古いお宮が若宮様。
- 5.0
- 旅行時期:2022/10(約3年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
長崎市 クチコミ:57件
江戸時代の役人であった若杉喜三太が、自邸に祀っていた楠木正成公の守護神である〝稲荷大神〟を延宝元(1673)年 に現在地に移したことが創建とされている。その後長崎奉行細井因幡守安明が参道を開削して社殿を改築し、代々の長崎奉行や人々の尊崇を集め〝古いお宮を若宮様〟として現在に至るまで親しまれている古社でもある。
後醍醐天皇の腹心であった楠木正成は〝軍神〟としても知られているが、〝天皇に対する忠臣〟とする考えがあり、第二次世界大戦に於いても何かと〝楠公〟と結び付けた覚悟のようなものが、兵士や国民に意識を植え付けたことは有名な話である。
明治維新前後には坂本龍馬など多くの志士達が参拝したことによって〝勤皇稲荷(勤皇神社)〟とも呼ばれていた時期もある。また歩いてすぐのところに龍馬が薩摩藩の援助で結成した〝亀山社中〟もあり、楠木正成を尊敬していたとされる龍馬が、足繫く通っていたことが伺える場所でもある。
境内にある〝坂本龍馬の像〟は、風頭(かざがしら)公園にある〝坂本龍馬之像〟の原型となるもので、以前は亀山社中跡にあったものを平成21(2009)年、亀山社中の一層の発展を願って制作者の山崎和國氏から寄贈されたものである。
この若宮稲荷神社は正式な参道を歩いて来ると、境内に繋がる石段脇に約70もの朱色の鳥居が立ち並んでおり、その頂上付近に巨大な石の上に明治時代に建立された本殿が迫力満点であるということがよく言われているようだ。しかし神社に繋がる道は他にもあり、風頭公園から若宮通りを通って来ると境内に難なく到着することが出来る。石段を歩く自信がない方にはこの道を通って行かれることをお勧めする。
坂本龍馬所縁の場所のひとつとして列挙されている場所であるために、やはり参拝客も〝目当て〟の方ばかりであり、ガイド氏の説明もよく似たものばかりに聞き取れる。例祭も有名な神社でもあるので、一方向の視点からではなく、様々な観点から参拝して感じ取れるものを残して欲しく思えるところが少し残念な場所であった。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 亀山社中跡から徒歩5分程度。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 時期と時間に大きく左右される。
- バリアフリー:
- 4.0
- 足場は決して良くはない。
- 見ごたえ:
- 4.0
- 石段の参道を歩けば印象は変わるであろう。
クチコミ投稿日:2022/11/23
いいね!:5票
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