2000/09/23 - 2000/09/30
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le_cielさん
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2年ぶりで4回目のパリ(フランスは5回目)。里帰り気分だった。全体的に振り返ってみるとちょっと欲張りすぎたような気がする。もっとのんびりすれば良かったかな。やはり職業病なのか目前にある有名建築物を見ないではいられなかった。※関連した旅行記「パリの建築」、「パリ・スケッチ」、「ル・コルビュジェ」もあります!
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9月23日:マレーシア航空は機材もサービスも及第点だった。結構良かったと思う。値段から考えればとても良い。
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特に気になったのはやっぱり女性客室乗務員の制服。そう、シンガポール航空の制服と同じサロンだった。中国系よりマレー系の乗務員が多かった。シンガポールで聞いたことがあるけれど、マレー系はサービス業に適しているようだ。みんな不思議な香りの香水をつけていた。香水というよりお香のような香り。でも、リラックスできる香り。通路を通るたびにクンクンと匂いを嗅いでしまったのはやっぱり変かな?みんなが同じ香りではないけれど、多くの乗務員がこの香りを身にまとっていた。
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たまたま、シートバックビデオが故障していたので何かと気を使ってくれたことをきっかけに簡単なことを話したりもした。おかげでスクリュードライバーをたくさん飲んでしまった。二人の女性乗務員と話しをした。一人はクアラルンプール、もう一人がジョホール・バル出身だった。シーザー・ペリ設計のペトロナス・ツインタワーや食べ物の話、サテーやナシゴレンの話をした。二人ともとても明るくて楽しかった。
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KL空港でのトランジットは辛抱の時間だった。7時間の待ち時間。2時間前チェックインを考えると1時間〜1時間半ほど要する市内へは行けなかった。行こうと思えば行ける。ただこの先のことを考えて止めておいた。黒川紀章設計の新空港でただ待つばかり。
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お腹が空いてきたので「RIMBA」というレストランで食事をした。牛肉とチキンライス、きしめんのようなものを食べた。スパイスの効いた料理でマレーシア気分を味わうことができた。食後、仮眠することにした。場所によっては冷房が効きすぎていたので比較的暖かいエリアで少しだけ眠った。
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飛行機に再び搭乗、マレーシアからパリまで12時間。北回りで日本からパリへ行くのとほぼ同等の時間の移動はやっぱり辛い。お尻が痛くなりそう。実際パリに到着した日は一日痛かった。パリに到着。初めてのターミナル1だった。近未来的デザインは今見てもイケてる。旅行会社にはターミナル2だと聞いていたのに違っていた。入国審査を済ませて出口に向かって歩いていると空港職員に止められた。怪しい雰囲気でないのにどうして?(それとも怪しい?)荷物の中身を見せろと言われた。その時間帯他に誰も通過しなかったから暇つぶしに止められたのだろうか?問題はないのですぐに出られた。
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空調の吹出口もカッコイイ!
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9月24日:観光へ出発。とりあえずシテ島下車、ノートルダム寺院から始めた。パリの始まりもここシテ島から。以前から気になっていたパリの中心を示す「パリ0km」の標を確認し、ついでにデジカメで撮影した。ノートルダム寺院が何か違う?そうだ!そう言えば足場の掛かっていないノートルダム寺院を見るのは初めてだった。一応中に入ってステンドガラスを見た。
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右岸に位置する有名な歴史的建造物を見て回った。同伴の先輩が初めてのパリ、初めてのヨーロッパだから案内役(のようなこと)をした。とにかく秋晴れの空が気持ちよかった。雲がほとんどなく高い空。ガスで霞んでいない透明な空。ホテルを出発した頃は肌寒かったけれど、陽が昇るにつれて気温も上昇。ついには半袖になってしまった。
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凱旋門からイエナ通りをトロカデロ広場へ向かった。2日間乗り放題のバス出発所に向かうためだった。
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ルージュバス2階のオープンデッキ席に座った。トロカデロ広場からエッフェル塔、グランパレ、プティパレ、アレキサンドル3世橋。アンバリッド、コンコルド広場、オルセー美術館、ルーブル美術館からノートルダム寺院、オペラ座まで市内の要所を周回した。さすがにオープンなので秋風が冷たかった。それにしても秋が深まりつつあるパリはとても綺麗だった。休日のせいか空気も澄み渡っていた。
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シャイヨー宮で昼寝する女性
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シャイヨー宮で見たツタンカーメン
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エッフェル塔
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ルージュバスから見下ろした街角の風景
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昼食はカフェで「Plat de jour(今日の皿、まあ日替わり定食みたいなもの)」を注文。ペリエとロレーヌ風キッシェ付のサラダを食べた。まあこんなもんだろうって味。先輩に注文や勘定の仕方を伝授した。この店はオペラ座に程近いが比較的一人の客や男同士もいる。
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パリの街は秋色に染まる進行形だった。赤や黄色に染まりゆく木々、歩道には落ち葉や栗の実が落ちていた。マルシェの食材も秋の味覚が揃っていた。
