たった35分、されど濃密な上質空間
- 4.0
- 旅行時期:2024/08(約1年前)
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by TOSHIさん(男性)
京都駅周辺 クチコミ:1件
乗車日1ヶ月前の10:30にネット予約を取っておきました。4人掛けの2号車サロン席は3グループ分しかないので瞬殺で満席ですが、他の号車のツインシートはなんとか押さえることが出来ました。
東海道新幹線京都駅改札(2階)を出ると真向かいに近鉄京都駅改札があります。観光特急あをによしは2番線からの発車でした。車両のベースカラーは天平時代を思わせる高貴な紫、車体内外には正倉院の宝物をモチーフにした天平文様などがデザインされています。車体正面に取り付けられたエンブレムは「吉祥文様 花喰鳥」だそうで、めでたいことの前兆とされる鳥「瑞鳥」が花枝などを咥えたあしらいで、正倉院御物や種々の工芸品にも縁起のよい文様として使われているものとのことです。
私たちが予約した席は向かい合わせではなく三角形のテーブルを挟んだレイアウト。それだけでもゆったり感がありおしゃれでもあります。
2号車のカウンターでは軽食や飲物を販売しています。子どもの頃によく食べた百楽の豚まんに心が惹かれましたが、到着後に昼食を予約してあったことと、なにせ35分の乗車時間なので断念しました。他のお客さんには、車内限定販売のシェラトン都ホテル製造のバターサンド(結構大きめ)が人気のようでしたし、クラフトビールを楽しんでいる方々も多く眼につきました。私はネクタイピンとクリアファイル、そして車内限定販売の和ハンカチをお土産に購入しました。カウンターでは上質空間の想い出に記念乗車証も無料でいただくことが出来ました。
木津川橋梁を渡り以前自宅があった高の原駅を通過すると、程なく大和西大寺に到着です。小学生の頃は4方向からくねくねと列車がやって来る様子を眺めるのが好きでした。なぜか外国人の若者のグループが大挙して乗車。もちろん予約など取れているはずもなく、席も当然空いていないのですが、車内検札で料金を徴収されていました。
終点奈良に向かって走り始めると間もなく、左に大極殿、右には朱雀門などが見られるビュースポットとなり、新大宮駅を通過して地下線に入ると近鉄奈良駅です。幼い頃は併用軌道で車と路面を共用して走っていた地上区間でしたが、大阪万博前に地下駅となりました。ホームの柱などは今でも、当時から不思議に感じていた謎の「青丹色」のままでした。
ホームでスペインからのファミリーに写真を撮ってほしいとお願いされたので少し英語で言葉を交わし、さあエレベータで地上へ!と向かおうとしましたが、実は降車ホームには無く、一度先頭方面へ向かい、Uターンして別のホームの難波・京都方面へ歩かないとエレベータはありません・・・。
濃密な35分プラスαは、こうして幕を閉じたのでした。
- 施設の満足度
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4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 乗り場へのアクセス:
- 4.5
- 車窓:
- 3.5
クチコミ投稿日:2024/08/24
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