

    ヨットハーバー

     モトワヴァ運河のヨットハーバーには多くのヨットが停泊したが,その多くがドイツの国旗を付けていた。ポーランドの旗は僅かだった。

  • 西陽のあたる街並み<br /><br /> この写真は聖マリア教会を出た辺りの家々を撮ったもの。こんな静かな夕刻を迎える町だったら良かったのに。もう少し下まで撮すと,観光している人が大勢いる。<br /> 左下奥にチョットだけ写っている装飾を施した赤い壁の建物が旧武器庫(今回は修復作業を行っていた)。

    西陽のあたる街並み

     この写真は聖マリア教会を出た辺りの家々を撮ったもの。こんな静かな夕刻を迎える町だったら良かったのに。もう少し下まで撮すと,観光している人が大勢いる。
     左下奥にチョットだけ写っている装飾を施した赤い壁の建物が旧武器庫(今回は修復作業を行っていた)。

  • モトワヴァ運河の夕暮れ<br /><br /> 夜の9時頃からグダンスクの町もだんだんと暗くなっていく。この写真は陽がほとんど消えて闇に変わっていく9時半過ぎに撮したもの。僅かに残った陽が深紺の空を下から僅かに光をあてているのか美しかった。それと少し風が強かったので,手前のヨットの旗が大きくなびいている。

    モトワヴァ運河の夕暮れ

     夜の9時頃からグダンスクの町もだんだんと暗くなっていく。この写真は陽がほとんど消えて闇に変わっていく9時半過ぎに撮したもの。僅かに残った陽が深紺の空を下から僅かに光をあてているのか美しかった。それと少し風が強かったので,手前のヨットの旗が大きくなびいている。

  • 夜のモトワヴァ運河沿い<br /><br /> 夜になってもモトワヴァ運河沿いの道は,昼間とまったく変わらない賑わいだ。琥珀を売る店や露店の土産物屋は夜の10時頃まで開いているし,レストランやバーには夜を楽しむ多くのお客が入っている。

    夜のモトワヴァ運河沿い

     夜になってもモトワヴァ運河沿いの道は,昼間とまったく変わらない賑わいだ。琥珀を売る店や露店の土産物屋は夜の10時頃まで開いているし,レストランやバーには夜を楽しむ多くのお客が入っている。

  • 夜のドゥウーギ広場<br /><br /> これを撮ったのは夜の11時頃だったと記憶している。夜,ライトに照らされた広場はとても綺麗だ。ヨーロッパに来ると石畳に伸びる街灯などの光が幻想的な夜を演出しているが,この広場にもそれはあてはまる。<br /> この時間になると,飲食店もだんだんと閉まり,人も少なくなってくる。でも広場の周りのベンチに座って話している人や大道芸人に群がっている人たちがいる。それと,この時間になると観光客よりも酔っぱらったこの町の若い人が目立つようだ。

    夜のドゥウーギ広場

     これを撮ったのは夜の11時頃だったと記憶している。夜,ライトに照らされた広場はとても綺麗だ。ヨーロッパに来ると石畳に伸びる街灯などの光が幻想的な夜を演出しているが,この広場にもそれはあてはまる。
     この時間になると,飲食店もだんだんと閉まり,人も少なくなってくる。でも広場の周りのベンチに座って話している人や大道芸人に群がっている人たちがいる。それと,この時間になると観光客よりも酔っぱらったこの町の若い人が目立つようだ。

  • 夜の黄金の門<br /><br /> 画面の真ん中に白くライトアップされた建物が「黄金の門」。この写真は夜の11時を大夫廻っていたと思う。この時間になると,ドゥウーギ広場近くの飲食店はもうほとんど閉まってしまうが,黄金の門近くの飲食店には,まだ多くの人がいる。どちらかと言えば,広場は観光客相手,この門の付近は地元の若者相手という感じ。

    夜の黄金の門

     画面の真ん中に白くライトアップされた建物が「黄金の門」。この写真は夜の11時を大夫廻っていたと思う。この時間になると,ドゥウーギ広場近くの飲食店はもうほとんど閉まってしまうが,黄金の門近くの飲食店には,まだ多くの人がいる。どちらかと言えば,広場は観光客相手,この門の付近は地元の若者相手という感じ。

