且つての余部橋梁を架け替える際に保存活動が行われ鉄橋の一部は現在も保存されています

5.0
旅行時期：2022/11（約3年前）

by kasakayu6149さん（男性）

香住・余部クチコミ：3件

山陰本線の余部橋梁は且つては日本最大の鉄橋でしたが、海風等による維持費の問題もありコンクリートの橋梁に架け替えられました。
景観的には且つての鉄橋の方が良かったですが、安全性には代えられません、且つての余部橋梁を架け替える際に保存活動が行われ鉄橋の一部は現在も保存されています。
橋脚も安全性を鑑みつつも一部は取り残され西側の一部は余部鉄橋空の駅として整備され橋脚と鉄橋部の西側部分が保存されています。

空の駅は橋梁上にあり高さは40mあります。地上からは徒歩でも行けますが無料のエレベーターも設置されています。空の駅からは美しい日本海と余部集落が望めます。

新しい橋脚の横に旧橋脚があり旧橋脚は線路や枕木も残されていて空の駅から最寄り駅の余部駅にも遺構として残った線路の上を歩いてアクセス可能です。

我々観光客にとっては確かに初代の橋梁の方が趣もあり良かったですが、地元の方々にとっては、騒音・安全性などを鑑みればコンクリート橋梁の方が良いに決まっています
実際、1986年には強風により列車が転落して、直下にあった蟹加工場を直撃し多くの方が亡くなられました。
唯一の懸念は観光収入の減収でしょうかしかしコンクリート橋梁になっても旧橋梁を回収して空の駅を造り、道の駅も開駅して観光客はむしろ増大しているそうです。
安全面・維持費の低減・観光収入の増加など全てが良い方向で維持できれば良いですね。

懸念は且つての国道178号線は余部鉄橋をくぐるように通過していた物が、無料の高速「山陰近畿自動車道」の整備により、スルーされてしまう事でしょうか？