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パレ・ロワイヤルの中庭で休んでいるときは気持ちが良かった。と思ったら雨が少しだけ降ってきたがすぐに止んだ。噴水の水の音と風に揺れる木の葉の音も心地よかった。
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パレロワイヤルで遊ぶ子供たち
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パッサージュ
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9月25日:ホテルから徒歩でスタートした。ホテルから程近いモンマルトルの丘に緩やかな坂と階段を登りながら向かった。
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朝9時前のモンマルトルは人影も少なくベルエポックな時代のパリの風景をカラーで見られた。あえてカラーでと言うのは昔のモンマルトルの写真にモノクロが多いから、それに今日は晴天で空が素晴らしい青色だから。
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ポール・モーリアの「L\'amour est bleu(恋はみずいろ)」のように恋は青にたとえられる。まさしくそんな空色だった。フランスで青い服を着た女性は恋人がいるのよって言われることもここからきているのではないかと思った。
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ゆっくり歩く老夫婦、仕事へ向かうマドモアゼル、犬を散歩に連れるマダム、犬のウンチを清掃する清掃員など普通の日常の生活風景が広がっている。華やかな観光地よりもこんなさり気ないパリの風景が大好き。
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ロートレックやユトリロの見た風景と同じ。その頃とほとんど変わらない景観が残っているなんてとても不思議な気分。ちょっとしたタイムスリップを味わったみたい。
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昨晩の雨で石畳の舗装が朝陽に輝いていた。とても綺麗。
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サクレクール寺院の前からパリ中心部に向かって景色を眺める。空には幾筋もの飛行機雲が連なっていてとても美しかった。空の下にはパリの屋根。屋根裏部屋を持つマンサードの屋根と煙突が連なっている。例外(エッフェル塔やモンパルナスタワーなど)を除きスカイラインが整った風景は文句なく美しかった。
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似顔絵書きが集まって有名なテルトル広場を過ぎ、アベス広場へ。
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エクトル・ギマールがデザインした地下鉄出入口から地下鉄に乗車してオペラ座まで行くつもりだったけれど、そのまま歩くことにした。今日は月曜日なので昨日と違って平日の空気が感じられる。観光客もいるけれど、パリジャンやパリジェンヌもたくさん歩いている。ファッション、歩き方や素振りで何となくわかる。
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オペラ・ガルニエが見えてきた。ビックリ。何がビックリかというとキンキラキンなこと。過去に見たオペラ座は黒く汚く汚れていたから。お色直しをしたオペラ座はピンクや黄色の大理石をふんだんに使った豪華すぎる建物だった。本当にビックリ。
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オペラ大通りから初体験のバスでモンパルナスへ向かった。一応パリジェンヌの近くに座った。やはりここでも黒をベースのコーディネート。何気ない仕草が格好良く見えるのはやっぱりパリだから。モンパルナスに近づいてきたときパリジェンヌが「次がモンパルナス」って聞いてきた。「そうだよ」って答えたけれど、心の中で「あなたの方が詳しいだろ!」って思った。旅行者の東洋人に聞くなよって思ってしまった。
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途中有名なカフェ「ロトンド」や「ドーム」を通り過ぎた。
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ジャン・ポール・ベルモンド主演の映画「勝手にしやがれ」で登場したアパルトマンがあった。
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ガラスの建物「カルティ財団ビル」が近づいてきた。すごい!すごすぎる!建物に一目惚れって感じ。写真や図面を見て想像していた以上に素晴らしい建物。やっぱりジャン・ヌーベルは天才だ!道路に面してガラスのスクリーンが建てられている。その奥にはガラスの建物と緑の庭園。大きな木が保存されている。幾重ものガラススクリーンを通り越して敷地奥まで見通すことができる。建物と周囲の空間が一体になった感じ。ガラスに写り込む周囲の風景と空や緑、またガラスに反射する周囲の風景と空や緑が絶妙のハーモニーを奏でている。スゴイ!残念なことに今日は休館日。守衛さんに「この建物を見るために日本から来たから中に入れてくれ」って話したけれど聞く耳持たず、帰れって言われてしまった。※旅行記「パリの建築」にも関連記事が書かれています。
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次に国際大学都市へ。とりあえずTBSブリタニカ出版の「パリでお昼ごはん」で紹介されていた学食へ。
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世界各国から集まった色々な人種の学生の中での食事は楽しかった。メニューも多彩で国際色豊かだった。仕組みがよくわからなかったので周囲の様子を見ながら料理を選んだ。
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構内にあるル・コルビュジェの「スイス学生会館」と「ブラジル学生会館」を見た。こんなところにもコルビュジェがあるなんてビックリ。あいにく双方とも改修中だったので内部を見学することができなかった。※旅行記「ル・コルビュジェ」もあります!
