津軽海峡横断の絶景を堪能する令和の北前船たる国内最速の新日本海フェリー(其の1)
- 5.0
- 旅行時期:2022/04(約4年前)
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by 織田グレイシー道さん(男性)
追分・穂別・長沼 クチコミ:2件
GW期間中に舞鶴鎮守府と天橋立のローカル線周遊目的で新日本海フェリーを利用しない手はないとばかりに旅行計画を立てた。
当初はダイレクトに舞鶴上陸できる小樽~舞鶴便を検討していたが、隔日運行が災いして計画が噛み合わず苫小牧東~敦賀便に鞍替えしてJR小浜線で舞鶴入りする事にした。
(次に舞鶴へ行く時は国内最速30ノットの舞鶴便を利用したい)
今回、現地での行動半径が限られている上に交通網が発達してるため車輛運搬する必要がないので、南千歳の有料駐車場に車を置きシャトルバスで苫小牧東港まで乗車し旅はローカル線と徒歩の移動に徹したがお陰でしっかりと見聞を広めることができた。
新日本海フェリーは国内の移動距離・速力・排水量は首位で船は快適で太平洋航路に比べて割安だが、隔日運行でアクセスしにくい上に深夜の離着岸が災いして計画が立てにくいのが難点である。
こと徒歩の場合は、シャトルバスに乗り着岸後のJR最終便に間に合わないため宿を取る必要があるので行き当たりばったりが効かず、入念に表計算ソフトで旅行計画書を作成しないと行動が破綻して最悪戻れなくなるリスクがあった。
面倒な苫小牧東発着が功を奏して津軽海峡横断の絶景を欲しいままにでき、津軽・下北・松前・亀田の4半島は勿論のこと函館山までも刮目でき竜飛岬や恵山岬灯台まで目視できたのには船旅の醍醐味と真骨頂を満喫できた。
そればかりか20ノットで海峡縦断する9千トンの津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」が、27.5ノットで海峡横断する1万7千トンの「すいせん」に航路を譲るべく減速してやり過ごす一部始終を確認できたのは興味深いものがあった。
ちなみに敦賀航路に投入された「すずらん」(往)/「すいせん」(復)はかつて戦艦武蔵を建造した三菱重工長崎造船所建造で全長225メートルで1万7千トンの巨体を軍艦なみの27.5ノットで疾走する様たるやまさに武蔵のDNAを受け継ぐ国内最強の北前船の一角を担う存在である。
船内設備はグランドピアノが設置された太平洋フェリーより幾らか質素な感じこそすれ、必要な設備は全て揃っており中でも「洋上の露天風呂」には温泉要素皆無で湯舟にありつけなかった舞鎮旅行にあって補って余りあるものがあったは言うまでもない。
汽笛を鳴らし合いながらの僚船同士のすれ違いや津軽海峡の絶景を満喫できる948キロを僅か21時間で航行する苫小牧東発着便は、一国に値する素晴らしいものがある。
- 施設の満足度
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5.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 深夜移動できるのでや航空機や新幹線よりコスパに優れる
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 普段は閑散としてるが、フェリー到着時間になると混雑する
- 乗り場へのアクセス:
- 1.0
- 勇払原野のど真ん中で周囲にはGSやコンビニは一切ない
- 車窓:
- 5.0
- 津軽海峡横断の絶景を堪能できる
クチコミ投稿日:2022/05/08
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