  • 壁に帆船のレリーフを施した家<br /><br /> 聖マリア教会の入口の真正面の家の壁には帆船のレリーフが掘られていた。この写真はその一部を撮ったものだが,広い壁にたくさんの船が掘られていた。もしかしたら,このレリーフは昔日のモトワヴァ運河の賑わいを撮したものなのかもしれない。

    壁に帆船のレリーフを施した家

     聖マリア教会の入口の真正面の家の壁には帆船のレリーフが掘られていた。この写真はその一部を撮ったものだが,広い壁にたくさんの船が掘られていた。もしかしたら,このレリーフは昔日のモトワヴァ運河の賑わいを撮したものなのかもしれない。

  • 雨樋の排水口<br /><br /> グダンスクの家の軒先には色々な彫刻があり楽しい。これはドゥウーギ広場の東の端の方にあった店先にあった龍を模したような排水口。写真の右手奥(ここには写っていない)には屋根につながるパイプがある。雨が降れば,龍が口から火を噴くように,水が排出されるのだろう。<br /> これと同じような龍の排水口を持つ家は多かったが,この家のものは背中に花が咲いているのが良かった。

    雨樋の排水口

     グダンスクの家の軒先には色々な彫刻があり楽しい。これはドゥウーギ広場の東の端の方にあった店先にあった龍を模したような排水口。写真の右手奥(ここには写っていない)には屋根につながるパイプがある。雨が降れば,龍が口から火を噴くように,水が排出されるのだろう。
     これと同じような龍の排水口を持つ家は多かったが,この家のものは背中に花が咲いているのが良かった。

  • 入口階段の像<br /><br /> 家の入口階段に像を置いている家も多い。この家は体と顔が人間の女性だが,四つ足で背中に羽の生えた生き物の像を付けていた。奥には前の写真と同じような排水口がある。<br /> 町中にこのような家があるのは,かつての町の繁栄の証なのだろう。

    入口階段の像

     家の入口階段に像を置いている家も多い。この家は体と顔が人間の女性だが,四つ足で背中に羽の生えた生き物の像を付けていた。奥には前の写真と同じような排水口がある。
     町中にこのような家があるのは,かつての町の繁栄の証なのだろう。

  • グダンスク造船所の連帯記念碑<br /><br /> グダンスク造船所(旧レーニン造船所)入口前の広場には連帯の記念碑がある。おそらく高さは30メートル以上あると思う。碑の下には,ここをヨハネ・パウロ2世が訪れたときの記念レリーフがあった。また,造船所らしく錨の形の植木箱に黄色い小さな花が植えられているのが可愛らしい。<br /> 手前に写っている女性は,この記念碑を清掃していた女性。1時間以上かけ,周りを掃除するだけでなく,捧げられた花束を丁寧になおしたり,落ちた花びらを手で拾ったりしていた。

    グダンスク造船所の連帯記念碑

     グダンスク造船所(旧レーニン造船所)入口前の広場には連帯の記念碑がある。おそらく高さは30メートル以上あると思う。碑の下には,ここをヨハネ・パウロ2世が訪れたときの記念レリーフがあった。また,造船所らしく錨の形の植木箱に黄色い小さな花が植えられているのが可愛らしい。
     手前に写っている女性は,この記念碑を清掃していた女性。1時間以上かけ,周りを掃除するだけでなく,捧げられた花束を丁寧になおしたり,落ちた花びらを手で拾ったりしていた。

  • グダンスク造船所の連帯の石碑<br /><br /> 造船所と広場を隔てる壁に連帯の石碑があった。ここに刻まれた名前と年齢は,政府との戦いで犠牲になった人々のものだと思う。

    グダンスク造船所の連帯の石碑

     造船所と広場を隔てる壁に連帯の石碑があった。ここに刻まれた名前と年齢は,政府との戦いで犠牲になった人々のものだと思う。

  • ヴェステルプラッテの破壊された旧ポーランド軍の建物<br /><br /> ヴェステルプラッテのバスの停留所から「平和を願う碑」に向かうとまず目に留まるのが,この破壊された建物。建物の裏側は半分倒壊している。前の部分には,ここを死守しようとした軍人の名前と年齢を刻んだ碑があった。

