戦国大名の輪郭式平城　～　山形城跡・霞城公園

3.0
旅行時期：2024/05（約2年前）

山形市クチコミ：17件

山形駅・西口から徒歩で１０分ほどで二の丸南大手門から、または東口の公園通りから二の丸東大手門からだと２０分ほどで「山形城跡・霞城公園」です。

山形初代藩士・最上義光が築き上げた５７万石の戦国大名に相応しい規模を持つ輪郭式の平城で本丸・二ノ丸・三ノ丸の三重の堀と土塁で囲まれてます。
但し、現在残っている二ノ丸の堀や土塁・石垣は、最上家改易後の元和８年に徳川家譜代の城主となった鳥居忠政により改修・整備されたものです。

その後も度々藩主の変更があり、保科家・松平家・奥平家・堀田家と変わる度に石格式や規模（石高）が次第に低下した為に水野忠清の頃には５万石まで下がっていたので城の維持が困難に成っていたようです。

また、本丸に御殿は在ったが天守は無かったようで内濠の隅には隅櫓が建ち一文字櫓門、二の丸には中濠と東西南北の大手門櫓と隅櫓が建つ壮観な城郭だったようです。
現在は市街地に成ってる三の丸には家臣達の武家屋敷が建ち並び外堀が在ったと記されてます。

全国どこの城跡も同様ですが、シンボルである天守や復興天守を修復・整備し城下町の観光スポットとして狙ってるようですが、元々天守が無かった城においては隅櫓や大手門に枡形などの修復・整備に力を入れてるようです。

市は２０３３年をめどに本丸全体の発掘調査を完了させると共に、本丸枡形門の木造復元を計画しているそうで、出来れば本丸御殿の復興も観てみたいです。