1. ホーム
  2. 国内旅行
  3. 近畿地方
  4. 和歌山県
  5. 高野山周辺
  6. 高野山周辺 観光
  7. 金剛峯寺
  8. クチコミ詳細
高野山周辺×
旅行ガイド
観光
グルメ
ショッピング
交通
ホテル
航空券
旅行記
Q&A
金剛峯寺 施設情報・クチコミに戻る

高野山真言宗の総本山であり聖地・高野山の117寺院をまとめる中心的な寺院です!

  • 4.5
  • 旅行時期:2021/11(約2年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

高野山周辺 クチコミ:4件

『金剛峯寺(こんごうぶじ)』は、和歌山県北東部の標高1000メートル前後の峰々が連なる山林エリアの自然に囲まれた標高が800メートル程度の山上盆地となる和歌山県伊都郡高野町に位置し、真言宗の開祖である「空海(諡号:弘法大師)」上人がお経の「金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経(こんごうぶろうかくいっさいゆがゆぎきょう)」より深意を象徴するものとして命名し山号を「高野山」と号する一山の総称として開創した日本仏教の聖地とされています。
その『金剛峯寺』の創建は、「空海」上人が平安時代・初期の804年(延暦23年)に第16次「遣唐使」留学僧として唐(当時の中国王朝)に渡り、学んだ「密教」の教えを基盤に大成した「真言密教」における修禅の根本道場を開山するにふさわしい場所として朝廷に願い出ることにより、816年(弘仁7年)に第52代「嵯峨天皇」から「高野山」の地を賜ったことが始まりとされています。
そのほか平安時代・中期に編纂の「金剛峯寺建立修行縁起」によると「空海」上人が2年間におよぶ唐での留学を終えて唐・明州の浜から帰国の途につく折、”伽藍建立の地を示し給え”と念じて持っていた三鈷(密教の修法で用いる仏具)を投げると現在の「壇上伽藍」壇上の地に落ちたとされ、帰国した「空海」上人が国内で修禅の根本道場とする場所を求めて「高野山」東側となる現在の和歌山県と奈良県の県境に位置する大和国・宇智郡をたずねた際に黒と白の二匹の犬を連れていた猟師(狩場明神)と出会いその犬たちに導かれ険しい山中に入ると、次に古くからその山の主とされる「丹生都比売大神」と出会い「空海」上人に協力する旨が伝えられ、さらに奥に進むと忽然と幽邃な大地が出現し唐から帰国する直前に投げたとされる三鈷が木に架かっているのを発見しこの地に開山することを決意したと伝えられています。
また「高野山」入山後の「空海」上人が真っ先に整備に着手した場所が修禅の根本道場となる「壇上伽藍」であり、「大日如来」の悟りの世界を表す仏や菩薩を配列した絵などで視覚化した「胎蔵界曼荼羅」の世界を密教思想に基づいた伽藍配置とする中門・講堂(現:金堂)・僧房・大塔・西塔などを建立することで表現したと伝えられています。
『金剛峯寺』創建後も各地で「真言密教」の教えを広めていた「空海」上人ですが、835年(承和2年)に「高野山・奥之院」において「真言密教」の悟りを得るための修行として入定(にゅうじょう)した神聖な領域とされる「弘法大師御廟」があり、入定してから86年後の921年(延喜21年)に現在の京都市南区に位置する「東寺真言宗」の総本山「教王護国寺(東寺)」の長者「観賢」上人の上奏により第60代「醍醐天皇」から「空海」上人に「弘法大師」の諡号が贈られ、「空海」上人に報告するため「観賢」上人が「奥之院」の廟窟に入ると髪を伸ばして生存しているかのような禅定姿の「空海」上人様子が伝えられ、このことがきっかけで「空海」上人が「奥之院」で”生き続け世の中の平和と人々の幸福を願っている”とされる「入定信仰」が生まれ、「壇上伽藍」とあわせて「奥之院」が「高野山」における2代聖地とされています。
今回は、和歌山市在住の方の案内で平日の午後に初めて「高野山」に立ち寄り「奥之院」の霊域「弘法大師御廟」の参拝とあわせて、現在は「高野山真言宗」の総本山であり「高野山」一山の117寺院をまとめる中心寺院となる『金剛峯寺・本坊』を内拝しました。
『金剛峯寺・本坊』の前身は、「剃髪寺」として1593年(文禄2年)に太閤と称されていた「豊臣秀吉」が実母である亡き「大政所」の菩提のために建立した寺院であり、その後「青巌寺」となり1869年(明治2年)に現在の『金剛峯寺・本坊』に改称しています。
現存する『金剛峯寺・本坊』は、徳川幕府・第14代将軍「徳川家茂」の時代である1863年(文久3年)に再建されたもので、大主殿・別殿などで構成される東西54メートル・南北63メートルの壮大な書院造りで大主殿の檜皮葺き屋根頂部に防火用水を貯めておく天水桶が特徴的な建物となっており、大主殿を含めて9棟が1965年(昭和40年)に和歌山県有形文化(建造物)に指定されています。
『金剛峯寺・本坊』内拝は、有料ですが建物内各間の「襖絵」ならびに国内最大級の石庭「蟠龍庭」など見どころも多くお薦めできます。
限られた時間内での「高野山」滞在で「壇上伽藍」など見て廻ることができなかったエリアもありますので、機会があればまた立ち寄りたいと思います。

施設の満足度

4.5

利用した際の同行者:
その他
アクセス:
3.5
参道前に駐車場がありましたが満車で、少し離れた第二駐車場を利用しました。(駐車場は無料です)
人混みの少なさ:
2.5
平日の午後でしたが、観光客が絶えることがありませんでした。
バリアフリー:
3.0
建物内段差部分にスロープが設置されていますが、参道はゆるやかな石段です。
見ごたえ:
4.5
内拝は有料ですが、大主殿・別殿の各間の襖絵および石庭など見どころは沢山あります。

クチコミ投稿日:2022/07/24

いいね!:3

利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する

PAGE TOP