逆開拓事業の森。名ばかりのSDGsとは一線を画す。一般観光には少しつらいかも。
- 4.0
- 旅行時期:2022/07(約2年前)
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by Flocons-de-neigeさん(男性)
新得・芽室・士幌 クチコミ:1件
地元の新聞社が紙として消費排出する炭酸ガスを相殺するにはその分を森で増やせばというアイデアから離農耕作放棄地を購入して始めた事業が出発点。構想は1987年で土地の購入が1991年だそうだから、昨今口先ばかりに思えるSDGsを唱える大手のマスコミのやることよりよほど性根が据わっている。かつて人が農畜産のために切り開いた森を人が再生しようとする逆開拓事業だが、森を作るというのは実際はじめて見ると費用面でも大変なことで観光としてのガーデン作りなどはその一助のため、あとから付いてきたことらしいです。それを知れば面積の割に観光に立ち入れるスペースや施設が少ないのも当然で、やがて森に帰る荒れ地の再生過程を見せてもらっているのだと思えばいいのでしょう。入場料はその賛助金ですな。新聞社がやっているのにそのあたりのコンセプトがうまく伝わっていない様子が各所のクチコミから見られるのも言論本業の事業者としてはどうかというところはありますが、まあ読解力以前にコンセプトなんか読まない人のほうが多いだろうからね。ですんで上川、十勝のガーデン回廊の中ではかなり異質な施設です。今回はセグウェイのツアーに参加させてもらい、広い園内を楽に回らせてもらいました。歩いたら相当大変な面積です。前日は大雨で特急が運休になるほどの悪天候で中止だったそうですが、当日は晴れてくれました。日差しがつらかったですが。丘の上から広大な十勝平野が一望でしたよ。セグウェイには荷物を入れる所はないので、手荷物はポシェットかリュックが安全です。走行する部分は傾斜地が多く、まっすぐ走るのにも慣れが必要ですが、初体験の人たちも楽しそうにすぐに走れていましたのでそれほど心配はいりません。
前述の親会社の新聞社は帯広や十勝川温泉などのホテルや飲食施設も運営していて、レベルが高いのですが、ここはコンセプトの故か飲食施設は少なく営業時間もそこそこ、歩き疲れる人たちのためにもう少しなんかあってもいいようには思いましたね。商売っ気なさ過ぎで、ちょっと甘いか。
セグウェイで遊ぶ施設としては大変面白いのは間違いないです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 1.0
- とても不便ですが、初期の目的からするとしょうがない場所
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 広いので人まばら、ただしトイレなどは少ない
- バリアフリー:
- 2.5
- 森の再生という場所がらちょっとつらいかも
- 見ごたえ:
- 4.0
- 人による
クチコミ投稿日:2022/07/27
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