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イタリア広場に行って丹下健三設計のグラン・テクラン、その近くのクリスチャン・ド・ポルザンパルクのオートフォルム住宅、環状線に向かってル・コルビュジェの「救世軍難民病院」。今日は何だかコルビュジェ日和。
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ドミニク・ペローのベリオール工業館とフランス国立図書館、パリ市立技術・行政都市、ベルシーの共同住宅、オムニススポーツセンター、元アメリカンセンターなどベルシー地区一連の建築群を見た。※旅行記「パリの建築」にも関連記事があります!
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周囲が夕闇に包まれた頃にやっとバスティーユ広場。オペラ・バスティーユもライトアップされていた。
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バスティーユ広場からリヴォリ通りを通ってパリ市庁舎へ。その付近で食事場所を探した。もう足が疲れてヘトヘトだった。マレ地区の「La Chaise Au Plafond」という店で食事をした。
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比較的混み合っていたからこの店を選んだ。店の主人は物静かな雰囲気だった。ここでもやはり今日の定食「牛の赤ワイン煮込み」を注文した。この旅初めてのアルコールであるビールを飲んだ。
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歩き疲れていたけれど、昨晩行けなかった遊覧船乗り場へ向かった。バトームーシュに乗るつもりが地下鉄の降車駅を間違えてバトーパリジャンに乗った。セーヌ川から眺めるイルミネーションはとても綺麗だった。
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夜風がとても冷たくて寒かったけれどとても良かった。贅沢を言えば、やっぱり隣には女性が居て欲しいと思った。00分に迎えるエッフェル塔の点滅はとても美しく疲れも吹き飛ぶようだった。しかし男同士で見るより女性と見た方が何倍も美しいはずだと虚しさが残るばかり・・・。
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セーヌに揺れるトリコロール
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この旅行記へのコメント (2)
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- oscar002さん 2005/02/07 21:45:53
- 道は良く訊かれます
- はじめまして。oscar002といいます。
既に2年以上も住んでいるのにオフィスとアパルトマンを往復するだけ
に近い生活ですので、旅行記面白く読ませていただきました。
コルビュジェがジャマンにあるなんて知らなかったので、昨日トライした
のですが空振りでした。土曜日にでもまた行ってみます。
ところで道は良く訊かれます。
一説によるとフランス人はプライドが高いので「田舎モノ」と思われたくない
ので、フランス人には訊かない。東洋系でもベトナム系は在仏が長いので
訊けばわかるだろという発想のようです。
試しにウチのスタッフの一人が「日本人だよ」と言ったら、「あらベトナム人
だと思ったワ」と言われたそうなので案外ホントかもしれません。
家族が来ていたときなんか、カメラぶら下げて、「地球の歩き方」持って、
観光客以外の何ものでもないカッコしてても「地下鉄どこ?」とか訊かれます。
おまけに訊かれた場所がコンコルド広場の直ぐ近くですからね。
仮にテキトーに歩いたって直ぐどこかのメトロにはぶつかるんですが…。
ではまた
- le_cielさん からの返信 2005/02/08 23:16:41
- RE: 道は良く訊かれます
- はじめまして、oscar002さん。お便りありがとうございます。
パリにお住まいのoscar002さんにボクの旅行記を楽しく読んでいただけたなんて恐縮です。
パリにお住まいなんて素敵ですね!羨ましい限りです。
オフィスとアパルトマンの往復だけなんて随分忙しそうですね。
リュクサンブール公園や数々の美術館、マルシェにレストランなどなど、
見るもの食べるものたくさんあるのにもったいない!
でも、住んでみるとそんなもんなんですよね。
ボクも実家の愛知県から就職して東京に住み始めてもうすぐ15年になりますが
東京に行ったらあれ見ようこれ見ようってものがたくさんあったのに
いざ住んでみるといつでも見られるからいいやって具合です。
コルビュジェを是非見てください!また見たいな〜!
道をよく聞かれるのにはそんな理由もあるんですね。
パリも東京と同じで地方出身者が多いですからね。
ちょっとプロヴァンスやブルターニュ訛りのフランス語だったりして!
NYなんかだと東洋人を始めて本当に多国籍なので道聞かれても不思議に思えませんでした。
日本人なら日本で絶対外国人に道を聞くことなんてありえないだろうけど、
フランス人その他の外国人はそんなこと気にしないのかな〜なんて思ったりもします。
直接理由を聞いてみるのが早いかもしれませんね。A bientot!
le_ciel
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