中之島ウオーカー　～レトロ編

2004/05/01 - 2004/10/10

水都大阪の心臓部であるとともに近代大阪の発展を支えてきた中之島。今回は、その中之島に残る歴史的な風景をご紹介します。
表紙を飾るのはもちろん「中央公会堂」。大阪人の誇りであると同時に商都大阪を象徴するドラマを秘めています。
大正建築とあって老朽化が進んでいましたが、２年余の期間と約２００億の巨額を投じて再生されました。同時に重要文化財に指定されますます風格を増しています。

エリア 大阪

中央公会堂正面玄関。
何とも言えない風格を感じます。

日本銀行大阪支店。
御堂筋を挟んで大阪市役所と向合うように建っています。石積みの明治建築ですが、外壁だけを残し、内部を完全に改築するという特異な工法で風格を維持しています。

お馴染みの淀屋橋。豪商淀屋の財力で架けられました。南詰の地下には地下鉄御堂筋線と京阪電鉄の淀屋橋駅が設けられています。

淀屋の碑。ビジネス街の中の植え込みにひっそりと建っています。

淀屋橋界隈。東側から見たところです。夕刻とあって家路を急ぐ多くの人々で賑わっています。

土佐堀川。夕陽が川面を染めていきます。中之島はその名のとおり２本の川に挟まれた島になっています。北側は堂島川、南側は土佐堀川と呼ばれます。

ダイビル
東の丸ビルと並ぶオフィスビルのパイオニア的存在です。
大正建築の優雅な外観が中之島のビル群の中でも目立ちますが、近い将来関西電力現本店ビルの敷地と一体化され超高層のツインタワーに改築される予定です。

三井住友銀行大阪本店
中之島の南側に建つ貫禄十分の外観を持つ名建築です。周囲は住友系のビル群が建ち並び「住友村」と呼ばれます。

中之島の南側、西のウオール街北浜のシンボルが大阪証券取引所のドームです。株の売買がコンピュータ化されたのに伴い改築されました。ドームだけを残し本体部分は２４階建のオフィスビルに変わりました。正面の銅像は初代会頭五代友厚です。

ライオン橋
正式には難波橋といいますが、ライオンの像が鎮座している為通称ライオン橋と呼ばれています。なぜライオンなのか定かではありませんが、かつて陸軍第四師団が大阪に司令部を置いており、第四師団→シシダン→獅子となったとも言われています。