琴似駅での用足し

3.5
旅行時期：2025/09（約3ヶ月前）

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札幌駅から２駅目。札幌駅から函館本線の小樽・手稲方面の小樽行き・手稲行き・ほしみ行きの快速・普通の各列車に乗ると、6分で到着。札幌駅西側の函館本線の高架は、この駅まである。
当然ながら有人駅で、改札(自動・IC可・有人窓口あり)は1か所。切符は、クレジット利用可を含む３台の券売機が設置されており、有人窓口(7時～18時)もある。トイレは改札外にあり、そこへ行く途中にJR設置のコインロッカーもあった。
待合の椅子は、改札内はホーム上にあるものと、改札出口前に少しあるのみで、駅の規模に比して少ない。ホーム上のものは勿論、屋根は付いているが、風が吹き抜けるので、冬は寒い。
札幌市営地下鉄琴似駅は、ここから850ｍ離れていて、駅出口横を線路と交差して通る琴似・栄町通りを徒歩で行くと12分であるが、途中、屋根や地下通路は無く、駅周辺に伸びている空中歩廊で行くこともできない。時間が合えば、同通り上にある最寄りのバス停、もしくは駅前のロータリーからバスで行くこともできよう。
駅改札を左手に出た屋外に自転車置き場があるが、札幌駅や大通周辺によく設置されているポート間で乗り捨て可能なレンタサイクル、ポロクルは、2025年9月現在、琴似駅、地下鉄琴似駅とその周辺には存在しない。

駅周辺の機能性としては、駅直結の食料品スーパー（ロピア、トライアル）、本屋（文教堂←やや小規模）、クリニックなどがあるほか、琴似グリーンホテルがあって、それらは屋内の空中歩廊で高層マンションまで結ばれ、悪天候でも快適にアクセスできる。
ただし、空中歩廊は、駅との出入口に通路利用時間が5時30分～23時30分とあったので、0時台の電車を利用する場合などには、アクセスに注意が必要である。
また、改札出口横にはセブンイレブン（7時～22時）があるほか、荷物受取のPUDO、スマホ充電レンタル機、飲料の自販機がそれぞれ設置されていた。
こちらのセブンイレブンは、早朝や夜の営業時間が限られているので、それ以外は駅外に出て少しのところにある24時間営業のファミリーマートを利用するとよい。

ホテルは、琴似は大きいホテルがおおよそ3つあって、グリーンホテルが駅直結であるほか、残り2つ、ホテルヤマチ(JR琴似駅から600ｍ・徒歩9分)、ホテル琴似(JR琴似駅から900ｍ・徒歩13分)があるが、アクセスは、残り2つはむしろ地下鉄琴似駅の方が近い(230ｍ・徒歩3分)、ホテル琴似(300ｍ・徒歩4分)。
ほかは、JRモバイルインとVilla KOSHIDO KOTONI辺りであろうが、ホテル検索サイトなどを見ると、民泊のような比較的新しくできた宿がところどころ見受けられる。
もっとも、さっぽろ雪まつりの時や、有名大物歌手のコンサートのある日などは、札幌中心部からほど近く、アクセスもよいそれらのホテルは、価格が高騰するか満室になっている場合が多いため、より郊外のホテルか、シェアハウス的な簡素なホテル、あるいは逆に思い切って超高級ホテルの空き部屋を目指すしかない。
琴似駅とは方向が違い、距離も離れているが、札幌中のホテルが満室になろうとも、川添（南区）のアパホテルだけは空いており（公共交通機関でのアクセスが不便な割に、規模は大きいため）、そこが満室になったら、札幌では泊まれないとよく言われたものだが、民泊が増えた今となっては死語になりつつある。

100円ショップは、改札を出て右手、空中歩廊を少し行った琴似タワープラザの1階にキャン★ドゥ(10時～22時)が入るほか、ロピアが入る駅向かいのビル、シーナシーナ琴似の3階にセリア(10時～21時)が入っている。ダイソーも駅前の5588ビルに入っていたが、ビルの改装とともに2025年6月末で閉店したが、2025年9月26日に、今度はシーナシーナ琴似の1階に、新形態のStandardProducts、THREEPPYのコラボ店として開店するようだ。開店日3日間限定で1000円以上お買い上げ先着1400名に洗顔石鹸プレゼントキャンペーンをやっていた。

駅周辺には、建物内を伝ってアクセスできるお店や施設のほか、建物外にも、例えば高架下などに、イートインスペースもあるパン屋、Vie De Franceやファミリーレストランのびっくりドンキー、信号を渡って松尾ジンギスカンのお店など、ほかにも飲食店が幾つかあるため、時間つぶしにはそちらを利用してもよいかもしれない。
もっとも、シーナシーナ琴似の営業時間内であれば、シーナシーナ琴似は、各フロア、広くスペースが空いているため、椅子が幾つか設置された休憩コーナーもあって無料で休むこともできる。
それでも暇を持て余すようであれば、休憩スペース向かいのゲームコーナーや100円ショップをひやかすこともできる。
また、3階には、やや狭いが、かなり分かりにくい奥の方（エレベーター側）に赤ちゃんを遊ばせられるコーナーも設置されていた。

駅出口横を線路と交差して通る琴似・栄町通りには、特に地下鉄駅方面に向けて、飲食店、居酒屋、ラーメン屋、八百屋、花屋、ドラッグストア、ドコモショップ、スポーツクラブなどが軒を並べている。
通りの両側には歩道があり、無電柱化されて通りはすっきりしていて、冬はロードヒーティングで融雪されているものの、アーケードなど、通り沿いに屋根は無い。
札幌周辺に点在する衛星中核繁華街のうち、西区で一番規模が大きく、買い物の用を足すのに便利である。雨、雪が降っておらず、駅を出て散策するのであれば、それらのお店を覗いてみてもよいかもしれない。
特に、八百屋は、品質を気にしなければ、食料品スーパーよりもかなり安い値段で果物や野菜を手に入れることができ、格安を維持するために本州との流通経路を工夫した営業形態などは、地元のローカルテレビ局でも時々取材されているほどである。
お店は、地下鉄琴似駅近くには、ケンタッキーやドラッグストアのアインズトルペ、ツルハドラッグ、そしてダイエーから転向した経歴をもつ建物が少し古めのイオンがあって、JR琴似駅近くのお店よりは少し垢ぬけているかもしれない。
シーナシーナになったイトーヨーカドーがそうであるが、琴似駅周辺のお店も開店・閉店がぼちぼちあって、今後、北海道新幹線札幌延伸を見据え、マンションを含めた開発の波が、札幌駅西側では隣駅の桑園駅まで急ピッチで押し寄せており、琴似駅周辺の景色も今後、更に変わっていくかもしれない。少なくとも、桑園駅側の線路沿いの道路上には、新幹線トンネルを掘削する作業口ができていた。

琴似は、明治になって本格的な北海道開拓のためにまず札幌に屯田兵が入植した地のうち、山鼻、新琴似に並ぶ大きな３つの地域のうちの一つで、兵屋の復元建物など屯田兵にまつわる史跡も残されているが、いずれもアクセスは地下鉄琴似駅の方が近い。
西区役所は、敷地が屯田兵の中隊本部の名残で、敷地内には開拓にまつわる石碑や、屯田兵にまつわる道具などを展示した琴似屯田歴史館資料室があるほか、JR琴似駅の東西にある、琴似栄町通りおよび川添通りは、屯田兵が開削したものとして顕彰されているなど、琴似駅周辺の街歩きに訪れるのも一興である。