２００５年２月　雪の降る延吉 (1) ロシア・韓国を結ぶ客船東春航運について　

2005/02/14 - 2005/02/16

春節の休みも終わり、２月１４日からの出勤となりました。社員同士新年の挨拶をして、春節期間にしたことを話したりしました。この日は昼ぐらいから雪が降りとても寒かったです。２階窓から撮った街の写真です。手前がバス停です。雪が積もるとちょうどこの辺りを社員総出で雪かきします。こちらでは会社の前の雪かきは責任を持ってしなければなりません。社会の決まりごとなんです。もししないと罰金を払わなければなりません。こつこつと氷を砕き、シャベルで雪を集めます。雪がたまると会社で頼んだトラックが来て皆で雪をトラックに載せます。作業が終わる頃には汗も出て体が温かくなるほどの運動量です。除雪車はそういえばみたことないですね。自分達でできることは人海戦術でみんなでやります。こっちでもあっちの会社でも、朝出勤後にみんなこつこつこつこつ音を立てながら身体を動かしています。

エリア 延吉(中国)

隣の銀行です。立派な建物です。敷地も広いので雪かきをする時は大変です。社員も多いのでしょうが、いつもカウンター内にいる女子行員がシャベルを持って頑張っている姿を見ると、大変ですねと声をかけたくなります。

左に見える青い看板は、延辺からロシアに入り、そこから韓国に行く客船についての案内です。そうそうそういえば雪が降る時に延辺の人は傘を差しません。日本の雪と違ってさらさらしているからかもしれません。来た当初は傘を差していましたが、目立つので服についているフードをかぶって歩くようになりました。

看板を近くから撮ってみました。東春フェリーです。中国琿春⇔ザルビノ⇔ウラジオストック⇔韓国束草の航路です。琿春からロシア内にはバスが出ています。ロシアにはビザがないと入国できませんので、日本からこられる方は事前に準備が必要です。延吉ではその手続きができません。中国人旅行客は北朝鮮同様ロシアへも前日の申し込みで入国できます。ウラジオストックへはカジノとナイトライフを目的に行くようです。男性客が多いそうです。

看板内の広域地図です。延辺の地理的位置が確認できます。東春フェリーは２００１年には年間約５２０００名、２００４年には平均１回の旅客約３００名、年間５３９００名余りの旅客を運んでいます。２００５年１月には前年同期比の７倍、２８００名余りの旅客が行き来し、この客船を利用する人が増えていることがわかります。閑散期のこうした伸びは冬場の長白山観光、韓国学生の旅行が増えたのが主要な原因とみています。

明珠ショッピングセンター付近で撮りました。道路を横切る地元の人々です。雪が降って路が凍ると歩くのが大変です。１年目は４回大きく転びました。２年目はまだ２回ぐらいです。路面の凍りつきが激しい時は、転ぶのがいやで下ばかり向いて歩いています。ですので知り合いとすれ違ってもわかりません。春から秋にかけては空を見上げるとよく戦闘機が飛んでいるのを見るのですが、今の季節は空に何が飛んでいるのか私にはわかりません。そういえば冬以外の季節に、雀や猫、野良犬、見ませんね。どこかに隠れているのでしょうか?お腹の中に・・・

焼き芋を売るおばさんとバスを待つ地元の人です。焼き芋は５００グラム２元で、３つ買うと５〜６元になります。

時代広場です。中央に見えるのが延辺成宝国際商務大厦です。５階までがショッピング街、その上はホテルです。何回か衣料品の買い物をしたことがあります。延辺の他の店も同じなのですが、品質がよくてこの値段だというのを説明する時、店員は口々に『これは韓国製品だから、これだけの値段がします。』と決まり文句のようにいいます。韓国文化の影響が大きい地域なんだとあらためて思わされます。みなさんでしたらこう言われたらどう反応しますか?

時代広場では夏の夜になると、若者がバレーボールやバドミントンをしたりします。とても賑やかになります。

人民路と光明街の交差点を北に向けて撮りました。

同じく交差点、東に向けて撮りました。