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小樽「蔵群」…洗練された器にホスピタリティ溢れる、人間力の高い宿<br /><br /> この宿はオープンしてすぐ<br />数々のマスコミにも取り上げられた有名な宿です。 <br /> 建物のインパクトの強い、斬新な「デザイナーズ旅館」としては<br />水上の「別邸仙寿庵」と並んで有名な宿ではないかと思いますが、<br />その内容には雲泥の差がありました。<br /><br />「別邸仙寿庵」も決して悪い宿ではありませんが、<br />その内容は旧態然とした旅館そのものであったのに対し、<br />この「蔵群」は進化した、更にまだまだ進化を期待できる、<br />全く新しい宿です。<br /><br /> 様々な雑誌でも紹介されているように、<br />日本では珍しいオールインクルーシブシステムをとったこの宿は、<br />1泊2名宿泊での一人あたりの料金が35,000円(税別)。<br />(2003年現在)<br /><br /> いい宿に泊まるには当たり前の、この水準の価格で<br />全ての飲み物料金が含まれています。<br />お部屋に用意されたミネラルウォーターやビールはもちろんのこと、<br />食事の際にいただく飲み物、Barカウンターでいただくアルコール類全てです。<br /> 飲んべの私たち夫婦にとっては、<br />飲みたいだけ飲んだ上にチェックアウト時に請求書を確認する必要がないということは、いくら泥酔してもかまわないに等しい…というのは冗談ですが、<br />なんだかとても得した気分になりました。<br /><br /> 建物は、非常に大胆なデザインのしゃれたホテル。<br />置かれた家具は部屋によって異なるようですが、<br />李朝家具などアジアンテイストの骨董。<br /> 中庭のガーデンチェアは、昼間読書をするのにぴったりです。<br /><br /> またパブリックスペースの図書室には、<br />おそらく30代~40代の年代とお見受けするご主人のプライベートコレクションであるLPレコードが並んでいます。<br /><br />食事はもちろん、たっぷり食べきれないほどの小樽の海の幸。<br /><br /> でも、この宿の一番の魅力はと言われれば、<br />それは人間力でしょう。<br /><br />私たちが大規模な旅館を好まず、できれば10室以内の小さな宿ばかり選んで泊まり歩くのは、<br />宿のご主人がどんなに素晴らしいおもてなしを心がけていても、<br />目の届く範囲には限界があると思っているからです。<br /> 人を本当に喜ばせたり楽しませたりできるかどうかは、<br />マニュアルとか努力の問題ではなく、あえて断言するなら<br />センスとか素質の問題ですから、<br />ご主人のホスピタリティをそのままに、全てのスタッフが受け継ぐことは、<br />私は不可能だと思っています。<br />しかしこの、私たちが不可能だと思っていることに限りなく挑戦しておられるのが、<br />この「蔵群」ではないでしょうか。<br /><br /> 私は、最初に雑誌でこの宿を知ったとき、<br />どの部屋に泊まろうかとメールを出しました。<br />そのときのメールのやりとりは何通にも及び、<br />たった2泊泊まる部屋を決めるのに、何度も何度も長い打ち合わせを重ねました。<br />そのときの担当が、若く意欲のある濱田さんとおっしゃる青年でした。<br /><br /> 彼には、滞在中もなにかにつけてお世話になり、<br />私たちが気持ちよく羽を伸ばせるように心がけていただきました。<br />もちろん、彼に限らず、宿のスタッフの皆さん誰もが常に気持ちのいい笑顔で、<br />2連泊の間、宿から一歩も出ずに読書三昧でお酒に溺れている私たちをもてなしてくれました。<br /><br /> ご主人とはじっくりお話する機会がなかったので雑誌の記事などの転用なのですが、<br />「宿のスタッフに若い男性が多いのは、ご自分が他の宿に泊まったときに女性に荷物を運ばせるのがいやだったから」だとか、<br />「今でも駅までの送り迎えの車をご主人自ら運転していくのは、お客様の生の声を聞きたいため」だとか、<br />本当にいい宿にしていこうというご主人の真摯な姿勢が伝わってくると思います。<br /><br /> もちろん、もっと進化を期待したいところもいくつかあります。<br />欲を言えば、料理だけでも人を惹きつけられる宿になって欲しいし、<br />お庭にテラスがあればもっと気持ちがいいでしょう。<br /> Barに本物のバーテンダーがいるわけではないので、<br />食後酒に本格的なカクテルを期待してはいけません。<br />取り揃えたワインについては、地元を愛するご主人が小樽ワインにこだわる気持ちは伝わりますが、<br />こればかりはどうしようもない日本のワイン事情。<br />チリやオーストラリアワインなら<br />もっと安い仕入価格で何倍もおいしいものを供することができるはずです。<br /> また斬新なデザインだけに、大浴場や<br />客室によっては若干圧迫感を感じる人も多いでしょう。<br /><br /> でも、「蔵群」は、これからもどんどん進化していくことを期待できる、<br />将来が楽しみな宿。<br />「最近、多くのマスコミに取り上げてもらった結果、<br />お蔭様で予約のお客様が引きも切らない。<br />そんな中で、最高のサービスがきちんと提供できているのか、不安に思う。」<br />と前述の濱田さんがおっしゃいました。<br /><br />宿のスタッフひとりひとりにまで、ご主人のホスピタリテイがこうやって共有されている限り、<br />この宿はますます素晴らしい宿へと昇華していくことと思います。<br /><br /><br /><br />  宿にこだわるコミュニティ「本物の高級宿を楽しむ」を立ち上げました。<br />よろしかったら、情報交換しましょう。<br /><br />http://4travel.jp/community/main/10000186/<br /><br />