    ヴェステルプラッテの破壊された旧ポーランド軍の建物

     ヴェステルプラッテのバスの停留所から「平和を願う碑」に向かうとまず目に留まるのが,この破壊された建物。建物の裏側は半分倒壊している。前の部分には,ここを死守しようとした軍人の名前と年齢を刻んだ碑があった。

  • 亡くなった兵士の墓<br /><br /> 前の写真からすこし行ったところに,ここでの戦いで亡くなった兵士の墓があった。<br /> この写真を撮る少し前にドイツからの観光客のグループがこの墓に訪れていたが,そのガイド役の太った男(多分ポーランド人)が海まで届くような大きな声でここの説明をしていたことが,時間の経過を感じさせた。

    亡くなった兵士の墓

     前の写真からすこし行ったところに,ここでの戦いで亡くなった兵士の墓があった。
     この写真を撮る少し前にドイツからの観光客のグループがこの墓に訪れていたが,そのガイド役の太った男(多分ポーランド人)が海まで届くような大きな声でここの説明をしていたことが,時間の経過を感じさせた。

  • ヴェステルプラッテのバルト海に面した海岸線<br /><br /> 前に見える海がバルト海だ。おそらくここにも海岸線を守る建物か何かがあったのだと思う。バラバラになった煉瓦とコンクリートと鉄線の芯の残骸がいっぱいだった。<br /> 本当はここは立ち入り禁止部分だったが,その柵と柵の間にとこどころ隙間があり,この近くに残されている塹壕跡(旧ソ連から送られたという戦車もある)まで来る人はここまで入り込んでいた。

    ヴェステルプラッテのバルト海に面した海岸線

     前に見える海がバルト海だ。おそらくここにも海岸線を守る建物か何かがあったのだと思う。バラバラになった煉瓦とコンクリートと鉄線の芯の残骸がいっぱいだった。
     本当はここは立ち入り禁止部分だったが,その柵と柵の間にとこどころ隙間があり,この近くに残されている塹壕跡(旧ソ連から送られたという戦車もある)まで来る人はここまで入り込んでいた。

  • 平和を願う碑<br /><br /> この碑はヴェステルプラッテの一番奥の小さい丘の上にある。この碑,あまりスマートではなく,どことなく社会主義芸術の臭いを感じるが,まあ社会がどんな体制でも平和を願う気持ちは同じなのだと思う。

    平和を願う碑

     この碑はヴェステルプラッテの一番奥の小さい丘の上にある。この碑,あまりスマートではなく,どことなく社会主義芸術の臭いを感じるが,まあ社会がどんな体制でも平和を願う気持ちは同じなのだと思う。

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この旅行記へのコメント (11)

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  • ajtajtさん 2010/11/09 07:53:09
    息をのみました!
    2010/10にグダンクスに行きましたが、ツアーのスケジュールが旧市街を散策する時間しかなく、教会内部には入れませんでした。

    中部の写真がみれないかな?…とながめていきましたら、
    このパイプオルガンの写真に一瞬、ハッと息をのみ、感動してしまいました!
    すばらしい写真です。さっそく壁紙に設定させてもらいました。

    今回入れても暗く広い教会が多く、フラッシュが届かなかったり、禁止だったりとステンドグラスはぼけたり、暗すぎたりと写真はすべてダメでした;
    カメラとカメラマンの腕がいいとこの様にすばらしい写真になるのですね。
  • kaz-ykさん 2006/03/19 20:31:17
    グダンスクの画像・懇切な説明有難う
    極楽蝶さん 今晩は
    小生のhmlに、お越し願い有難う御座います。

    91,000トンの客船に乗船し、5/6ドーバーを出港し、5−15に
    グダンスクに寄港する予定です。その為の事前調査を致しております。

    質問
    (1)適当な土産あれば、購入したいと思います。
       高額品は、カード「VISA」で、小額品は、
       現金(ユーロ)で、支払いたいのでが 可能でしょうか
    (2)お勧めのお土産があれば、お教え下さい。



