近代史を語るには良いものだとは思うけれど…。
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- 旅行時期:2022/04(約4年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
山科 クチコミ:2件
明治維新150周年を迎えた平成30(2018)年春に始まったびわこ疏水船。観光用船舶の運行は実に67年ぶりのことであった。疏水船運航再開にあたり平成27(2015)年の試験運航には多数の希望者が集まり、その反響により〝営業運航〟の成功が確信された旨の記録が残っているそうだ。
実際に定期的な運航が始まった平成30(2018)年には春・秋シーズンの運航は、予約開始早々売切れとなり地元民にとっては〝身近にある遠いもの〟的な存在となって行った。しかしその後コロナ禍で大手を振って〝旅〟が出来なくなるに従い昨年令和3(2021)年には運航を休止している。その反動もあってか今年の春運航も桜の時期には予約は難しかったようだが、6月に入ると平日は間際でも予約が取れるようになっている。
琵琶湖疏水開通後に何故旅客利用があったかということは〝値段〟だという点以外になにものでもない。当初は〝船の運航費用〟に見合った価格設定が考えられていたようだが、結局先細りの利用減で再度休止となることを避けたいようで、船舶の運航や疏水路の整備費を含めた料金体系があの〝割高な乗船料〟に繋がっている。
他府県からの観光客で〝1回ぽっきり〟の乗船体験ならばあの費用を払っても〝思い出作り〟に繋がればいいのかも知れない。しかし私を含めた乗船経験のある〝地元民〟に言わせるとほぼ間違いなく〝ぼったくり〟の一言で片づけられてしまう。大津から蹴上迄片道乗れば、京都からは乗る必要もなく勧めもしない。どこぞの市長さんが実現させたとは言っているが、回数を乗る必要がないことは一度乗船すれば誰もがわかることである。
琵琶湖疏水といえば大津市民と京都市民の口げんかで〝水止めるぞ!〟という自虐ネタが知られている。また国の史跡と土木学会選奨土木遺産に指定されていることも含めれば、琵琶湖疏水は誰もが知っている〝現在に残る史跡〟と言い切ることが出来る価値がある。それを金銭的な理由から〝限定した人々〟だけが見ることが出来ればそれでいいのかと思われているようにも感じてしまう。
琵琶湖疏水が〝どこからどこまで?〟、びわこ疏水船の運航は〝どこからどこまで?〟という問いに答えられない方が疏水船の乗船者だったことを知りびっくりした。正しくは大津市から京都市山科区を経て東山区までが答えである。ツアー案内の細かい間違いレベルでは済まない話なので、乗るならばやはり琵琶湖疏水が作られた〝背景〟位は分かって楽しんで貰いたいと切に思う。景色は要所要所で眺めた方が絶対に素晴らしいのであるから。
- 施設の満足度
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5.0
- コストパフォーマンス:
- 1.0
- 桜の時期の乗船料は考えられない程高い。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 時期や曜日に大きく左右される。
- バリアフリー:
- 3.0
- 普通に段差はある。
- 乗り場へのアクセス:
- 5.0
- 各乗下船場も概ね駅から近い。
- 車窓:
- 3.0
- あくまで〝建造物〟を見るものであり、景色はその場その場に行った方が良い。
クチコミ投稿日:2022/06/05
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