かつてはイエスズ会の本拠地だった教会
- 4.5
- 旅行時期:2016/06(約8年前)
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by sanaboさん(女性)
リスボン クチコミ:55件
シンプルな外観からは想像もつかないほどの煌びやかで絢爛豪華な内部は必見です。 (「○○の歩き方」では★★ですが、★★★の価値があると思います)
16世紀初頭、聖ロケ(ラテン語で聖ロクス)を祀る礼拝堂が建てられました。 (聖ロクスは黒死病から守ってくれると信じられていました)
16世紀半ばにこのサン・ロケ礼拝堂がイエスズ会の所有となり、16世紀後半に現在の教会が建立されました。 その後1世紀をかけて、マニエリスム(後のルネサンス)、バロック、ロココ様式の装飾が施されました。
「主礼拝堂」には4人のイエスズ会の聖人像が飾られていますが、そのうちの一人がフランシスコ・ザビエルです。 (ザビエルは1540年にポルトガルに派遣され、その後東アジアや日本で布教活動を行いました)
1584年には天正遣欧少年使節の4人の少年が、この教会に1ヶ月間滞在。 (彼らは1582年に長崎を出航し、マカオ、インドのゴア、喜望峰を経由し2年半後にリスボンに上陸しました)
主礼拝堂の左右にそれぞれ4つの礼拝堂がありますが、中でも特筆すべきは左奥にある『サン・ジョアン・バプティスタ礼拝堂』でイタリアンバロックの傑作と言われています。(サン・ジョアン・バプティスタはキリストに洗礼を施した洗礼者ヨハネのこと)
1740年にジョアン5世の命で、二人のイタリア人芸術家によりイタリアで造られ、ローマ法王により祝別された後、解体されてリスボンに運ばれ、再度サン・ロケ教会内で組み立てられて1752年に完成。
瑠璃(るり)や瑪瑙(めのう)、金などがふんだんに使われた豪華な造りで、天井の白い天使の像は大理石製です。 正面と両側にある絵画は、フレスコ画かと思ったらモザイク画だということがわかり、その美しさ、見事さには圧倒されました。
他の『Nossa Senhora da Doutrina(教義の聖母)礼拝堂』『Nossa Senhora da Piedade(慈悲の聖母)礼拝堂』『Santissimo(聖なる)礼拝堂』『聖ロケ礼拝堂』『聖アントニオ礼拝堂』『聖フランシスコ・ザビエル礼拝堂』『聖家族礼拝堂』すべてが異なる個性で、見ごたえがあります。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- 観光の所要時間:
- 1-2時間
- アクセス:
- 4.0
- 「サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台」からすぐ
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 併設の付属美術館は入場料2.5ユーロ
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 特に問題ありません。
- 展示内容:
- 4.5
- 絢爛豪華な内部は必見です。
クチコミ投稿日:2017/04/17
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