    極楽蝶

    極楽蝶さん からの返信 2006/03/20 22:54:48
    RE: グダンスクの画像・懇切な説明有難う
    kaz-yk様


    こんにちは。極楽蝶です。
    書き込みありがとうございます。

    >91,000トンの客船に乗船し、5/6ドーバーを出港し、5−15に
    >グダンスクに寄港する予定です。その為の事前調査を致しております。

    >質問
    >(1)適当な土産あれば、購入したいと思います。
    >   高額品は、カード「VISA」で、小額品は、
    >   現金(ユーロ)で、支払いたいのでが 可能でしょうか
    >(2)お勧めのお土産があれば、お教え下さい。


    僕は,旅行に出かけても,あまりお土産を買わないので,この事情にはあまり詳しくはありません。ただし,グダンスクは運河沿いに琥珀を売るお店が沢山あり,手頃なものから,高級なものまで,いろいろなものが選べます。僕は買いませんでしたが,これらの店であればVISAカードは利用できます。記憶では,ユーロも可能な店があったと思いますが,レートが適切であるかどうかは分かりません。

    グダンスクでは琥珀がお土産として好まれているようですが,琥珀はバルト海沿いの観光としてでは比較的一般的な品物です。以前,バルト三国を旅行したときにも,主要な町の土産物屋(宝石店)では多くの琥珀を扱っていました。

    ご存じのことと思いますが,琥珀は一定の温度になると溶けて液状になるため,自由に形や色を整えることができます。例えば,琥珀を溶かして固める際に小さな虫を入れて,高い値を付けている店もあるようですから,良く確認してください。
    それから,もしもお土産のことを知りたいのであれば「まみ」さんが僕よりも詳しいと思います。彼女も昨年グダンスクを訪れているようですから,ご質問になってはどうでしょうか。

    では,楽しい旅行を。
    旅行記を楽しみにしています。
  • shinesuniさん 2005/11/03 22:48:44
    はじめまして
    夜景が綺麗に撮れていますね。
    三脚は使ったんですか?それともデジカメの性能が良かったのでしょうか?
    私は海外から6年遠ざかっていますが、そろそろと思っておりますので、先ずはカメラから物色中なのですが...
    どのような機材なんでしょうか?

    極楽蝶

    極楽蝶さん からの返信 2005/11/04 00:33:40
    RE: はじめまして
    shinesuni様


    こんにちは,shinesuni様。極楽蝶です。


    >夜景が綺麗に撮れていますね。

    ありがとうございます。励みになります。


    >三脚は使ったんですか?それともデジカメの性能が良かったのでしょうか?
    >私は海外から6年遠ざかっていますが、そろそろと思っておりますので、先ずはカメラから物色中なのですが...
    >どのような機材なんでしょうか?

    三脚を使っています。カメラはニコンのD70sです。
    デジタルの一眼レフは今回が初めてです。フィルムのカメラも,十数年使っていませんでした。
    今年,思い切って買いました。三脚はカーボンの軽いものですが,それでもやっぱり重く感じます。

    今回の旅行で何度も夜景を撮りましたが,僕は陽が沈みかけのころが一番綺麗ではないか思います。
    モトワヴァ運河を撮った二枚はそのような時間帯です。ドゥウーギ広場のものは完全に日が沈んでからの写真です。
    日が沈みかけているときは,空が紺碧に写るので僕は好きです。
    グダンスクには三泊したので,初日に日没の時間を確認して,二日目に撮りました。

    夜の景色は昼間とは様相が違うのでいいですよね。
    でも,これをやっていると夜が遅くなるので次の日が辛いです。


    shinesuniさんの夜景の写真を楽しみにしています。
    これからもよろしくお願いします。

    shinesuni

    shinesuniさん からの返信 2005/11/04 00:39:37
    これから宜しくお願い致します。
    コシツェ〜クラクフの夜行列車と早朝のクラクフ探さくは14年前と全く変らなかったのに非常に感動を覚えていました。
    ついつい書きそびれて今日まできましたがこれを機にひとつ宜しくお願い致します。
    PS いつかゴールウェー行く時は色々アドヴァイスしてくださいね。

    極楽蝶

    極楽蝶さん からの返信 2005/11/04 23:02:51
    RE: これから宜しくお願い致します。
    shinesuni様


    こんにちは,shinesuni様。極楽蝶です。


    >コシツェ〜クラクフの夜行列車と早朝のクラクフ探さくは14年前と全く変らなかったのに非常に感動を覚えていました。
    >ついつい書きそびれて今日まできましたがこれを機にひとつ宜しくお願い致します。

