wcup74さんのクチコミ全7件

6月30日の関空発イスタンブール行きのターキッシュ航空の予約を持っていたが、出発の２日前にイスタンブール空港で自爆テロにより40名の死者が出て、空港が閉鎖された。
キャンセルしかないかと諦めかけたら、29日に空港が再開されて難を逃れた。
7月10日に帰国便にのったが、一週間後にクーデターで再び空港が閉鎖された。
幸運なことにどちらも間一髪で危機を回避したが、一つタイミングを誤っていたらと思うとゾッとする。二件の事件で亡くなられたり、負傷された方にはお気の毒だが、改めて海外旅行には治安上のリスクを認識させられた旅であった。

7月5日にオペラ「cossi fan tute」を観た。あらかじめwebで予約して会場でピックアップ。

テロへの警戒も厳重でマシンガンを抱えた兵士4名が事前に巡回にきていたし、入場時は金属探知器のゲートをくぐらされた。

会場もこじんまりとした雰囲気のある作りで、役者もよかったが、一番安かった3階席で観ていると開始5分で何やらおかしな音がきこえてくるではないか。周りの観客も驚いた様子。
何と鳩が屋根を引っ掻きながらホー、ホーと鳴きだす始末。
あげくには、オペラの曲に合わせて声が出てきた。
おかげで、オペラに集中できずにあえなく、幕間に退席した。
せっかくの音楽祭が台無しの一夜だった。

二泊して1日目だけ崖側の絶景ホテル、angel cave houseに220ユーロでとまる。ちなみに、これが生涯で最も高いホテルだった。
確かに、崖の途中にあるだけあって到着した瞬間、目をうばわれる絶景だった。青い海と青い空、ヨットや船が浮かび、宿泊費の半分は景色代だなと思うほどだった。
どこからかネコが現われたが、これも景色にマッチしていた。
但し、弱点は、夏場は崖側ホテルからサンセットが位置的に見えないため、歩いて10分ほどのビューポイントまで行かねばならないが、それも土産物屋やレストランの並ぶ道を楽しみながら行ける。サンセットは、夕陽側の風車に近い方が写真の構図としてはよくなる。
20:30頃に夕陽が沈むので、二時間前くらいから場所取りはあるが、直前でもなんとかなる。

確かに綺麗な夕陽だと思うが、2月にウユニ湖で360度の夕陽を見てしまっていたので、それに次ぐ美しさだった。

ラウンジもなくロビーの椅子も少ない小さい空港。でも、eu内の都市にダイレクトフライトがある。バルセロナ、オスロ、フィレンツェなど。深夜3時50分のバルサ行きvueling airに乗るのにフィラのバス停から終バス22:30に乗って23時には到着。webチェックインが不可だったので、チェックインカウンターの開く24時まで立って待つ。
チェックインからゲートまでは、30分で済んだが、座る場所がないほどのロビーの混みようで、やはり立ち待ち。ゲート付近には小さいduty freeと売店のみ。
トイレも汚れていて臭う状態。
飛行機まではバスでのりつけて、ほぼ定刻の出発だった。

朝焼けが私に問うた。
「おまえはどこから来たのか」
天空の鏡が私に問うた。
「おまえは、今どこにいるのか」
流星が私に問うた。
「おまえは、どんな祈りを捧げたのか」
最後に、夕焼けが私に問うた。
「今まで、我ら自然がおまえに問いかけたことはあったか」


そして、私は問いかけに答えた。
「Not in my life」と。

EURO2012を観戦するために訪れたウクライナのキエフ。サッカー以外にどうしても訪問したい場所があった。
チェルノブイリ、そして、原発従業員の町であったが、1986年の事故以降廃墟となったブリチャビ市。
もちろん、個人旅行者が勝手に行けないところなので、事前に業者を探して業者経由ウクライナ政府に申請して訪問許可をとった。
廃墟となった学校の教室に放置されたテディベアの人形や、いくつかの写真で有名な遊園地のメリーゴーランド。事故後、3日目に初めて退避命令がでて、慌ただしく避難したのだろう。

事故後27年も経つのに、誰も街に戻ることができない現状。
思わず、福島の現在と重なってしまった。

観光は楽しむためや感動をするためにするものだが、生まれて初めて悲惨な観光を体験した。

ワルシャワ中央駅からは歩くと２０分以上かかるので、バスがお薦め。５７番でバスが最初の角を曲がって直進すると、先にsamsungの看板が見えてきたら、そこが目指す場所です。