美術館なんて興味ないという人にこそ行ってほしい美術館☆
- 5.0
- 旅行時期:2021/10(約4年前)
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by らびたんさん(女性)
鳴門 クチコミ:3件
26か国に散らばる1000点以上に名画のレプリカがここで見られます。
えっ偽物?なんて言うことなかれ。
精巧にできていて、もちろん原寸と同じサイズで、実際に触ることができちゃうのがすごいところ。
具体的には、「陶板」という茶碗やタイルと同じように土で焼いた陶器の板に、特殊な技術で絵を焼き付けたものになります。
1000点以上もの絵を実際に見るには途方もないお金と時間がかかるので、一見高いなと思われる3,300円というお値段は非常に安価だということは、見学を進めるうちにわかると思います。
割引は少なく、私は辛うじて見つけたコンビニで3,160円の入館券を購入していきました。
系統展示というユニークな方法をとっており、
B3:古代→中世→ルネサンス
B2:ルネサンス→バロック
B1:バロック→近代
1F/2F:現代
という順番に、時代を追ってみるのがおもしろいですね。
できれば音声ガイド(500円/クレカ可)があるとより楽しめますが、丸1日あっても足りなくなるでしょうw
まずお迎えされるのがシスティーナ礼拝堂。
環境展示という、これも大塚国際美術館独特の展示方法で、現物をまるごと体験することができちゃいます。
このコロナ禍で海外に出られなくなった今、こんな風にして海外とつながれるのは非常に価値があるのではないでしょうか。
しかも、本物には絶対に触ることができませんが、ここの絵にはお触りOKという特典も。
絵具のタッチとか実におもしろいです。
全部をクチコミで紹介するのは無理なので、個人的に素晴らしいかった最後の晩餐についてだけ触れておしまいにしましょう。
かのレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作「最後の晩餐」
修復”前”バージョンも見ることができるのです。
ミラノにあった最後の晩餐は、なんとダ・ヴィンチが生きていた頃から破損が始まっていて、台所の裏側に保管されて湿気が高かったことや、繰り返される重ね描き、ついには1943年の連合軍による空爆で無残な状態にまでなってしまったそうです。
向かい合うのは修復”後”の最後の晩餐。
修復の過程で、メインディッシュが魚だったことや、イエスの口が開いてることがわかったそうです。
絵具なんかで書かれた作品は、環境の変化や自然災害などで経年劣化していく運命ですが、陶板は2000年以上もその姿を保持できるんだとか。
こうして後世に残せるなんて非常に価値のあることだと思います。
当然のことですが、今ミラノに行っても見られるのは修復”後”バージョンだけですよ(^_^)
修復”前”の最後の晩餐はここでしか見ることができません。
- 施設の満足度
-
5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 3.5
- 徳島空港/徳島駅/鳴門駅からバス
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 高いという声もあるけど、これは価値を知れば激安に。
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 覚悟して
- 展示内容:
- 5.0
クチコミ投稿日:2021/11/08
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