    本当にクラクフの朝は気持ちよかったです。それに,あんな夜行列車も旧東だからでしょうね。
    shinesuniの旅行記を拝見すると90年代前半の旧東側を旅しているようで,羨ましく思います。
    僕が今年見た風景とはちょっと違っているようですね。素朴な国の表情が良いですね。

    >PS いつかゴールウェー行く時は色々アドヴァイスしてくださいね。

    アイルランドもとても美しい国です。是非ご旅行なさってください。
    私でお役に立てることがあれば幸いです。


    では,また。これからもよろしくお願いします。

    shinesuni

    shinesuniさん からの返信 2005/11/04 23:08:21
    RE: RE: これから宜しくお願い致します。
    http://4travel.jp/traveler/meo/album/10033428/
    上の旅行記読んだことありますか?
    私がこんどコシツェに行く時は別のルートでポーランドに行こうと考えています。しゃれになりません。

    極楽蝶

    極楽蝶さん からの返信 2005/11/04 23:26:35
    RE: RE: RE: これから宜しくお願い致します。
    shinesuni様


    こんにちは,shinesuni様。極楽蝶です。


    >http://4travel.jp/traveler/meo/album/10033428/
    >上の旅行記読んだことありますか?

    帰国後に読みました。でも,とてもそんなに危ない電車であるとは思いませんでしたが?
    夜のコシツェの駅も結構やばい人が多いのではないかと考えていましたが,全然大丈夫でした。

    それと,この夜行列車には寝台車と普通の座席の車があり,座席の方はさらに3つぐらいのクラスに分かれています。あの旅行記を書いたmeoさんがどの列車を利用したか分かりませんが,寝台車は車掌がしっかりいました。

    私の知り合いでマドリッドで商売をしている人がいますが,その人のところを訪れたときには,旅行者か現地の人間かに関係なく,運が悪ければ強盗にあうと言っていました。

    それに今年ポーランドで知り合った現地に住んでいる日本人のひとは,ポーランドに来て十数年になるけれども,ニュースで殺人事件が流れたことがほとんどないと言っています。この人が言うには,衛星放送でNHKニュースを見ていると,あまりに殺人事件のニュースが多い日本の方が怖いと言っていました。


    >私がこんどコシツェに行く時は別のルートでポーランドに行こうと考えています。しゃれになりません。

    でも,心配であればやはり別のルートを考えた方が良いですね。個人旅行は自分で安全管理をしなければいけないですからね。
    多分,コシツェから乗り継ぎなしで行くには夜行列車しかありませんが,途中1回か2回の乗り継ぎを考えるならば,昼間の電車もあると思います。あるいは,レンタカーを利用するかですね。


    では,また。これからもよろしくお願いします。
  • まみさん 2005/09/07 07:50:47
    写真を興味深く拝見しました
    極楽蝶さん、こんにちは。

    今年の夏、同じ頃にグダンスクに行きましたが、ヴェステルプラッテは行き損ねました。なので、写真を興味深く拝見しました。

    ほかにも、全体の写真と共に、細部に注目した写真がとても面白いです。
    ワルシャワ旧市街のインフォメーションの建物のペリカンには私も注目して写真を撮りました。(旅行記にはアップしませんでしたが@)

    極楽蝶

    極楽蝶さん からの返信 2005/09/07 19:24:00
    RE: 写真を興味深く拝見しました
    まみ様

    こんにちは。極楽蝶です。
    メッセージありがとうございます。

    実は,僕もちょっと前からあなたの旅行記を拝見していて,同じような街を廻っているので関心を持っていました。まさか,メッセージを頂けるとは思ってもいなかったので,とても嬉しく思います。

     まみさんの旅行記にも書いてありましたが,ここの天候はタイミングが良くないですよね。晴れたり曇ったりとすぐに変わってしましますね。

     「細部に注目した写真」とありましたが,家の入口を飾る像などでしょうか?僕としては,あの街の入口の装飾はとても興味を引かれました。人が多かったり,光の加減が良くなったりで,数カ所のものしか撮りませんでした。もし,次回行く機会があれば,あれだけのシリーズを撮りたいと思っています。このことに関心を持って持って頂いてありがとうございます。

     では,また。

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