思う壺Barマダムの小樽「蔵群」…ワインとグラスとソムリエナイフ、それから2~3日分の本を抱えて宿に篭りっきり

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2003/07 - 2003/07

58077位(同エリア59817件中)

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miu

miuさん

小樽「蔵群」…洗練された器にホスピタリティ溢れる、人間力の高い宿

 この宿はオープンしてすぐ
数々のマスコミにも取り上げられた有名な宿です。 
 建物のインパクトの強い、斬新な「デザイナーズ旅館」としては
水上の「別邸仙寿庵」と並んで有名な宿ではないかと思いますが、
その内容には雲泥の差がありました。

「別邸仙寿庵」も決して悪い宿ではありませんが、
その内容は旧態然とした旅館そのものであったのに対し、
この「蔵群」は進化した、更にまだまだ進化を期待できる、
全く新しい宿です。

 様々な雑誌でも紹介されているように、
日本では珍しいオールインクルーシブシステムをとったこの宿は、
1泊2名宿泊での一人あたりの料金が35,000円(税別)。
(2003年現在)

 いい宿に泊まるには当たり前の、この水準の価格で
全ての飲み物料金が含まれています。
お部屋に用意されたミネラルウォーターやビールはもちろんのこと、
食事の際にいただく飲み物、Barカウンターでいただくアルコール類全てです。
 飲んべの私たち夫婦にとっては、
飲みたいだけ飲んだ上にチェックアウト時に請求書を確認する必要がないということは、いくら泥酔してもかまわないに等しい…というのは冗談ですが、
なんだかとても得した気分になりました。

 建物は、非常に大胆なデザインのしゃれたホテル。
置かれた家具は部屋によって異なるようですが、
李朝家具などアジアンテイストの骨董。
 中庭のガーデンチェアは、昼間読書をするのにぴったりです。

 またパブリックスペースの図書室には、
おそらく30代~40代の年代とお見受けするご主人のプライベートコレクションであるLPレコードが並んでいます。

食事はもちろん、たっぷり食べきれないほどの小樽の海の幸。

 でも、この宿の一番の魅力はと言われれば、
それは人間力でしょう。

私たちが大規模な旅館を好まず、できれば10室以内の小さな宿ばかり選んで泊まり歩くのは、
宿のご主人がどんなに素晴らしいおもてなしを心がけていても、
目の届く範囲には限界があると思っているからです。
 人を本当に喜ばせたり楽しませたりできるかどうかは、
マニュアルとか努力の問題ではなく、あえて断言するなら
センスとか素質の問題ですから、
ご主人のホスピタリティをそのままに、全てのスタッフが受け継ぐことは、
私は不可能だと思っています。
しかしこの、私たちが不可能だと思っていることに限りなく挑戦しておられるのが、
この「蔵群」ではないでしょうか。

 私は、最初に雑誌でこの宿を知ったとき、
どの部屋に泊まろうかとメールを出しました。
そのときのメールのやりとりは何通にも及び、
たった2泊泊まる部屋を決めるのに、何度も何度も長い打ち合わせを重ねました。
そのときの担当が、若く意欲のある濱田さんとおっしゃる青年でした。

 彼には、滞在中もなにかにつけてお世話になり、
私たちが気持ちよく羽を伸ばせるように心がけていただきました。
もちろん、彼に限らず、宿のスタッフの皆さん誰もが常に気持ちのいい笑顔で、
2連泊の間、宿から一歩も出ずに読書三昧でお酒に溺れている私たちをもてなしてくれました。

 ご主人とはじっくりお話する機会がなかったので雑誌の記事などの転用なのですが、
「宿のスタッフに若い男性が多いのは、ご自分が他の宿に泊まったときに女性に荷物を運ばせるのがいやだったから」だとか、
「今でも駅までの送り迎えの車をご主人自ら運転していくのは、お客様の生の声を聞きたいため」だとか、
本当にいい宿にしていこうというご主人の真摯な姿勢が伝わってくると思います。

 もちろん、もっと進化を期待したいところもいくつかあります。
欲を言えば、料理だけでも人を惹きつけられる宿になって欲しいし、
お庭にテラスがあればもっと気持ちがいいでしょう。
 Barに本物のバーテンダーがいるわけではないので、
食後酒に本格的なカクテルを期待してはいけません。
取り揃えたワインについては、地元を愛するご主人が小樽ワインにこだわる気持ちは伝わりますが、
こればかりはどうしようもない日本のワイン事情。
チリやオーストラリアワインなら
もっと安い仕入価格で何倍もおいしいものを供することができるはずです。
 また斬新なデザインだけに、大浴場や
客室によっては若干圧迫感を感じる人も多いでしょう。

 でも、「蔵群」は、これからもどんどん進化していくことを期待できる、
将来が楽しみな宿。
「最近、多くのマスコミに取り上げてもらった結果、
お蔭様で予約のお客様が引きも切らない。
そんな中で、最高のサービスがきちんと提供できているのか、不安に思う。」
と前述の濱田さんがおっしゃいました。

宿のスタッフひとりひとりにまで、ご主人のホスピタリテイがこうやって共有されている限り、
この宿はますます素晴らしい宿へと昇華していくことと思います。



宿にこだわるコミュニティ「本物の高級宿を楽しむ」を立ち上げました。
よろしかったら、情報交換しましょう。

http://4travel.jp/community/main/10000186/

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