リアルな展示が判り易い石炭博物館　～　太平洋炭礦炭鉱展示館

4.0
旅行時期：2021/04（約5年前）

釧路クチコミ：52件

平成１４年まで日本で唯一の海底下石炭炭鉱だった太平洋炭礦は釧路の地で８２年間の歴史に幕を閉じ閉山、その後は新会社の釧路コールマインに引き継がれました。

太平洋炭礦は旧三井財閥の旧三井鉱山として大正９年に設立され、桂恋炭鉱・春採坑と共に大正・昭和から戦中・戦後・平成に至るまで良質な石炭を採掘し続け、国内エネルギー産業の一躍を担ってきたことは紛れもないことで、特に火力発電所用の国内石炭の大半は太平洋炭礦のものだとは意外にも知られてない事実です。

また、その岩盤掘削から選炭までに至るまでの様々な技術が海外でも高く評価され、その技術を後世に受け継ぐ為に外国人研修生達を毎年、釧路コールマインがアジアから広く受け入れをしながら現アジアの炭鉱で活かされていることも余り知られてないことです。

その「太平洋炭礦炭鉱展示館」は歴史や実際の炭鉱掘削・坑道から選炭・輸送、火力発電所に至るまでをパネルや写真、ジオラマなどを模して判り易く説明がされてます。
実際に使われていた作業服や懐中電灯・無線なども展示されているのが好いです！。

やはり一番の展示は地下に在る元坑内を利用した模擬坑道には、実際に使用されていた掘削機・運搬機や坑内の採炭切羽機、人員を輸送する電気機関車まで実にリアルそのものです。
他の炭坑との一番の違いは以前から機械化が進んだ無人化での採炭であったことです～、これは一般的な鉱夫がドリルなどで掘削し、石炭がベルトコンベヤーで運搬されたのとは大違いです。

今回はとてもいい勉強に成りました！、やっと来られて本当に好かったと思いました。