2004/05 - 2004/05
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自由のベアリスタさん
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シアトルには地下があります、と言っても別に珍しくはありません。しかし、この地下は他とはちょっと違います。約100年前、人々に捨て去られてしまった地下空間があるのです。
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地下(アンダーグラウンド)はシアトル発祥の地、パイオニアスクエアにあります。そしてその捨てられた地下は今「アンダーグラウンド・ツアー」という観光名所に生まれ変わっています。
この地下は元々地下だったわけではありません。
その昔(100年以上前)、シアトルでは水洗トイレが普及しはじめたのですが、海が満潮になると下水が逆流するという問題が起きていました。また、1889年にシアトルは大火災に見舞われました。元々は小さなボヤから始まったこの火災ですが、火を消すための水を汲み上げる消火栓が干潮のため水圧が低くて海水を汲み上げられなかったために被害が拡大しました。
大火災によりシアトルは壊滅しましたが、新しい街として復興を始めます。まず、以前問題となっていた下水の逆流を防ぐために道路を高くする計画が持ち上がりましたが、街の実力者がこれに反対し、古い高さのまま街が造られました。しかし、市民の強い願いにより、結局道路は従来より3m高くされました。このとき道路より下にあった古い街が現在のアンダーグラウンドです。
道路が上にできるとやがて2階部分が1階となり、人々は地下スペースを利用しなくなくなります。こうしてこの地下空間はいつしか忘れ去られてしまったのでした。 -
これは当時のトイレです。水洗ですが、満潮時の下水逆流のときにはトイレから水が噴出したそうです。住人はそれを知っているため満潮時にはトイレを利用しないのですが、何も知らない旅行者はこのトイレで逆流により水を浴びるので「ウエットバック(Wet back:ぬれた背中)」と呼ばれていたそうです。もちろん、今のシアトルではそんなことは起こりませんのでご心配なく。
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このツアーでは3箇所の「アンダーグラウンド」を周ります。実際に見る場所は少ないのですが、ガイドの人の話が長いので約1時間半ほどかかります。地下はカビ臭く、埃をかぶった看板やベッドなど、そこに生活があったことを伺わせます。
アメリカ人にもわりと人気らしく、私が参加した当日は東海岸から来たという人も割といました。尚、日本人であることをガイドに告げると、日本語で解説されているガイド(A4一枚)を貰うことができます。
マリナーズの本拠地セーフコフィールドからもほど近い距離にあります。予約も要らないので、シアトルに訪れる方はアンダーグラウンドツアーに参加してからマリナーズ観戦などいかがでしょうか。
アンダーグラウンドツアーのツアースケジュールなど詳細は
http://www.undergroundtour.com/
で確認できます(英語)。
大人(18-59歳)$10
シニア(60歳以上)$8
学生(13−17歳)$8
子供(12歳以下)$5
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